家なき子 10
| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | omochi | 7518 | 神 | 7.7 | 97.0% | 706.1 | 5473 | 164 | 99 | 2026/05/29 |
| 2 | HAKU | 7467 | 光 | 7.7 | 97.0% | 709.6 | 5466 | 167 | 99 | 2026/05/29 |
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プレイ回数349 数字101打
問題文
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(「あなたは、どうしてこんなことをしているの?」)
「あなたは、どうしてこんなことをしているの?」
(ばんごはんをごちそうしてくれてから、こどものおかあさんがたずねました。)
晩ごはんをごちそうしてくれてから、子どものお母さんが尋ねました。
(それで、ぼくはこれまでのことをのこらずはなしました。)
それで、僕はこれまでのことを残らず話しました。
(「まあ、かわいそうに」おかあさんは、ぼくのあたまをなでてくれて)
「まあ、かわいそうに」お母さんは、僕の頭をなでてくれて
(「うちのこは、からだがよわくてしょっちゅうびょうきをしているの。)
「うちの子は、体が弱くてしょっちゅう病気をしているの。
(いまはあしがわるくて、おいしゃさんからあしをつかってはいけないといわれて)
今は足が悪くて、お医者さんから足を使ってはいけないと言われて
(いつもべっどにねているの。それで、このこをべっどにねかせたまま)
いつもベッドに寝ているの。それで、この子をベッドに寝かせたまま
(こうしてふねのたびをしているのだけれど、かわのけしきばかりみていては)
こうして船の旅をしているのだけれど、川の景色ばかり見ていては
(あきるでしょう。あなたたちが、このこのおともだちになってくれればおおよろこびするわ)
飽きるでしょう。あなたたちが、この子のお友達になってくれれば大喜びするわ
(これからふねにのって、いっしょにたびをしてくれないかしら」といいました。)
これから船に乗って、一緒に旅をしてくれないかしら」と言いました。
(ぼくはしばらくかんがえてから「ええ、いっしょにたびをしましょう」とやくそくしました。)
僕はしばらく考えてから「ええ、一緒に旅をしましょう」と約束しました。
(こうして、これまでゆめにみたこともない、たのしいふねのたびがはじまったのです。)
こうして、これまで夢に見たこともない、楽しい船の旅が始まったのです。
(びょうきのこどもは、あーさーというなまえです。)
病気の子供は、アーサーという名前です。
(あーさーのおかあさんはみりがんさんといって、いぎりすのおおがねもちのおくさんです)
アーサーのお母さんはミリガンさんといって、イギリスの大金持ちの奥さんです
(それは、みりがんさんがあとでぼくにこんなはなしをしてくれたのでわかりました。)
それは、ミリガンさんが後で僕にこんな話をしてくれたのでわかりました。
(「わたしには、あーさーのほかにもうひとりおとこのこがいたの。ところが、うまれて)
「私には、アーサーのほかにもう一人男の子がいたの。ところが、生まれて
(はんとしめに、そのこはひとさらいにさらわれて、どこへいったのか)
半年目に、その子は人さらいにさらわれて、どこへ行ったのか
(わからなくなってしまったの。)
わからなくなってしまったの。
(ちょうどそのころ、わたしもしゅじんもひどいびょうきで、さがしにいくことができず)
ちょうどその頃、私も主人もひどい病気で、探しに行くことができず
(しゅじんのおとうとがさがしまわったのだけど、みつけることができなかったの。)
主人の弟が探し回ったのだけど、見つけることができなかったの。
など
(そのうち、しゅじんがしんだためにわたしのいえのばくだいなざいさんは、)
そのうち、主人が死んだために私の家の莫大な財産は、
(そのおとうとがつぐことになったの。ところが、ちょうどそのころ)
その弟が継ぐことになったの。ところが、ちょうどその頃
(あーさーがうまれたので、ざいさんはおとうとのところにはいかず)
アーサーが生まれたので、財産は弟のところにはいかず
(あーさーがつぐことになったのよ」)
アーサーが継ぐことになったのよ」
(このふねには、はくちょうごうというなまえがついていましたが、ふねというよりも)
この船には、白鳥号という名前がついていましたが、船というよりも
(みずのうえにうかんだいえのようで、とてもすみごこちがよかったのです。)
水の上に浮かんだ家のようで、とても住み心地が良かったのです。
(ぼくはこのふねにすむようになると、ひとへやをぼくのへやとしてつかってもよいと)
僕はこの船に住むようになると、一部屋を僕の部屋として使ってもよいと
(いわれました。そのへやはおおきくはありませんでしたが、)
言われました。その部屋は大きくはありませんでしたが、
(なにもかもがそろっていました。)
なにもかもが揃っていました。
(ふかふかしたべっどもありました。)
ふかふかしたベッドもありました。
(ぼくはこれまで、こんなきもちのいいべっどにねたことはいちどもありませんでした)
僕はこれまで、こんな気持ちのいいベッドに寝たことは一度もありませんでした
(そのばん、ぼくはそのべっどにはいってぐっすりねむりました。)
その晩、僕はそのベッドに入ってぐっすり眠りました。
(つぎのあさはやく、めをさますと、ぼくはどうぶつたちのようすをみるために)
次の朝早く、目を覚ますと、僕は動物たちの様子を見るために
(でっきへいってみました。)
デッキへ行ってみました。
(すると、いぬたちはぼくをみて、すぐにかけよってきましたが)
すると、犬たちは僕を見て、すぐに駆け寄ってきましたが
(じょりくーるだけは、ふくれたかおをしてじっとしています。)
ジョリ・クールだけは、ふくれた顔をしてじっとしています。
(ぼくがじょりくーるをぼくのへやにいれてやらなかったので、おこっているのです。)
僕がジョリ・クールを僕の部屋に入れてやらなかったので、怒っているのです。
(「ごめんよ、じょりくーる。ぼくのへやにはどうぶつはいれられないんだよ」)
「ごめんよ、ジョリ・クール。僕の部屋には動物は入れられないんだよ」
(そういってぼくがあたまをなでてやると、やっとじょりくーるもきげんをなおしました。)
そう言って僕が頭をなでてやると、やっとジョリ・クールも機嫌を直しました。
(そのとき、でっきをそうじしていたおとこのひとが、きしにいたをわたしてくれました。)
その時、デッキを掃除していた男の人が、岸に板を渡してくれました。
(ぼくはどうぶつたちをつれてのはらへいき、おもいっきりどうぶつたちをあそばせました。)
僕は動物たちを連れて野原へ行き、思いっきり動物たちを遊ばせました。
(しばらくしてふねにもどると、ふねはゆっくりとかわをくだっていきました。)
しばらくして船に戻ると、船はゆっくりと川を下っていきました。
(きしにはぽぷらのきがずらっとならんでいて、)
岸にはポプラの木がずらっと並んでいて、
(そこへあさのひかりがいっぱいさしこんでいます。)
そこへ朝の光がいっぱい差し込んでいます。
(みずも、あさのひかりをうけてきらきらひかっています。)
水も、朝の光を受けてきらきら光っています。
(ぼくがむちゅうでけしきをながめていると「れみ、おはよう」)
僕が夢中で景色を眺めていると「レミ、おはよう」
(うしろからべっどではこばれてきたあーさーがこえをかけました。)
後ろからベッドで運ばれてきたアーサーが声を掛けました。
(「おはようございます」ぼくがあーさーとみりがんさんにあいさつをすると)
「おはようございます」僕がアーサーとミリガンさんに挨拶をすると
(「よくねむれたかい」あーさーはそういって、いぬたちとあそびたそうにしました。)
「よく眠れたかい」アーサーはそう言って、犬たちと遊びたそうにしました。
(すると、みりがんさんがぼくに「わるいけれど、いぬやさるをむこうへつれていって)
すると、ミリガンさんが僕に「悪いけれど、犬や猿を向こうへ連れて行って
(くださらない。わたしたちは、おしごとをしなくちゃいけないの」といいました。)
くださらない。わたしたちは、お仕事をしなくちゃいけないの」と言いました。
(ぼくはいわれたとおり、どうぶつたちをつれてへさきのほうへいきましたが)
僕は言われた通り、動物たちを連れて舳先のほうへ行きましたが
(びょうきのこどもがどんなしごとをするのだろうと、ふしぎにおもいました。)
病気の子供がどんな仕事をするのだろうと、不思議に思いました。
(すると、あーさーのおかあさんはほんをひらいてよみ、)
すると、アーサーのお母さんは本を開いて読み、
(あーさーに、そらでおぼえさせようとしているのでした。)
アーサーに、そらで覚えさせようとしているのでした。
(でも、おかあさんがくりかえしほんをよんでやっても)
でも、お母さんが繰り返し本を読んでやっても
(あーさーは、なかなかおぼえることができません。)
アーサーは、なかなか覚えることができません。
(そのうち、あーさーはかなしそうにさけびました。)
そのうち、アーサーは悲しそうに叫びました。
(「ぼく、こんなべんきょうできないよ。びょうきなんだもの」)
「僕、こんな勉強できないよ。病気なんだもの」
(「からだはびょうきでも、あたまはびょうきではないでしょう。)
「体は病気でも、頭は病気ではないでしょう。
(そんないいわけは、おかあさんゆるしませんよ」)
そんな言い訳は、お母さん許しませんよ」
(みりがんさんは、きびしいかおつきでいいました。)
ミリガンさんは、厳しい顔つきで言いました。
(すると、あーさーはしくしくなきだしてしまいましたが)
すると、アーサーはしくしく泣き出してしまいましたが
(「さあ、もういちど、やってみましょうね」みりがんさんはそういってほんをよみ)
「さあ、もう一度、やってみましょうね」ミリガンさんはそう言って本を読み
(あーさーが、そのことばをくりかえしました。)
アーサーが、その言葉を繰り返しました。
(それをさんどくりかえしてから「こんどは、ひとりでおぼえるのですよ」といって)
それを三度繰り返してから「今度は、一人で覚えるのですよ」と言って
(ほんをあーさーにわたすと、せんしつのなかにはいってしまいました。)
本をアーサーに渡すと、船室の中に入ってしまいました。
(あーさーはほんをよみ、それをおぼえようとくちのなかでぶつぶついっていましたが)
アーサーは本を読み、それを覚えようと口の中でぶつぶつ言っていましたが
(ぼくにきがつくと「なかなかおぼえられないんだよ。とてもむずかしいはなしだもの」と)
僕に気がつくと「なかなか覚えられないんだよ。とても難しい話だもの」と
(きまりわるそうにいいました。ぼくが「むずかしくなんかありませんよ。)
きまり悪そうに言いました。僕が「難しくなんかありませんよ。
(ぼく、もうほとんど、おぼえてしまったもの」というと、)
僕、もうほとんど、覚えてしまったもの」と言うと、
(あーさーはびっくりして「ほんとうかい?」とうたがわしそうにぼくをみました。)
アーサーはびっくりして「本当かい?」と疑わしそうに僕を見ました。
(「じゃ、そらでいってみましょうか」)
「じゃ、そらで言ってみましょうか」
(ぼくが、みりがんさんのよんでくれたはなしをそらでいうと、あーさーはほんをよんで)
僕が、ミリガンさんの読んでくれた話をそらで言うと、アーサーは本を読んで
(それとくらべていましたが「ほんとうだ。きみ、どうしておぼえられたの?」と)
それと比べていましたが「本当だ。君、どうして覚えられたの?」と
(ふしぎそうに、ぼくをみました。「ぼく、きみのおかあさんがよんでくれたおはなしを)
不思議そうに、僕を見ました。「僕、君のお母さんが読んでくれたお話を
(いっしょうけんめいきいていたんです。それから、おはなしのなかにでてくるようすを)
一生懸命聞いていたんです。それから、お話の中に出てくる様子を
(あたまのなかにうかべるようにしたんです。おはなしのさいしょに、ひつじがでてくるでしょう。)
頭の中に浮かべるようにしたんです。お話の最初に、羊が出てくるでしょう。
(すると、あたまのなかでたくさんのひつじをかんがえるんです。それから、ひつじのばんをしている)
すると、頭の中でたくさんの羊を考えるんです。それから、羊の番をしている
(いぬのことを。ねえ、あーさー、ひつじがのんびりしていれば、いぬはどうしますか?」)
犬のことを。ねえ、アーサー、羊がのんびりしていれば、犬はどうしますか?」
(「ねむっている」「そう。じゃ、そんなとき、ひつじかいはどうしていますか」)
「眠っている」「そう。じゃ、そんな時、羊飼いはどうしていますか」
(「ふえをふいている」「どこで?」「おおきなにれのこかげで」)
「笛を吹いている」「どこで?」「大きなにれの木陰で」
(「そう。あたまのなかにはっきりけしきがうかんできたでしょう。)
「そう。頭の中にはっきり景色が浮かんできたでしょう。
(こうすれば、すぐおぼえられますよ」)
こうすれば、すぐ覚えられますよ」
(ぼくにいわれて、さっそくあーさーはべんきょうをはじめましたが、)
僕に言われて、さっそくアーサーは勉強を始めましたが、
(じゅうごふんもたたないうちに、すっかりはなしがそらでいえるようになりました。)
十五分もたたないうちに、すっかり話がそらで言えるようになりました。
(「ああ、できた。きみはおしえるのがうまいなあ!」)
「ああ、できた。君は教えるのがうまいなあ!」
(するとそこへ、みりがんさんがやってきたので、あーさーはとくいそうに)
するとそこへ、ミリガンさんがやってきたので、アーサーは得意そうに
(さけびました。「まま、ぼく、おぼえたよ。れみがおぼえかたをおしえてくれたんだ」)
叫びました。「ママ、僕、覚えたよ。レミが覚え方を教えてくれたんだ」
(そして、おかあさんのまえですらすらと、おかあさんのよんでくれたほんのはなしをしました)
そして、お母さんの前ですらすらと、お母さんの読んでくれた本の話をしました
(みりがんさんは、うれしそうにそれをきいていましたが、)
ミリガンさんは、嬉しそうにそれを聞いていましたが、
(「あなたにおれいをいわなくっちゃ。すばらしいこね」といって、)
「あなたにお礼を言わなくっちゃ。素晴らしい子ね」と言って、
(ぼくのてをにぎりしめてくれました。)
僕の手を握りしめてくれました。
(ぼくたちはそれから、ずっとたのしいふねのたびをつづけました。)
僕たちはそれから、ずっと楽しい船の旅を続けました。
(あーさーとぼくは、きょうだいみたいになかよしになり、)
アーサーと僕は、兄弟みたいに仲良しになり、
(みりがんさんはほんとうのおかあさんのように、ぼくにやさしくしてくれました。)
ミリガンさんは本当のお母さんのように、僕に優しくしてくれました。
(でも、ぼくはふたりをみて、ふとさびしくなることがありました。)
でも、僕は二人を見て、ふと寂しくなることがありました。
(あーさーにはおかあさんがいるのに、ぼくにはおかあさんがいなかったからです。)
アーサーにはお母さんがいるのに、僕にはお母さんがいなかったからです。
(それでもふねのうえのくらしは、ぼくにとって、このうえもなくしあわせなまいにちでした。)
それでも船の上の暮らしは、僕にとって、この上もなく幸せな毎日でした。