うつつ

(うつつだね、ここはうつつなんだね ゆめじゃないねさびしいね)

うつつだね、ここはうつつなんだね 夢じゃないね　寂しいね

(うつつだね、ここはうつつなんだね ゆめじゃないねかなしいね)

うつつだね、ここはうつつなんだね 夢じゃないね　悲しいね

(あめふるようなはれのひ いきをひそめあるけば)

雨降るような晴れの日 息を潜め歩けば

(まるでぼくらいきてるみたいだね なにもできないけど)

まるで僕ら生きてるみたいだね 何も出来ないけど

(わるいやつをさがそう よわいやつをまもろう)

悪いやつを探そう 弱いやつを守ろう

(なにひとつまちがえちゃいけないよ おかしくおもわれるから)

何ひとつ間違えちゃいけないよ おかしく思われるから

(うつつだね、ここはうつつなんだね ゆめじゃないねさびしいね)

うつつだね、ここはうつつなんだね 夢じゃないね　寂しいね

(うつつだね、ここはうつつなんだね ゆめじゃないねむなしいね)

うつつだね、ここはうつつなんだね 夢じゃないね　虚しいね

(そしてだれもいなくなったまち おとなたちのきたないらくがき)

そして誰も居なくなった街 大人達の汚い落書き

(あのころまるでぼくらずっとかみさまに おびえつづけてたみたいだったね)

あの頃まるで僕らずっと神さまに 怯え続けてたみたいだったね

(のぞみかなえたまえと おもいはせて、いまだなお)

望み叶えたまえと 想い馳せて、未だ尚

(とっくのとうにとおりすぎていたみらいを いとしくこがれるだけ)

とっくのとうに通り過ぎていた未来を 愛しく焦がれるだけ

(うつつだね)

うつつだね

(うつつだね、ここはうつつなんだね ゆめじゃないねさびしいね)

うつつだね、ここはうつつなんだね 夢じゃないね　寂しいね

(うつつだね、ここはうつつなんだね ゆめじゃないねかなしいね)

うつつだね、ここはうつつなんだね 夢じゃないね　悲しいね

(やまないあめなんてないってうそつかれた ぼくらいまもずっとうすぐらいくものした)

止まない雨なんて無いって嘘つかれた 僕ら今もずっと薄暗い雲の下

(きょうはいつもよりちょっとねむれそうだ それだけでいい、それだけでじゅうぶんだ)

今日はいつもよりちょっと眠れそうだ それだけでいい、それだけで充分だ

(きみがおもうほどきれいとはいえないうつつ きみともうみることのないもの、うつつ)

君が思うほど綺麗とは言えないうつつ 君ともう見ることのないもの、うつつ

(それではまたゆめでおあいしましょう それではまたゆめでおあいしましょう)

それではまた夢でお会いしましょう それではまた夢でお会いしましょう