ダイヤモンド/カンザキイオリ
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歌詞(問題文)
(「おんがくでかねをかせいでいるおれたちはおわりだ」)
「音楽で金を稼いでいる俺たちは終わりだ」
(そういってきみはしんぞうをだいやもんどにかえた)
そう言って君は心臓をダイヤモンドに変えた
(たかそうなそふぁのうえでかわりはてたきみの)
高そうなソファの上で変わり果てた君の
(しんぞうをてにとってぼくはためいきをついた)
心臓を手に取って僕は溜め息をついた
(さいきんりゅうこうのせんたく)
最近流行の選択
(~しんぞうひとつでねむってみませんか~)
~心臓一つで眠ってみませんか~
(~からだはみらいのためさいりよう~)
~体は未来のため再利用~
(~いしきはすべてゆめのなか~)
~意識は全て夢の中~
(ふゆうそうをたーげっと)
富裕層をターゲット
(だいきぎょうのいっせいちだいのけいかく)
大企業の一世一代の計画
(きみはかきおきひとつしたためてへやでひとりねむってた)
君は書き置き一つ認めて部屋で一人眠ってた
(「つづりたよるものがあってよかった」)
「綴り頼るものがあってよかった」
(「もうこれしかおれにはないんだよ」)
「もうこれしか俺にはないんだよ」
(「これしかないんだ」)
「これしかないんだ」
(「おんがくでかねをかせいでいるおれたちはおわりだ」)
「音楽で金を稼いでいる俺たちは終わりだ」
(「たましいもいたみもぜんぶうりはらってしまった」)
「魂も痛みも全部売り払ってしまった」
(「おれはこわい」)
「俺はこわい」
(「おれはもうにんげんじゃないみたいだ」)
「俺はもう人間じゃないみたいだ」
(「しんぞうがばけるまえにもうねむりたいんだ」)
「心臓が化ける前にもう眠りたいんだ」
(きみとこのさきずっとおんがくをやれること)
君とこの先ずっと音楽をやれること
(ぼくはそれをしんじてねがってきたんだ)
僕はそれを信じて 願ってきたんだ
(なのにおかねをかせぐことにおびえちゃって)
なのにお金を稼ぐことに怯えちゃって
(おぼれちゃってたいせつなことをわすれちゃって)
溺れちゃって大切なことを忘れちゃって
(おかねなんていらないならどぶがわにでもすてりゃいい)
お金なんていらないなら溝川にでも捨てりゃいい
(おかねなんていらないならうみにでもながせばいい)
お金なんていらないなら海にでも流せばいい
(はりぼてのかがやきにただのかみきれなどに)
ハリボテの輝きにただの紙切れなどに
(ぼくらのこころがよごされなどはしない)
僕らの心が汚されなどはしない
(そうわかっていたのに)
そうわかっていたのに
(きみはいまじゃだいやもんどだ)
君は今じゃダイヤモンドだ
(くるしいつらいやりたくないはきけがする)
苦しい つらい やりたくない 吐き気がする
(きみのいないせかいでつくるおんがくは)
君のいない世界で作る音楽は
(なんともどろどろみにくくいろどってる)
なんともドロドロ醜く彩ってる
(それをうつくしいなんていうやからはみんなばかだ)
それを美しいなんて言う輩はみんな馬鹿だ
(だけどいまとなっちゃおんがくこそがいちばんかせげるしごと)
だけど今となっちゃ音楽こそが一番稼げる仕事
(かんたんにてばなせない)
簡単に手放せない
(いまのぼくはあんていしたせいかつをもとめてる)
今の僕は安定した生活を求めてる
(ただのどこにでもいるふつうのおとなだ)
ただのどこにでもいる普通の大人だ
(「おんがくでかねをかせいでいるおれたちはおわりだ」)
「音楽で金を稼いでいる俺たちは終わりだ」
(「たましいもいたみもぜんぶうりはらってしまった」)
「魂も痛みも全部売り払ってしまった」
(「おれはこわい」)
「俺はこわい」
(「おれはもうにんげんじゃないみたいだ」)
「俺はもう人間じゃないみたいだ」
(「しんぞうがばけるまえにもうねむりたいんだ」)
「心臓が化ける前にもう眠りたいんだ」
(きみのことばがいまもあたまにひびく)
君の言葉が今も頭に響く
(ぼくはきみにたったひとついえなかったことがあるんだ)
僕は君にたった一つ言えなかったことがあるんだ
(ぼくはきみとたのしくいれるだけでよかった)
僕は君と楽しくいれるだけでよかった
(おんがくをつうじてともだちがほしかった)
音楽を通じて友達が欲しかった
(それがまさにきみで)
それがまさに君で
(きみがねむるひびのなかでいまじゃぬけがらのようにおんがくをしている)
君が眠る日々の中で今じゃ抜け殻のように音楽をしている
(いまじゃこれがないとぼくはめしもくえない)
今じゃこれがないと僕は飯も食えない
(ふくもきられない)
服も着られない
(いえにもすめない)
家にも住めない
(だからぼくはきらいだ)
だから僕は嫌いだ
(しんぞうひとつになってしまったきみが)
心臓一つになってしまった君が
(おんがくがきらいだ)
音楽が嫌いだ
(かねのためにうみだすかりそめのおんがくがぼくだってきらいだ)
金のために生み出すかりそめの音楽が僕だって嫌いだ
(なにもかもきらいだ)
何もかも嫌いだ
(「おんがくでかねをかせいでいるおれたちはおわりだ」)
「音楽で金を稼いでいる俺たちは終わりだ」
(「たましいもいたみもぜんぶうりはらってしまった」)
「魂も痛みも全部売り払ってしまった」
(「おれはこわい」)
「俺はこわい」
(「おれはもうにんげんじゃないみたいだ」)
「俺はもう人間じゃないみたいだ」
(「しんぞうがばけるまえにもうねむりたいんだ」)
「心臓が化ける前にもう眠りたいんだ」
(なにをいってるんだ)
何を言ってるんだ
(ぼくをのこしてかってににげたおまえになにがわかるっていうんだ)
僕を残して勝手に逃げたお前に何がわかるっていうんだ
(ひきょうものひきょうものひきょうものひきょうもの)
卑怯者 卑怯者 卑怯者 卑怯者
(ひきょうものひきょうものひきょうものひきょうもの)
卑怯者 卑怯者 卑怯者 卑怯者
(ぼくはまけない)
僕は負けない
(まけてたまるか)
負けてたまるか
(そんなことばをなげかけたのだがけっきょくなにひとつこたえてはくれなかった)
そんな言葉を投げかけたのだが結局何一つ応えてはくれなかった
(すうじつごだいやもんどのかがやきはおとろえやがてきみのしんぞうはかんぜんにとまった)
数日後ダイヤモンドの輝きは衰えやがて君の心臓は完全に止まった
(だけどぼくはおんがくをつくることはやめない)
だけど僕は音楽を作ることはやめない