あさひ

(はだざむいかぜがいまはここちよかった)

肌寒い風が今は心地よかった

(じゅうたくがいのあかりがまるでほたるのようだ)

住宅街の明かりがまるで蛍のようだ

(きみのかたがぶつかって)

君の肩がぶつかって

(おもわずきみのほうをみる)

思わず君の方を見る

(ああやっぱりすきだなあ)

ああやっぱり 好きだなあ

(よるのせかいにたったひとつ)

夜の世界にたった一つ

(きみとわたしのぬくもりがゆれた)

君と私の温もりが揺れた

(しあわせだ)

幸せだ

(このせかいがえいえんにつづけばいいのに)

この世界が永遠に続けばいいのに

(なかまはずれよりも)

仲間外れよりも

(あしなみそろえてよーいどんって)

足並み揃えてよーいどんって

(それがべすとなじんせいなのでしょう)

それがベストな人生なのでしょう

(だからきみがこわい)

だから君が怖い

(すてれおたいぷなんだ)

ステレオタイプなんだ

(みんなとおんなじふくやおんがくがすき)

皆と同じ服や音楽が好き

(ふつうのおんなのこでよかった)

普通の女の子でよかった

(だからきみがこわい)

だから君が怖い

(きみへのことばをこころでかさねて)

君への（君への）言葉を心で重ねて（想いに気付いて）

(かみさまこのきもちに)

神様　この気持ちに

(まちがいがあればいってくれ)

間違い（正解）があれば言ってくれ

(かくしんになったぎもんぶんが)

確信になった疑問文が

(きみのこきゅうにふれて)

君の呼吸に触れて

(ほてるはだにわたしはてをふれる)

火照る肌に　私は手を触れる

(よるのまほうあかくなる)

夜の魔法　赤くなる

(すきだよ)

「「好きだよ」」

(そのことばで)

その言葉で

(きすをしよう)

キスをしよう

(ふかくていなみらいへ)

不確定な未来へ

(しゅくふくをこめて)

祝福を込めて

(わたしたちはなにもしらない)

私たちは何も知らない

(このさきなにがおこるのか)

この先何が起こるのか

(そのもどかしさがいとおしいから)

そのもどかしさが愛おしいから

(あさひよのぼるな)

朝日よ　登るな

(わたしたちはなにものだ)

私たちは何者だ

(まわりとちがうきもちがあって)

周りと違う気持ちがあって

(みとめるのはきみとこのよぞらだけ)

認めるのは君とこの夜空だけ

(あさひよのぼるな)

朝日よ　登るな

(かんじょうがかさなりあったうんめいのこのよるが)

感情が重なり合った運命のこの夜が

(いつまでもいつまでも)

いつまでもいつまでも

(えいえんであればいいのに)

永遠であればいいのに

(かくめいとなったこのじかんが)

革命となったこの時間が

(きみにえがおをくれた)

君に笑顔をくれた

(ゆれるかみにわたしはてをふれる)

揺れる髪に　私は手を触れる

(ほてるほほがよるをてらした)

火照る頬が夜を照らした

(かみさま)

神様

(このきもちはゆるされるものですか)

この気持ちは許されるものですか

(きすをしよう)

キスをしよう

(ふかんぜんなみらいへ)

不完全な未来へ

(しゅくふくをこめて)

祝福を込めて

(わたしたちはわらって)

私たちは笑って

(いきていけるのだろうか)

生きていけるのだろうか

(わたしたちはむねをはって)

私たちは胸を張って

(いきていけるのだろうか)

生きていけるのだろうか

(こわい)

怖い

(こわくてたまらない)

怖くてたまらない

(このかんじょうはしゅくふくされるのだろうか)

この感情は祝福されるのだろうか

(なにもかもがまちがいなのかもしれない)

何もかもが間違いなのかもしれない

(それをゆるしてくれるのはたったひとり)

それを許してくれるのはたった一人

(きみだけなんだ)

君だけなんだ

(そうぞうするへんけんやさべつが)

想像する偏見や差別が

(これからあたりまえになっていく)

これから当たり前になっていく

(なにがせいかいでなにがまちがいで)

何が正解で何が間違いで

(わたしたちはせいかいなのか)

私たちは正解なのか

(きみのためにたえられるのか)

君のために耐えられるのか

(きみのためにたちむかえるか)

君のために立ち向かえるか

(じぶんのためじゃなくきみのために)

自分のためじゃなく君のために

(きみのことをあいしていけるのか)

君のことを愛していけるのか

(わたしたちはこのあいをこのきもちを)

私たちはこの愛をこの気持ちを

(かかえてどういきていくのか)

抱えてどう生きていくのか

(そればっかりがこわいんだ)

そればっかりが怖いんだ

(こわいんだ)

怖いんだ

(このきもちはほんものなのに)

この気持ちは本物なのに

(あいだけがたしかにあるままただびょうどうに)

愛だけが確かにあるままただ平等に

(びょうどうにかくじつにたんじゅんにこっけいに)

平等に確実に単純に滑稽に

(あさひはのぼる)

朝日は登る

(だいすきだよだいすきだよ)

大好きだよ　大好きだよ

(だいすきだよって)

大好きだよって

(なんどいえばあんしんだろう？)

何度言えば安心（幸せ）だろう？

(しゃかいやせけんがいずれわたしたちをわらう)

社会や世間がいずれ私たちを笑う

(それにたいこうするすべを)

それに対抗する術を

(わたしたちはしらない)

私たちは知らない

(わたしたちはまけてしまうかもしれない)

私たちは負けてしまうかもしれない

(わたしたちはよわくてはかないいきものだから)

私たちは弱くて儚い生き物だから

(だけどいまは)

だけど今は

(いまだけはこのぬくもりだけは)

今だけは　この温もりだけは

(えいえんのようなよるはきょうも)

永遠の様な夜は今日も

(あさひにころされる)

朝日に殺される

(きみにふれたかさなりあうてを)

君に触れた　重なり合う手を

(てらすすべてがいとおしい)

照らす全てが愛おしい

(わたしたちはきょうもしゃかいへ)

私たちは今日も社会へ

(だけどまたふたりだけのよるへ)

だけどまた二人だけの夜へ

(だいじょうぶしずまぬたいようなどないのだから)

大丈夫沈まぬ太陽などないのだから

(こんやのおわりにゆめをみせて)

今夜の終わりに夢を見せて

(きすをしよう)

キスをしよう

(わたしたちのみらいへ)

私たちの未来へ

(しゅくふくをこめてねがいをこめて)

祝福を込めて　願いを込めて

(じゃあ)

じゃあ

(またね)

またね