ガリバー旅行記 41 馬の国の旅
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(ふういぬむたちは、どこのいえでもすうひきのやふーをかちくとしてかっていて)
フウイヌムたちは、どこの家でも数匹のヤフーを家畜として飼っていて
(にもつはこびなどのちからしごとをさせています。)
荷物運びなどの力仕事をさせています。
(そのほかのやふーは、のはらにすんでいます。)
そのほかのヤフーは、野原に住んでいます。
(わたしは、ふういぬむたちにまもられていたので、)
私は、フウイヌムたちに守られていたので、
(もうやふーからおそわれるしんぱいもなかったし、)
もうヤフーから襲われる心配もなかったし、
(わたしじしんも、このかいぶつたちにいくぶんなれました。)
私自身も、この怪物たちに幾分慣れました。
(あいかわらず、わたしをみたいというふういぬむたちは、)
相変わらず、私を見たいというフウイヌムたちは、
(くにのあちこちからしゅじんのいえにやってきました。)
国のあちこちから主人の家にやってきました。
(わたしはかれらにあうのが、いちにちのおもなしごとでした。)
私は彼らに会うのが、一日の主な仕事でした。
(こうして、またたくまにいちねんがすぎていきましたが)
こうして、またたく間に一年が過ぎていきましたが
(そのあいだ、わたしはいちどもいぎりすへかえりたいとはおもいませんでした。)
その間、私は一度もイギリスへ帰りたいとは思いませんでした。
(りりぱっとこくやぶろぶでぃんなぐこくやそのあとのくにぐにでも、)
リリパット国やブロブディンナグ国やその後の国々でも、
(こきょうへかえりたいねがいは、あたまからはなれたことがなかったのに、)
故郷へ帰りたい願いは、頭から離れたことがなかったのに、
(これはどういうわけでしょう。)
これはどういうわけでしょう。
(むろん、かぞくのことを、かんがえないわけではなかったのですが)
むろん、家族のことを、考えないわけではなかったのですが
(このくにでのわたしは、まいにちがへいわでのんびりしていて、とてもこころがやすらぐのです。)
この国での私は、毎日が平和でのんびりしていて、とても心が安らぐのです。
(にんげんせかいでは、そうはいきません。)
人間世界では、そうはいきません。
(にんげんはかねをえるために、けんめいになってはたらき、)
人間は金を得るために、懸命になって働き、
(ときにはあらそいごとにもまきこまれ、いろいろなくろうやしんぱいごとにつきまとわれます)
ときには争いごとにも巻き込まれ、いろいろな苦労や心配事につきまとわれます
(そうして、しんけいをすりへらしながらくらすのが)
そうして、神経をすり減らしながら暮らすのが
など
(にんげんせかいのあたりまえのすがたです。)
人間世界の当たり前の姿です。
(しかし、そんなひつようのないふういぬむこくでこころやすらげば)
しかし、そんな必要のないフウイヌム国で心安らげば
(なおさら、わたしはうまのほうがにんげんよりかしこいのではないか)
なおさら、私は馬のほうが人間より賢いのではないか
(というかんがえにとらわれ、(にんげんのせいかつは、どこかまちがっているようだ))
という考えにとらわれ、(人間の生活は、どこか間違っているようだ)
(というきもちにとらわれないではいられませんでした。)
という気持ちにとらわれないではいられませんでした。
(このことは、わたしからにんげんせかいのようすをきいたしゅじんにしてもおなじだったようです。)
このことは、私から人間世界の様子を聞いた主人にしても同じだったようです。
(あるひ、しゅじんはいいました。)
ある日、主人は言いました。
(「わたしは、おまえのくにのはなしをきいたあと、)
「私は、お前の国の話を聞いた後、
(ずっと、おまえのいうにんげんについてかんがえてみた」)
ずっと、お前の言う人間について考えてみた」
(しゅじんははじめて、やふーではなくにんげんといういいかたをして)
主人は初めて、ヤフーではなく人間という言い方をして
(「たしかにおまえのいうにんげんは、このくにのやふーとはちがってちえがある。)
「確かにお前の言う人間は、この国のヤフーとは違って知恵がある。
(が、わたしのかんがえをひとことでいうなら、にんげんもやふーもやっぱりおなじだ。)
が、私の考えをひとことで言うなら、人間もヤフーもやっぱり同じだ。
(いや、にんげんのほうが、やふーよりおとっているめんもある」)
いや、人間のほうが、ヤフーより劣っている面もある」
(わたしはうまとにんげんをくらべながらかんがえていましたが)
私は馬と人間を比べながら考えていましたが
(あんなかいぶつとにんげんをいっしょにされるのは、たいへんふゆかいでした。)
あんな怪物と人間を一緒にされるのは、大変不愉快でした。
(しかし、しゅじんはいうのです。)
しかし、主人は言うのです。
(「はやいはなし、おまえはやふーとからだつきはよくにているが)
「早い話、お前はヤフーと体つきはよく似ているが
(やふーのようにはやくはしることも、きにのぼることもできない。)
ヤフーのように速く走ることも、木に登ることもできない。
(おまえは、すばしこくきにのぼるやふーを、)
お前は、すばしこく木に登るヤフーを、
(うらやましそうにみていたこともあるではないか。はっはっは・・・」)
うらやましそうに見ていたこともあるではないか。はっはっは・・・」
(わたしがむっとしたかおをしていると)
私がむっとした顔をしていると
(「まあ、はらをたてずにきけ」しゅじんはまじめなかおでいいました。)
「まあ、腹を立てずに聞け」主人は真面目な顔で言いました。
(「わたしがいちばんいいたいのは、にんげんはちえのつかいかたをまちがえておるということだ。)
「私が一番言いたいのは、人間は知恵の使い方を間違えておるということだ。
(てんからさずかったとうといちえを、いやしいよくぼうをみたすことだけにつかっておるようだ。)
天から授かった尊い知恵を、卑しい欲望を満たすことだけに使っておるようだ。
(ひとよりかねをよけいにほしい、ひとよりうまいものをたべたい)
人より金を余計に欲しい、人よりうまいものを食べたい
(ひとよりいいくらしをしたい、そういうよくばりなわるいこころが)
人よりいい暮らしをしたい、そういう欲張りな悪い心が
(にんげんにあるというのは、さいしょからちえのつかいかたをまちがえたためだとしか)
人間にあるというのは、最初から知恵の使い方を間違えたためだとしか
(いいようがない。そのけっか、あらそいごとがおこり、けいさつやさいばんしょとかが)
いいようがない。その結果、争いごとが起こり、警察や裁判所とかが
(できたのであろう?」)
できたのであろう?」
(「・・・」)
「・・・・」
(「だから、けいさつやさいばんしょがあるなどというのは、)
「だから、警察や裁判所があるなどというのは、
(すこしもじまんにならないどころか、はじというものではないか。)
少しも自慢にならないどころか、恥というものではないか。
(ところが、はじをはじともおもわないにんげんのこころのはたらきかたは)
ところが、恥を恥とも思わない人間の心の働き方は
(わがくにのやふーとまったくおなじなのである」)
我が国のヤフーと全く同じなのである」
(「・・・」)
「・・・」
(「やふーはよくばりのこころがはげしく、とくにたべものにたいするよくはすさまじい。)
「ヤフーは欲張りの心が激しく、特に食べ物に対する欲はすさまじい。
(われわれふういぬむは、たべものはすべてわけあい、じぶんのわけまえをしずかにたべるが)
我々フウイヌムは、食べ物はすべて分け合い、自分の分け前を静かに食べるが
(やせいのやふーは、みつけたたべものはなんでもひとりじめしようとして)
野生のヤフーは、見つけた食べ物は何でも一人占めしようとして
(なかまどうし、つかみあいのけんかをする。)
仲間同士、つかみ合いの喧嘩をする。
(かちくのやふーは、すきがあればなかまのものをよこどりしようとする」)
家畜のヤフーは、隙があれば仲間の物を横取りしようとする」
(「・・・」)
「・・・」
(「わたしはそういうあらそいはみたくないので、やふーにしょくじをあたえるときは)
「私はそういう争いは見たくないので、ヤフーに食事を与えるときは
(めしつかいにみはりをさせておる。)
召使いに見張りをさせておる。
(わたしはつくづくかんがえたが、かねにめがくらみ、かねをやたらにほしがり)
私はつくづく考えたが、金に目がくらみ、金をやたらに欲しがり
(そのあげく、いろいろなつみをおかすというにんげんは)
その挙句、いろいろな罪を犯すという人間は
(このやふーとそっくりおなじではないか」)
このヤフーとそっくり同じではないか」
(ずっとだまってきいていたわたしは、いまはもう)
ずっと黙って聞いていた私は、今はもう
(「ざんねんながらおっしゃるとおりのようなきがします」)
「残念ながらおっしゃる通りのような気がします」
(と、うなずくしかありませんでした。)
と、うなずくしかありませんでした。
(にんげんのせいかつはどこかまちがっているようだ、というわたしのぎもんにたいし、うまが)
人間の生活はどこか間違っているようだ、という私の疑問に対し、馬が
(「にんげんは、ちえのつかいかたをまちがえている」とはっきりこたえをだしたのです。)
「人間は、知恵の使い方を間違えている」とはっきり答えをだしたのです。
(それに、にんげんとやふーがおなじだといわれて、それにはんろんできないいま)
それに、人間とヤフーが同じだと言われて、それに反論できない今
(わたしはあのかいぶつどもをいやがってばかりはいられないのでした。)
私はあの怪物どもを嫌がってばかりはいられないのでした。
((それよりも、やふーとにんげんがあまりちがわないというのをたしかめてみよう))
(それよりも、ヤフーと人間があまり違わないというのを確かめてみよう)
(わたしはそうおもい、すうじつご、いっとうのわかくてつよいあかげのふういぬむに)
私はそう思い、数日後、一頭の若くて強い赤毛のフウイヌムに
(ごえいやくになってもらい、やふーをみにでかけたのでした。)
護衛役になってもらい、ヤフーを見に出かけたのでした。
(さいしょはのはらにいる、やせいのやふーをみました。)
最初は野原にいる、野生のヤフーを見ました。
(かれらは、おかのなかほどにほったあなのなかでひるねをしていて、)
彼らは、丘の中ほどに掘った穴の中で昼寝をしていて、
(ちいさなこどものやふーだけがいっぴきあそんでいました。)
小さな子供のヤフーだけが一匹遊んでいました。
(てなずけようとおもって、わたしはてをさしのべてみました。)
手なずけようと思って、私は手を差し伸べてみました。
(すると、そのこはふいに、おそろしいけんまくでわめき、)
すると、その子はふいに、恐ろしい剣幕で喚き、
(わたしのうでにつめをたてました。)
私の腕に爪を立てました。
(そのさわぎで、ねていたやふーたちは、いっせいにめをさまし)
その騒ぎで、寝ていたヤフーたちは、一斉に目を覚まし
(てきいをむきだしにしてわたしをとりかこみました。)
敵意をむきだしにして私を取り囲みました。
(ごえいのあかげがいなかったら、わたしはぜんしんをつめでひっかかれていたにちがいありません)
護衛の赤毛がいなかったら、私は全身を爪でひっかかれていたに違いありません
(「やふーはあのようにやばんなので、いくらきょういくしてもみこみがないのです」)
「ヤフーはあのように野蛮なので、いくら教育しても見込みがないのです」
(あかげはいいましたが、そのことばはなぜか
)
赤毛は言いましたが、その言葉はなぜか
(「にんげんはいくらきょういくしても、もうちえをただしくつかうみこみがないのです」)
「人間はいくら教育しても、もう知恵を正しく使う見込みがないのです」
(といっているようにきこえてなりませんでした。)
と言っているように聞こえてなりませんでした。
(つぎに、かちくのやふーをたずねましたが、)
次に、家畜のヤフーを訪ねましたが、
(このやふーはいやなにおいをさせ、なにやらわめきちらすばかりです。)
このヤフーは嫌なにおいをさせ、何やら喚き散らすばかりです。
(さんざんなめにあってかえるとちゅう、あかげがいいました。)
さんざんな目にあって帰る途中、赤毛が言いました。
(「やふーたちがたべるきのねに、すいぶんのおおいめずらしいものがあるのですが)
「ヤフーたちが食べる木の根に、水分の多い珍しいものがあるのですが
(これをしゃぶるといいきもちになるらしく、おどったりさわいだりして)
これをしゃぶるといい気持ちになるらしく、踊ったり騒いだりして
(やがて、ぐっすりねむってしまいます。)
やがて、ぐっすり眠ってしまいます。
(かれらはそれをしゃぶったのでしょう」)
彼らはそれをしゃぶったのでしょう」
(なんと、これもにんげんがさけをのむのとそっくりではありませんか。)
なんと、これも人間が酒を飲むのとそっくりではありませんか。