ガリバー旅行記 42 馬の国の旅

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原作 スウィフト

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(そんなやふーをみれば、なおのことわたしはやっぱり) そんなヤフーを見れば、なおのこと私はやっぱり (「にんげんはやふーとおなじである」というしゅじんのことばを) 「人間はヤフーと同じである」という主人の言葉を (みとめないわけにはいきませんでした。) 認めないわけにはいきませんでした。 (そして、ちえのつかいかたをまちがえた、にんげんのみにくさをかんがえればかんがえるほど) そして、知恵の使い方を間違えた、人間の醜さを考えれば考えるほど (ふういぬむたちのかしこいいきかたに、) フウイヌムたちの賢い生き方に、 (わたしはつよいかんしんをもっていったのです。) 私は強い関心を持っていったのです。 (じっさい、わたしはこのふういぬむこくでくらしたさんねんかんに) 実際、私はこのフウイヌム国で暮らした三年間に (かれらから、ずいぶんいろいろなことをおしえられました。) 彼らから、ずいぶんいろいろなことを教えられました。 (まえにものべたことですが、ふういぬむたちのなによりすばらしいてんは) 前にも述べたことですが、フウイヌムたちの何より素晴らしい点は (うまれつき、ただしいことをまもるせいしつがそなわっていて) 生まれつき、正しいことを守る性質が備わっていて
(あくというものをしらないということです。) 悪というものを知らないということです。 (にんげんにあるじぶんかってなかんがえ、よくばりなこころ、そういうあくにつながるものは) 人間にある自分勝手な考え、欲張りな心、そういう悪につながるものは (かれらにはまるでありません。) 彼らにはまるでありません。 (かれらにあるのは、ゆうじょうとおもいやりのふかいこころで、それはだれかれのくべつなく) 彼らにあるのは、友情と思いやりの深い心で、それはだれかれの区別なく (すべてのふういぬむどうしのあいだにいきわたっていました。) すべてのフウイヌム同士の間に行き渡っていました。 (たとえば、いっとうのふういぬむがどこからかたびをしてきますと) 例えば、一頭のフウイヌムがどこからか旅をしてきますと (「こんやはわたしのいえにとまりなさい」) 「今夜は私の家に泊まりなさい」 (すれちがうふういぬむは、そういってみしらぬあいてをあたたかくむかえいれます。) すれ違うフウイヌムは、そういって見知らぬ相手を温かく迎え入れます。 (わたしのしゅじんのいえにも、そうしてなんにんかの、いや、なんとうかのたびのうまがとまりました。) 私の主人の家にも、そうして何人かの、いや、何頭かの旅の馬が泊まりました。 (ふういぬむたちはうまれたときから、そのような「くにじゅうみんなきょうだい」) フウイヌムたちは生まれた時から、そのような「国中みんな兄弟」
など
(というきょういくをうけるのです。) という教育を受けるのです。 (きょういくといえば、このくににはもじというものはぜんぜんなく) 教育と言えば、この国には文字というものは全然なく (ちしきはすべて、くちからくちへのいいつたえだけです。) 知識はすべて、口から口への言い伝えだけです。 (そのかわり、すぽーつがきょういくのすべてといえるほど) そのかわり、スポーツが教育のすべてと言えるほど (おとこもおんなも、ちいさいときからきびしくすぽーつできたえられます。) 男も女も、小さい時から厳しくスポーツで鍛えられます。 (みんな、ちからとすばしこさと、にんたいづよさをやしなうため、のはらできょうぎをしたり) みんな、力とすばしこさと、忍耐強さを養うため、野原で競技をしたり (やまへかけのぼったり、いけやかわへとびこんでおよぎまわったりします。) 山へ駆け登ったり、池や川へ飛び込んで泳ぎまわったりします。 (そしていちねんによんかいもぜんこくすぽーつたいかいをひらきますが) そして一年に四回も全国スポーツ大会を開きますが (ゆうしょうしゃにはにんげんせかいのように、しょうひんやかっぷをあたえるというしゅうかんはありません。) 優勝者には人間世界のように、賞品やカップを与えるという習慣はありません。 (ゆうしょうしゃをほめたたえるうたをみんなでうたい、) 優勝者をほめたたえる歌をみんなで歌い、 (しょうしゃもそれをたいへんほこりにおもいます。) 勝者もそれを大変誇りに思います。 (またどのきょうぎも、だんじょのくべつなくおこなわれるてんも、) またどの競技も、男女の区別なく行われる点も、 (にんげんせかいのすぽーつたいかいとおおきくことなります。) 人間世界のスポーツ大会と大きく異なります。 (「わたしたちにんげんのせかいでは、おとことおんなとでは、たいりょくがちがいます。) 「私たち人間の世界では、男と女とでは、体力が違います。 (それで、すぽーつはおんなよりおとこのほうがさかんですし) それで、スポーツは女より男のほうがさかんですし (きょういくもおとこにたいしてのほうがねっしんです」) 教育も男に対してのほうが熱心です」 (あるとき、わたしがそういうと) ある時、私がそう言うと (「なんという、いいかげんなきょういくのやりかただ。それはまちがっておる」) 「なんという、いい加減な教育のやり方だ。それは間違っておる」 (としゅじんは、あきれたというかおつきになっていいました。) と主人は、あきれたという顔つきになって言いました。 (「おんなはこどもをうんでそだてるという、たいせつなやくめをせおっておる。) 「女は子供を産んで育てるという、大切な役目を背負っておる。 (だからこそ、じゅうぶんなきょういくがひつようだ。) だからこそ、十分な教育が必要だ。 (それなのに、おとこよりおとるきょういくをうけるとは・・・。) それなのに、男よりおとる教育を受けるとは・・・。 (そんなおんなにこどもがりっぱにそだてられるだろうか。) そんな女に子供が立派に育てられるだろうか。 (いや、あたまのおそまつなにんげんをふやすことになりはしないか。) いや、頭のお粗末な人間を増やすことになりはしないか。 (そういうめんをかんがえてみても、やっぱりにんげんのちえのつかいかたは) そういう面を考えてみても、やっぱり人間の知恵の使い方は (まちがっているということになるのう」) 間違っているということになるのう」 (いわれてみれば、なるほど、またわたしはかえすことばがなく) 言われてみれば、なるほど、また私は返す言葉がなく (にんげんがうまにおとっているのを、おもいしらされるばかりでした。) 人間が馬に劣っているのを、思い知らされるばかりでした。 (さて、ふういぬむたちがぜんこくすぽーつたいかいをもよおすだいそうげんでは) さて、フウイヌムたちが全国スポーツ大会を催す大草原では (ときどき、くにじゅうのだいひょうしゃがあつまって、なんにちかんにもわたり) 時々、国中の代表者が集まって、何日間にもわたり (ふういぬむかいぎというものがひらかれます。) フウイヌム会議というものが開かれます。 (これは、わたしたちにんげんせかいのせいじにかわるようなものといえますが) これは、私たち人間世界の政治にかわるようなものといえますが (といっても、せいじのようなかたくるしさはありません。) といっても、政治のような堅苦しさはありません。 (わたしもなんどかけんがくしましたが、それはとてもなごやかでこころのこもったはなしあいでした) 私も何度か見学しましたが、それはとても和やかで心のこもった話し合いでした (たとえば、かくちほうからやってきただいひょうしゃたちは、) たとえば、各地方からやってきた代表者たちは、 (こんなふうなはなしあいをします。) こんなふうな話し合いをします。 (「わたしのちほうでは、こどもがいつものとしのばいうまれて、) 「私の地方では、子供がいつもの年の倍生まれて、 (じんこうがふえたのはけっこうなんじゃが、あいにく、からすむぎのしゅうかくがわるくて) 人口が増えたのは結構なんじゃが、あいにく、からす麦の収穫が悪くて (こまっておるんじゃよ」) 困っておるんじゃよ」 (「それならしんぱいない、わたしのところのからすむぎをまわそう。) 「それなら心配ない、私のところのからす麦をまわそう。 (うちはよそより、からすむぎのはたけがひろいでなあ」) うちはよそより、からす麦の畑が広いでなあ」 (「うちでは、こどものかずはきょねんほどふえなかったが) 「うちでは、子供の数は去年ほど増えなかったが (にゅうぎゅうがふえて、みるくのせいさんがぐっとあがった。) 乳牛が増えて、ミルクの生産がぐっとあがった。 (みるくのことなら、うちにまかせておきなさい」) ミルクのことなら、うちにまかせておきなさい」 (「わたしのところには、よめいりまえのふういぬむが、ずいぶんそろっとる。) 「私のところには、嫁入り前のフウイヌムが、ずいぶん揃っとる。 (よめさんがほしいというはなしがあったら) 嫁さんが欲しいという話があったら (どうぞ、わしのところへもってきてくださいや」) どうぞ、わしのところへ持ってきてくださいや」 (ふういぬむかいぎは、こうしたはなしのほか) フウイヌム会議は、こうした話のほか (「このつぎのすぽーつたいかいは、どんなふうにひらくか」) 「この次のスポーツ大会は、どんなふうに開くか」 (「やくそうは、たりているだろうか」) 「薬草は、たりているだろうか」 (「いえがせまくなって、こまっているものはいないか」) 「家が狭くなって、困っている者はいないか」 (などもはなしあわれます。) なども話し合われます。 (まえにしゅじんは、ふういぬむたちには、びょうきなどというものはなく) 前に主人は、フウイヌムたちには、病気などというものはなく (たまに、てあしにけがをするていどだといいましたが、) たまに、手足に怪我をする程度だと言いましたが、 (このけがをなおすのがやくそうです。) この怪我を治すのが薬草です。 (ふういぬむこくには、とてもよくきくやくそうがあります。) フウイヌム国には、とてもよく効く薬草があります。 (ふういぬむたちは、てあしにけがをすると、このやくそうをつんで) フウイヌムたちは、手足にけがをすると、この薬草をつんで (すりつぶしてきずぐちにあてます。) すりつぶして傷口に当てます。 (しかし、このやくそうはどこにでもはえているものではなく、) しかし、この薬草はどこにでも生えているものではなく、 (あるいちぶのちほうにしかないので、ふういぬむかいぎでは) ある一部の地方にしかないので、フウイヌム会議では (そのやくそうがくにじゅうにとどけられているかどうか) その薬草が国中に届けられているかどうか (かならずたしかめあうのです。) 必ず確かめ合うのです。 (せいじかが、それぞれにすきかってなことをいう、にんげんせかいのせいじとはずいぶんちがい) 政治家が、それぞれに好き勝手なことを言う、人間世界の政治とはずいぶん違い (ふういぬむかいぎはどこまでも、なかまをおもいやるこころがもとになっているのです。) フウイヌム会議はどこまでも、仲間を思いやる心が元になっているのです。 (いえについても、ふういぬむたちは、じぶんのすむいえさえあれば) 家についても、フウイヌムたちは、自分の住む家さえあれば (ほかのものはどうでもいいなんておもいません。) 他のものはどうでもいいなんて思いません。 (けっこんしていえがほしいふういぬむ、こどもがふえていえがせまくなったふういぬむ、) 結婚して家が欲しいフウイヌム、子供が増えて家が狭くなったフウイヌム、 (そういうなかまのためには、だれもがすすんでいえづくりにきょうりょくします。) そういう仲間のためには、誰もが進んで家づくりに協力します。 (かれらのざいりょうはきで、つくりはかんたんですから、せんもんのだいくなどはひつようなく) 彼らの材料は木で、造りは簡単ですから、専門の大工などは必要なく (だれもが、まえあしにほんでいえをたてることができます。) 誰もが、前足二本で家を建てることができます。 (ふういぬむたちは、まえあしできをけずり、うちをたてますが) フウイヌムたちは、前足で木を削り、家を建てますが (じっさい、このくにのふういぬむたちはきようです。) 実際、この国のフウイヌムたちは器用です。 (あるうまなどは、わたしがこのくにへきてからつくったちいさなはりに) ある馬などは、私がこの国へ来てから作った小さな針に (おしえられるまま、ちゃんといとをとおし、わたしをびっくりさせたものです。) 教えられるまま、ちゃんと糸を通し、私をびっくりさせたものです。
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