ピノッキオの冒険 50

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問題文
(ところが、からだがじょうぶになってみると、)
ところが、体が丈夫になってみると、
(じぇぺっとじいさんにはまたひとつ、しんぱいのたねができました。)
ジェペット爺さんにはまたひとつ、心配の種ができました。
(それはぴのっきおが、あまりねっしんにしごとやべんきょうをしすぎることでした。)
それはピノッキオが、あまり熱心に仕事や勉強をしすぎることでした。
(ぴのっきおは、いまではこころのそこからべんきょうがすきになってしまったとみえて、)
ピノッキオは、今では心の底から勉強が好きになってしまったとみえて、
(しきりにほんをほしがっていましたが、そのうちとうとう、)
しきりに本を欲しがっていましたが、そのうちとうとう、
(ひとからゆずってもらったぼろぼろのきょうかしょをてにして)
人から譲ってもらったぼろぼろの教科書を手にして
(にこにことしながらいえへもどってきました。)
にこにことしながら家へ戻ってきました。
(つづいてぴのっきおは、かみをたばねてのーとをつくり、)
続いてピノッキオは、紙を束ねてノートを作り、
(かれえだをけずってぺんをつくり、くさのみをしぼっていんくをつくりました。)
枯れ枝を削ってペンを作り、草の実を絞ってインクを作りました。
(こうして、なにからなにまでのこらずじぶんでそろえると、)
こうして、何から何まで残らず自分でそろえると、
(ぴのっきおはよるおそくまでつくえにむかって、べんきょうをつづけました。)
ピノッキオは夜遅くまで机に向かって、勉強を続けました。
(みかねたじぇぺっとじいさんは、あるひとうとう、こごとをいいだしました。)
見かねたジェペット爺さんは、ある日とうとう、小言を言い出しました。
(「ぴのっきお、たまにはあそびにでかけたらどうなのかね?)
「ピノッキオ、たまには遊びに出かけたらどうなのかね?
(だいいち、かせいだおかねを、わしのためばかりにつかっとるじゃないか。)
第一、稼いだお金を、わしのためばかりに使っとるじゃないか。
(すこしはじぶんのものもかいなさい」)
少しは自分の物も買いなさい」
(でもぴのっきおは、だまってにこにこしているばかりでした。)
でもピノッキオは、だまってニコニコしているばかりでした。
(それからしばらくたったあるひ、ぴのっきおがじぇぺっとじいさんに)
それからしばらくたったある日、ピノッキオがジェペット爺さんに
(おかねのはいったちいさなふくろをみせました。)
お金の入った小さな袋を見せました。
(「おじいさん、よぶんのおかねをためておいたら、これだけになりましたよ。)
「お爺さん、余分のお金をためておいたら、これだけになりましたよ。
(このおかねはどうしたらいいでしょう?」)
このお金はどうしたらいいでしょう?」
(じぇぺっとじいさんはかんがえこみました。)
ジェペット爺さんは考え込みました。
(「そうだ、おまえ、あたらしいふくをかったらどうかね?)
「そうだ、お前、新しい服を買ったらどうかね?
(いつまでもかみのふくではしかたがなかろう」)
いつまでも紙の服では仕方がなかろう」
(「そうか、それじゃ、そうしようかな」)
「そうか、それじゃ、そうしようかな」
(おじいさんにすすめられて、そのきになったぴのっきおは)
お爺さんに勧められて、その気になったピノッキオは
(さっそくあたらしいふくをかいに、まちへでかけていきました。)
さっそく新しい服を買いに、町へ出かけていきました。
(ところがまちのはずれまできたとき、ぴのっきおはいっぴきの)
ところが町のはずれまで来た時、ピノッキオは一匹の
(みおぼえのあるかたつむりにでくわしました。)
見覚えのあるカタツムリにでくわしました。
(「あっ、きみはせんにょさまのところにいたかたつむりくんだね?ね、そうだろう?」)
「あっ、君は仙女さまのところにいたカタツムリ君だね?ね、そうだろう?」
(「そうです、ごぶさたしましたね、ぴのっきおさん」)
「そうです、ごぶさたしましたね、ピノッキオさん」
(「きみ、せんにょさまがいまどこにいらっしゃるかしらないか?」)
「君、仙女さまが今どこにいらっしゃるか知らないか?」
(「それがぴのっきおさん、なんともおきのどくなことで」)
「それがピノッキオさん、何ともお気の毒なことで」
(かたつむりはなきだしました。)
カタツムリは泣き出しました。
(「せんにょさまはいま、おもいびょうきにかかってびょういんへはいっていらっしゃいます。)
「仙女さまは今、重い病気にかかって病院へ入っていらっしゃいます。
(おまけに、しばらくまえからわるいことばかりつづいて)
おまけに、しばらく前から悪いことばかり続いて
(せんにょさまはすっかりびんぼうになってしまわれました。)
仙女さまはすっかり貧乏になってしまわれました。
(いまでは、くすりもまんぞくにはてにいれられないようなありさまでして」)
今では、薬も満足には手に入れられないようなありさまでして」
(「ええっ」ぴのっきおはおどろきました。)
「ええっ」ピノッキオは驚きました。
(「ああ、なんてことだろう。ね、かたつむりくん、すこしばかりだけどこのおかねを)
「ああ、なんてことだろう。ね、カタツムリ君、少しばかりだけどこのお金を
(せんにょさまのところへもっていってあげてくれないか。)
仙女さまのところへ持って行ってあげてくれないか。
(ぼくもあとからびょういんにいくからね」)
僕もあとから病院に行くからね」
(もってきたおかねをかたつむりにわたすと、ぴのっきおはおおいそぎでいえへかえって)
持ってきたお金をカタツムリに渡すと、ピノッキオは大急ぎで家へ帰って
(せっせとかごをあみはじめました。ぴのっきおはすこしでもおおくのおかねをかせいで)
せっせとかごを編み始めました。ピノッキオは少しでも多くのお金を稼いで
(せんにょさまをたすけてあげようとかんがえたのです。)
仙女さまを助けてあげようと考えたのです。
(そのままよるおそくまでしごとをつづけているうち、ついうとうとと、)
そのまま夜遅くまで仕事を続けているうち、ついうとうとと、
(いねむりをはじめたぴのっきおのまえに、せんにょがにこにことわらいながらすがたをあらわしました)
居眠りを始めたピノッキオの前に、仙女がにこにこと笑いながら姿を現しました
(「ぴのっきお、だいじなおかねをほんとうにありがとう。あなたのやさしいこころのおかげで)
「ピノッキオ、大事なお金を本当にありがとう。あなたの優しい心のおかげで
(わたしのびょうきもすっかりよくなったわ。わたしはすぐに、とおくのくにへいってしまうけど、)
私の病気もすっかりよくなったわ。私はすぐに、遠くの国へ行ってしまうけど、
(またあえるときをたのしみにしているわよ。じゃあ、ぴのっきお、げんきでね」)
また会える時を楽しみにしているわよ。じゃあ、ピノッキオ、元気でね」
(「あっ、まってください。せんにょさま、せんにょさまあ」)
「あっ、待ってください。仙女さま、仙女さまあ」
(ぴのっきおはふとめをさましました。)
ピノッキオはふと目を覚ましました。
(どうしたことか、しらないうちにいえのなかがすっかりきれいになって)
どうしたことか、知らないうちに家の中がすっかりきれいになって
(あさのひかりにきらきらとかがやいていました。)
朝の光にきらきらと輝いていました。
(なんだか、からだのうごきぐあいもいつもとちがっているようなきがしました。)
なんだか、体の動き具合もいつもと違っているような気がしました。
(ぴのっきおは、おそるおそるかがみをのぞいてみました。)
ピノッキオは、おそるおそる鏡をのぞいてみました。
(かがみのなかからは、ひとりのおとこのこがびっくりしたようなかおで)
鏡の中からは、ひとりの男の子がびっくりしたような顔で
(こちらをみかえしていました。)
こちらを見返していました。
(ぴのっきおはむちゅうで、じぇぺっとじいさんのところへとんでいきました。)
ピノッキオは夢中で、ジェペット爺さんのところへとんでいきました。
(「おじいさん、ぼく、にんげんになれました!にんぎょうだったときのぼくって)
「お爺さん、僕、人間になれました!人形だった時の僕って
(なんてへんなかっこうだったんだろう」)
なんて変なかっこうだったんだろう」
(「おお、ぴのっきお」じぇぺっとじいさんは、あまりのうれしさに)
「おお、ピノッキオ」ジェペット爺さんは、あまりの嬉しさに
(めになみだをうかべながら、じっとぴのっきおをみつめるばかりです。)
目に涙を浮かべながら、じっとピノッキオを見つめるばかりです。
(まどのそとでは、ぴのっきおのしあわせをよろこんでくれているかのように)
窓の外では、ピノッキオの幸せを喜んでくれているかのように
(きのえだがさらさらとかぜになり、くさのはがひのひかりにきらきらときらめいています。)
木の枝がサラサラと風になり、草の葉が日の光にきらきらときらめいています。
(ぴのっきおはまっさおにはれたそらをみあげながら、こころのなかでそっとつぶやきました)
ピノッキオは真っ青に晴れた空を見上げながら、心の中でそっとつぶやきました
(「せんにょさま、ありがとう。きっとまたぼくたちのところへもどってきてくださいね。)
「仙女さま、ありがとう。きっとまた僕たちの所へ戻ってきてくださいね。
(ぼくたち、いつまでもまっていますよ」)
僕たち、いつまでも待っていますよ」