アイデンティティ（サカナクション）

(あいでんてぃてぃがない)

アイデンティティがない

(うまれない)

生まれない

(らららら)

らららら

(あいでんてぃてぃがない)

アイデンティティがない

(うまれない)

生まれない

(らららら)

らららら

(すきなふくはなんですか)

好きな服はなんですか？

(すきなほんは？)

好きな本は？

(すきなたべものはなに)

好きな食べ物は何？

(そう)

そう

(そんなものさしをもちあわせてるぼくはぼんじんだ)

そんな物差しを持ち合わせてる僕は凡人だ

(うつしかがみ)

映し鏡

(しょーういんどー)

ショーウインドー

(となりのひととじぶんをみくらべる)

隣の人と自分を見比べる

(そう)

そう

(それがまっとうとおもいこんでいきてた)

それが真っ当と思い込んで生きてた

(どうして)

どうして

(いまになっていまになって)

今になって　今になって

(そうぼくはかんがえたんだろう)

そう僕は考えたんだろう？

(どうして)

どうして

(まだみえないじぶんらしさってやつに)

まだ見えない自分らしさってやつに

(あさはくるのか)

朝は来るのか？

(あいでんてぃてぃがない)

アイデンティティがない

(うまれない)

生まれない

(らららら)

らららら

(あいでんてぃてぃがない)

アイデンティティがない

(うまれない)

生まれない

(らららら)

らららら

(かぜをまったおんなのこ)

風を待った女の子

(ぬれたしゃつはけさのあめのせいです)

濡れたシャツは今朝の雨のせいです

(そう)

そう

(かこのできごと)

過去の出来事

(あかぬけてないぼくのおもいでだ)

あか抜けてない僕の思い出だ

(とりこぼしたじゅうだいのおもいでとかをほりおこしてきづいた)

取りこぼした十代の思い出とかを掘り起こして気づいた

(これがじゅんすいなじぶんらしさときづいた)

これが純粋な自分らしさと気づいた

(どうして)

どうして

(ときがたってときがたって)

時が経って　時が経って

(そうぼくはきがついたんだろう)

そう僕は気が付いたんだろう？

(どうして)

どうして

(みえなかったじぶんらしさってやつが)

見えなかった自分らしさってやつが

(わかりはじめた)

解りはじめた

(どうしてもさけびたくて)

どうしても叫びたくて

(さけびたくて)

叫びたくて

(ぼくはないてるんだよ)

僕は泣いてるんだよ

(どうしてもきづきたくて)

どうしても気づきたくて

(ぼくはないているんだよ)

僕は泣いているんだよ