リュウの不思議な冒険 2

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投稿者投稿者ローズマリーいいね0お気に入り登録
プレイ回数651難易度(4.1) 2501打 長文
中国民話
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 やまちやまちゃん 4668 C++ 4.7 98.0% 519.4 2474 49 57 2024/04/03

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問題文

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(りゅうののったじゃんくは、)

リュウの乗ったジャンクは、

(きたへむかって、なにごともなくすすんでいきました。)

北へ向かって、何事もなく進んでいきました。

(ところがしばらくすると、じゃんくはあらしにみまわれました。)

ところがしばらくすると、ジャンクは嵐に見舞われました。

(はげしいかぜが、なみがしらをちぎってふきとばすほどでした。)

激しい風が、波がしらをちぎって吹き飛ばすほどでした。

(みずうみのふねは、ほとんどなみにのまれてしまい、)

湖の船は、ほとんど波にのまれてしまい、

(りゅうののったふねも、いまにもしずんでしまいそうにはげしくゆれました。)

リュウの乗った船も、今にも沈んでしまいそうに激しく揺れました。

(ひとびとは、ただひめいをあげて、おびえるばかりです。)

人々は、ただ悲鳴をあげて、おびえるばかりです。

(そのとき、りゅうはすいしょうのじょうぎのことをおもいだすと)

その時、リュウは水晶の定規のことを思い出すと

(すぐにじゃんくのへさきにたち、じょうぎをなんかいもふりまわしました。)

すぐにジャンクのへさきに立ち、定規を何回も振り回しました。

(すると、どうでしょう?)

すると、どうでしょう?

(みずうみのうえのあらしはそのままなのに、りゅうののったじゃんくのまわりだけは)

湖の上の嵐はそのままなのに、リュウの乗ったジャンクの周りだけは

(ぴたりとあらしがやみました。)

ぴたりと嵐がやみました。

(こうして、じゃんくはぶじみなとへつきました。)

こうして、ジャンクは無事港へ着きました。

(ひとびとはだれもそのふしぎなできごとを、しんじられないきもちでした。)

人々は誰もその不思議な出来事を、信じられない気持ちでした。

(そして、いつのまにかつきひがたちました。)

そして、いつの間にか月日がたちました。

(あるひ、りゅうがまちへいくと、しょうにんたちがふしぎなはなしをしています。)

ある日、リュウが町へ行くと、商人たちが不思議な話をしています。

(ひげのながいしょうにんはいいました。)

ひげの長い商人は言いました。

(「なにしろ、てんにょのようにきれいなむすめだそうだ。」)

「なにしろ、天女のようにきれいな娘だそうだ。」

(ふとっちょのしょうにんがいいました。)

ふとっちょの商人が言いました。

(「いちどみたいものだが、どこにすんでいるのかね。」)

「一度見たいものだが、どこに住んでいるのかね。」

など

(せのたかいしょうにんがいいました。)

背の高い商人が言いました。

(「まちはずれに、れーというなまえのとしよりとくらしているというが。」)

「町はずれに、レーという名前の年寄りと暮らしているというが。」

(「まちのわかものたちはみんな、そのむすめとけっこんしたがっているがだめなのだ。」)

「町の若者たちはみんな、その娘と結婚したがっているがだめなのだ。」

(「どうして?」)

「どうして?」

(「れーというそのばあさんは、むすめをよめにほしいというものがくると)

「レーというそのばあさんは、娘を嫁に欲しいという者が来ると

(かならず、あるものをみせろというんだそうだ。」)

必ず、あるものを見せろと言うんだそうだ。」

(「その、あるものとはなんですか?」)

「その、あるものとは何ですか?」

(「なんでも、むすめもそれとおなじものをもっている、というはなしだ。」)

「なんでも、娘もそれと同じものを持っている、という話だ。」

(りゅうは、そのものがなんであるのか)

リュウは、そのものがなんであるのか

(しりたくてたまらなくなりました。)

知りたくてたまらなくなりました。

(「それは、いったいどんなものなんですか。」と、そばにいるひとにきくと)

「それは、いったいどんなものなんですか。」と、そばにいる人に聞くと

(「だれもみたことがないのさ。なにしろだれもそんなものもっていないからね。)

「誰も見たことがないのさ。なにしろ誰もそんなもの持っていないからね。

(なんでも、すいしょうでできたじょうぎだそうだよ。」)

なんでも、水晶でできた定規だそうだよ。」

(りゅうはびっくりしました。)

リュウはびっくりしました。

(そして、すぐいえへかえって)

そして、すぐ家へ帰って

(みずうみのおうさまからもらったじょうぎをだしてみました。)

湖の王様からもらった定規を出してみました。

(りゅうは、さっそくまちはずれの、)

リュウは、さっそく町はずれの、

(れーというおばあさんがすんでいるいえをたずねました。)

レーというおばあさんが住んでいる家を訪ねました。

(りゅうがおもてからこえをかけると、)

リュウがおもてから声をかけると、

(おばあさんは、とをほそめにあけてようけんをききました。)

おばあさんは、戸を細めに開けて用件を聞きました。

(りゅうは、「すいしょうのじょうぎをもってきました。むすめさんにあわせてください。」)

リュウは、「水晶の定規を持ってきました。娘さんに会わせてください。」

(といいながら、すいしょうのじょうぎをおばあさんにみせました。)

と言いながら、水晶の定規をおばあさんに見せました。

(おばあさんは、にこにこして、すぐむすめをよびました。)

おばあさんは、にこにこして、すぐ娘を呼びました。

(むすめはほんとうに、てんにょのようにうつくしいしょうじょでした。)

娘は本当に、天女のように美しい少女でした。

(そのむすめも、りゅうのとおなじすいしょうのじょうぎをもっていて)

その娘も、リュウのと同じ水晶の定規を持っていて

(まったくおなじかたちをしていました。)

全く同じ形をしていました。

(「むすめさんを、わたしのおよめさんにください。」)

「娘さんを、私のお嫁さんにください。」

(とりゅうは、おばあさんにいいました。)

とリュウは、おばあさんに言いました。

(「よろしい。それでは、そのじょうぎをここへおいて)

「よろしい。それでは、その定規をここへ置いて

(いちどいえへおかえりなさい。そしてはなよめをのせる、こし(ひとをのせてはこぶのりもの))

一度家へおかえりなさい。そして花嫁を乗せる、こし(人を乗せて運ぶ乗り物)

(をいちだいよういしてください。こしをかつぐひとも)

を一台用意してください。こしを担ぐ人も

(なんにんかやとわなければなりません。」)

何人か雇わなければなりません。」

(おばあさんはそういうのですが、りゅうはじぶんのじょうぎをおいていくのは)

おばあさんはそういうのですが、リュウは自分の定規を置いて行くのは

(ふあんだったので、まよっていると、おばあさんは)

不安だったので、迷っていると、おばあさんは

(「あなたは、あいするひとにじぶんのこころがうそでない、ということをみせるには)

「あなたは、愛する人に自分の心が嘘でない、ということを見せるには

(それしかほうほうがありませんよ。」というので)

それしか方法がありませんよ。」と言うので

(りゅうもしょうちして、じょうぎをおいていきました。)

リュウも承知して、定規を置いていきました。

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