みにくいあひるの子 2
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問題文
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(みにくいこは、いつでもみんなのわらいものでした。)
みにくい子は、いつでもみんなの笑いものでした。
(ほかのとりやどうぶつたちにもからかわれたり、おいかけられたり・・・)
ほかの鳥や動物たちにもからかわれたり、追いかけられたり・・・
(「おまえは、なんてみっともないんだろう」)
「お前は、なんてみっともないんだろう」
(「みているだけでいやになるよ」)
「見ているだけで嫌になるよ」
(いじめられるたびに、みにくいこは、かあさんあひるのはねのしたににげこみました。)
いじめられるたびに、みにくい子は、母さんあひるの羽の下に逃げ込みました。
(そのうち、とうとう、きょうだいたちまでがいじめはじめました。)
そのうち、とうとう、兄弟たちまでがいじめ始めました。
(「おまえがいるとはずかしいよ。どこかへいってしまえ」)
「お前がいると恥ずかしいよ。どこかへ行ってしまえ」
(「ねこにつかまればいいんだわ」)
「猫に捕まればいいんだわ」
(あまりいじめられるので、かなしくてじっとしていられないきもちでした。)
あまりいじめられるので、悲しくてじっとしていられない気持ちでした。
(「どうして、ぼくばかりいじめるのかなあ」)
「どうして、僕ばかりいじめるのかなあ」
(かあさんあひるはつぶやきました。「おまえがいるとくろうばかりだわ」)
母さんあひるはつぶやきました。「お前がいると苦労ばかりだわ」
(みにくいこはにげだしました。)
みにくい子は逃げ出しました。
(みにくいあひるのこは、のはらをこえくさむらをぬけてはしりました。)
みにくいあひるの子は、野原を越え草むらを抜けて走りました。
(どんどんはしっているうちに、おおきなぬまへやってきました。)
どんどん走っているうちに、大きな沼へやってきました。
(あひるのこがぬまでおよいでいると、のがもたちにとりまかれました。)
あひるの子が沼で泳いでいると、野ガモたちに取り巻かれました。
(「しらないやつだな。おまえはだれだ」)
「知らないやつだな。お前は誰だ」
(「ぼ、ぼくは、あひるのこです」)
「ぼ、僕は、あひるの子です」
(「へんなあひるだなあ」)
「変なあひるだなあ」
(とつぜん、ばーんとおおきなおとがとどろいてのがもがにわ、ばったりたおれました。)
突然、バーンと大きな音が轟いて野ガモが二羽、ばったり倒れました。
(「にげろ、りょうしだ」)
「逃げろ、猟師だ」
など
(ばさばさばさっ。のがもたちはあわててとびたっていきました。)
バサバサバサッ。野ガモたちは慌てて飛び立っていきました。
(ぴちゃぴちゃとみずをはねかえして、りょうけんがちかづいてきました。)
ピチャピチャと水を跳ね返して、猟犬が近づいてきました。
(あひるのこは、おどろいてあたまをはねのしたにかくそうとしました。)
あひるの子は、驚いて頭を羽の下に隠そうとしました。
(そのとたん、おおきなりょうけんがめのまえにぬうっ。)
そのとたん、大きな猟犬が目の前にぬうっ。
(まっかなしたをだらりとたらし、めをぎらぎらさせながら)
真っ赤な舌をだらりとたらし、目をぎらぎらさせながら
(はなさきをあひるのこにちかづけてきました。)
鼻先をあひるの子に近づけてきました。
(ところがいぬはにおいをかいだだけで、すぐにむこうへいってしまいました。)
ところが犬はにおいをかいだだけで、すぐに向こうへ行ってしまいました。
(あひるのこは、ほっとしてつぶやきました。)
あひるの子は、ほっとしてつぶやきました。
(「みにくいから、いぬもかみつかないや」)
「みにくいから、犬も噛みつかないや」
(やがてあたりがしずかになると、おそろしいぬまからいそいでにげだしました。)
やがてあたりが静かになると、恐ろしい沼から急いで逃げ出しました。