佳代

(ふたりのためにふたりにだけに)

二人のために 二人にだけに

(このほしはまわっていたのだろう)

この星は周っていたのだろう

(あなたをのせてじてんしゃこいで)

あなたを乗せて自転車漕いで

(まよなかのじゅんじょうしょうてんがい)

真夜中の純情商店街

(みみもとできこえたといきいまはもうはるかとおく)

耳元で聞こえた吐息 今はもう遥か遠く

(さくらぎのしたしろぶらうすにひかりとけてしむのでした)

桜木の下 白ブラウスに光溶けて滲むのでした

(さくらぎのしたあのころのぼくがなみだためてにらむのでした)

桜木の下 あの頃の僕が涙ためて睨むのでした

(ふたりのためにふたりにだけに)

二人のために 二人にだけに

(このほしはまわっていたのだろう)

この星は周っていたのだろう

(あなたをのせてじてんしゃこいだ)

あなたを乗せて自転車漕いだ

(まよなかのじゅんじょうしょうてんがい)

真夜中の純情商店街

(みみもとできこえたといきいまはもうはるかとおく)

耳元で聞こえた吐息 今はもう遥か遠く

(かよゆめにまでみたゆめよ)

佳代 夢にまで見た夢よ

(ほてったそのほっぺたよ)

火照ったその頬っぺたよ

(いだきしめてはなさなかったいつまでもいつまでも)

抱きしめて離さなかった いつまでもいつまでも

(かよいつかのうしろすがたよ)

佳代 いつかの後ろ姿よ

(やわらかなしろいかたよ)

柔らかな白い肩よ

(いだきしめてはなさなかったいつまでもいつまでもいつまでも)

抱きしめて離さなかった いつまでもいつまでもいつまでも

(どいつみやげにぼくにくれたびるけんのさんだるのたぐは)

ドイツ土産に僕にくれたビルケンのサンダルのタグは

(かわいいからまだつけているんだ)

可愛いからまだつけているんだ

(さくらぎのしたしろぶらうすにひかりとけてしむのでした)

桜木の下 白ブラウスに光溶けて滲むのでした

(さくらぎのしたあのころのぼくがなみだためてにらむのでした)

桜木の下 あの頃の僕が涙ためて睨むのでした

(みみもとできこえたといきいまはもうはるかとおく)

耳元で聞こえた吐息 今はもう遥か遠く

(かよゆめにまでみたゆめよ)

佳代 夢にまで見た夢よ

(ほてったそのほっぺたよ)

火照ったその頬っぺたよ

(いだきしめてはなさなかったいつまでもいつまでも)

抱きしめて離さなかった いつまでもいつまでも

(かよいつかのうしろすがたよ)

佳代 いつかの後ろ姿よ

(やわらかなしろいかたよ)

柔らかな白い肩よ

(いだきしめてはなさなかったいつまでもいつまでもいつまでも)

抱きしめて離さなかった いつまでもいつまでもいつまでも

(かよかよかよ)

佳代 佳代 佳代