ガリバー旅行記 12 小人国の旅

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原作 スウィフト

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(おうさまは、うし100とうぶん、ひつじ300とうぶんのにくと、たくさんのぱんやぶどうしゅを) 王様は、牛100頭分、羊300頭分の肉と、たくさんのパンやぶどう酒を (ぼーとにつみこませてくれ、いきているうしやひつじもすうとう、おみやげとしてくれました) ボートに積み込ませてくれ、生きている牛や羊も数頭、お土産としてくれました (そして、いよいよむかえたしゅっぱつのひには、こくみんといっしょにみなとまで) そして、いよいよ迎えた出発の日には、国民と一緒に港まで (みおくりにきてくれたのでした。) 見送りに来てくれたのでした。 (「さようなら。いろいろとおせわになりました」) 「さようなら。いろいろとお世話になりました」 (「さようなら、やまにんげん!」) 「さようなら、山人間!」 (こうしてわたしは、ふしぎなこびとのくにをあとに、なつかしいかぞくがまついぎりすへと) こうして私は、不思議な小人の国をあとに、懐かしい家族が待つイギリスへと (ぼーとをこぎだしたのです。ちいさなぼーとが、はたしてぶじに) ボートを漕ぎだしたのです。小さなボートが、果たして無事に (たいかいをのりきっていけるかどうかはわかりません。) 大海を乗り切っていけるかどうかはわかりません。 (しかし、わたしがこうかいになくてはならないらしんばんをもっていたのはさいわいでした。) しかし、私が航海になくてはならない羅針盤を持っていたのは幸いでした。
(りりぱっとこくでもちものしらべをされたとき、そうがんきょうやめがねといっしょに、) リリパット国で持ち物調べをされた時、双眼鏡や眼鏡と一緒に、 (らしんばんもひみつのぽけっとにかくしておいたのです。) 羅針盤も秘密のポケットに隠しておいたのです。 (うんよくてんこうにもめぐまれ、ふつか、みっかと、ぼーとのたびはつづき、よっかめをむかえたとき) 運よく天候にも恵まれ、二日、三日と、ボートの旅は続き、四日目を迎えた時 (わたしは、またまたうんよく、いっせきのはんせんにであいました。) 私は、またまた運よく、一隻の帆船に出会いました。 (そうがんきょうでみると、わたしのくにいぎりすのしょうせんです。) 双眼鏡で見ると、私の国イギリスの商船です。 (わたしはむねをとどろかせ、むちゅうでてをふりました。) 私は胸をとどろかせ、夢中で手を振りました。 (「おーい、おーい!」) 「おーい、おーい!」 (はんせんはきがついて、しきりにはたをふってこたえてくれました。) 帆船は気がついて、しきりに旗を振って答えてくれました。 (そのときのうれしさは、どんなことばでいいあらわしてよいかわかりません。) その時の嬉しさは、どんな言葉で言い表してよいかわかりません。 (わたしをたすけあげてくれたそのふねには、せんちょういか50めいののりくみいんがいました。) 私を助け上げてくれたその船には、船長以下50名の乗組員がいました。
など
(もちろんわたしは、かれらにじぶんのけいけんした、ふしぎなこびとのくにのはなしをしましたが) もちろん私は、彼らに自分の経験した、不思議な小人の国の話をしましたが (「ほんとうにそんなことがあるだろうか」とすぐにはしんじてくれません。) 「本当にそんなことがあるだろうか」とすぐには信じてくれません。 (「それならしょうこをみせましょう」とおうさまにもらった、おみやげのうしをみせると) 「それなら証拠を見せましょう」と王様にもらった、お土産の牛を見せると (「いやはや、これは、まあ・・・」とせんちょうなどは、) 「いやはや、これは、まあ・・・」と船長などは、 (あいたくちがふさがらないようすでした。むりもありません。) 開いた口がふさがらない様子でした。無理もありません。 (わたしじしん、あのこびとのくにのことは、すべてがゆめだったようなきがするのですから。) 私自身、あの小人の国のことは、すべてが夢だったような気がするのですから。 (やくにかげつのこうかいをへて、ふねはぶじにいぎりすのみなとへつき、) 約二か月の航海を経て、船は無事にイギリスの港へ着き、とうとう私は (とうとうわたしは、なつかしいかぞくのもとへかえることができました。) とうとう私は、懐かしい家族のもとへ帰ることができました。 (つまやこどもは、わたしがあらしのうみでしんだとばかりおもっていたそうです。) 妻や子供は、私が嵐の海で死んだとばかり思っていたそうです。 (げんきでひょっこりとかえってきたわたしをみて、かれらがなみだをうかべてよろこんだのは) 元気でひょっこりと帰ってきた私を見て、彼らが涙を浮かべて喜んだのは (いうまでもありません。) 言うまでもありません。 (わたしは、おみやげのうしやひつじたちを、やわらかいくさのはえたそうげんにはなしがいにして) 私は、お土産の牛や羊たちを、柔らかい草の生えた草原に放し飼いにして (かぞくとのひさしぶりのせいかつをたのしみました。) 家族との久しぶりの生活を楽しみました。 (ほんとうなら、これでわたしのはなしはおわるべきかとおもいます。が、そうではないのです。) 本当なら、これで私の話は終わるべきかと思います。が、そうではないのです。 (かぞくとのへいわなくらしをつづけるうち、わたしはしだいにまたじっとしていられなく) 家族との平和な暮らしを続けるうち、私は次第にまたじっとしていられなく (なりました。もちろん、かぞくとのくらしがいやなのではありません。) なりました。もちろん、家族との暮らしが嫌なのではありません。 (ひろいうみにのりだして、みもしらぬとちやかいようをぼうけんしてみたい) 広い海に乗り出して、見も知らぬ土地や海洋を冒険してみたい (というこどものころからのあこがれが、わたしのからだじゅうにふくれあがって、じっとして) という子供の頃からの憧れが、私の体中に膨れ上がって、じっとして (いられなかったのです。こうしてわたしは、またあたらしいこうかいにでたのでした。) いられなかったのです。こうして私は、また新しい航海に出たのでした。
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