ピノッキオの冒険 49

順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | nk | 4878 | B | 5.0 | 96.1% | 676.6 | 3439 | 138 | 70 | 2025/09/04 |
2 | Par2 | 4715 | C++ | 4.8 | 98.1% | 715.8 | 3439 | 64 | 70 | 2025/08/29 |
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問題文
(いわれるままにいえのなかへはいったぴのっきおは、おもわずめをまるくしました。)
言われるままに家の中へ入ったピノッキオは、思わず目を丸くしました。
(「おやっ、こおろぎくんじゃないか。ここはきみのいえだったのかい?」)
「おやっ、コオロギ君じゃないか。ここは君の家だったのかい?」
(「いえいえ、ここはおふたりのいえですよ。)
「いえいえ、ここはお二人の家ですよ。
(さきほど、きれいなこえをしたこやぎがやってきて、そういっていましたから」)
先ほど、きれいな声をした子ヤギがやってきて、そう言っていましたから」
(「こやぎだって?それはせんにょさまだ。せんにょさまはぼくたちのために)
「子ヤギだって?それは仙女さまだ。仙女さまは僕たちのために
(すむところまでよういしてくださったんだなあ」)
住むところまで用意してくださったんだなあ」
(ぴのっきおはうれしさのあまり、こやのなかをぴょんぴょんととびまわりました。)
ピノッキオはうれしさのあまり、小屋の中をぴょんぴょんと飛び回りました。
(じぇぺっとじいさんも、にこにこしながら、へやのようすをみまわしています。)
ジェペット爺さんも、にこにこしながら、部屋の様子を見回しています。
(「そうだ、おじいさんはおなかをへらしているにちがいない。)
「そうだ、お爺さんはお腹を減らしているに違いない。
(こおろぎくん、どこかこのちかくで、たべものをてにいれられるところはないかしら」)
コオロギ君、どこかこの近くで、食べ物を手に入れられるところはないかしら」
(「このさきのおひゃくしょうのいえへいけば、みるくをわけてもらえるはずですけどね」)
「この先のお百姓の家へ行けば、ミルクをわけてもらえるはずですけどね」
(「よし、ぼくちょっといってくる」)
「よし、僕ちょっと行ってくる」
(ぴのっきおは、いそいでおひゃくしょうのいえへはしっていきました。)
ピノッキオは、急いでお百姓の家へ走っていきました。
(おひゃくしょうはちょうど、にわのていれをしているところでした。)
お百姓はちょうど、庭の手入れをしているところでした。
(「ぼうや、なにかようかね?」)
「ぼうや、何か用かね?」
(「ぼく、みるくをわけてもらいにきたんですけど」)
「僕、ミルクを分けてもらいに来たんですけど」
(「いいとも、いいとも。みるくだったらすきなだけわけてあげよう。)
「いいとも、いいとも。ミルクだったら好きなだけ分けてあげよう。
(もちろん、おかねははらってもらうけどね」)
もちろん、お金は払ってもらうけどね」
(ぴのっきおは、もじもじとしました。)
ピノッキオは、もじもじとしました。
(「ぼく、あいにくおかねをもっていないんです」)
「僕、あいにくお金を持っていないんです」
(「おかねをもっていないって?だったらみるくをあげるわけにはいかんな。)
「お金を持っていないって?だったらミルクをあげるわけにはいかんな。
(おっと、ぼうや、ちょっとまちなさい」)
おっと、ぼうや、ちょっと待ちなさい」
(しょんぼりともどりかけたぴのっきおを、おひゃくしょうがよびとめました。)
しょんぼりと戻りかけたピノッキオを、お百姓が呼びとめました。
(「なあ、ぼうや、わしはひとにほどこしをするのがどうもすきになれん。)
「なあ、ぼうや、わしは人に施しをするのがどうも好きになれん。
(だが、はたらいてもらったおれいということになれば、はなしはべつだ。)
だが、働いてもらったお礼ということになれば、話は別だ。
(いどのみずをひゃっかいくみあげてくれたら、こっぷにいっぱい)
井戸の水を百回くみ上げてくれたら、コップに一杯
(みるくをあげるとしよう。どうだね?」)
ミルクをあげるとしよう。どうだね?」
(「いいですとも、ぼくやりますよ」)
「いいですとも、僕やりますよ」
(いどみずをくみあげるくらいなんでもない、とかんがえたぴのっきおは)
井戸水をくみ上げるくらいなんでもない、と考えたピノッキオは
(よろこんでしょうちしました。)
喜んで承知しました。
(ところがそのいどというのが、はたけにみずをひくためにこしらえた)
ところがその井戸というのが、畑に水を引くためにこしらえた
(おどろくほどおおきないどだったのです。)
驚くほど大きな井戸だったのです。
(みずをくみあげるときには、きでできたおもいはんどるをおして)
水をくみ上げるときには、木でできた重いハンドルを押して
(おけがとりつけてあるくるまをまわさなければなりません。)
桶が取り付けてある車を回さなければなりません。
(「でも、みずをくまなければみるくをもらえないんだからなあ」)
「でも、水をくまなければミルクをもらえないんだからなあ」
(しかたなしにぴのっきおは、うんうんといいながらはんどるをおしはじめました。)
仕方なしにピノッキオは、うんうんと言いながらハンドルを押し始めました。
(ちょうどひゃっかい、みずをくみおわったころ、)
ちょうど百回、水を汲み終わったころ、
(おひゃくしょうがにこにこしながらやってきました。)
お百姓がにこにこしながらやってきました。
(「ごくろう、ごくろう。いやまったく、うまいぐあいにぼうやがやってきてくれたものさ。)
「ご苦労、ご苦労。いや全く、うまい具合に坊やがやってきてくれたものさ。
(このしごとをしていたろばがきゅうにたおれてしまって、こまっていたところなんだ」)
この仕事をしていたロバが急に倒れてしまって、困っていたところなんだ」
(「えっ、ろばが?それはどこからきたろばですか?」)
「えっ、ロバが?それは何処から来たロバですか?」
(「なあに、いちばでてにいれた、なんでもないろばさ。)
「なあに、市場で手に入れた、なんでもないロバさ。
(そこのうまやにねているから、みたければいってみておいで」)
そこの厩に寝ているから、見たければ行って見ておいで」
(うまやのすみにひろげられたわらのうえには、いっとうのろばがぐったりとよこたわっていました)
厩の隅に広げられたわらの上には、一頭のロバがぐったりと横たわっていました
(えさもまんぞくにもらえずに、はたらくだけはたらかされたとみえて)
エサも満足にもらえずに、働くだけ働かされたとみえて
(ろばはほねがうきでてみえるほどに、やせこけています。)
ロバは骨が浮き出て見えるほどに、やせこけています。
(ぴのっきおはろばのそばにひざまずいて、そっとこえをかけました。)
ピノッキオはロバのそばにひざまずいて、そっと声をかけました。
(「ね、きみ、きみはがりがりぼうやじゃないのかい?」)
「ね、君、君はガリガリ坊やじゃないのかい?」
(ろばはなんのへんじもしませんでした。)
ロバは何の返事もしませんでした。
(でも、そのめにはみるみる、なみだがうかんできました。)
でも、その目にはみるみる、涙が浮かんできました。
(「そうだろう?きみ、がりがりぼうやなんだろう?」)
「そうだろう?君、ガリガリ坊やなんだろう?」
(ろばはおきあがろうとするようすをみせましたが、すぐにちからなくめをとじると)
ロバは起き上がろうとする様子をみせましたが、すぐに力なく目を閉じると
(そのままうごかなくなってしまいました。)
そのまま動かなくなってしまいました。
(うまやをでていどのそばへもどると、おひゃくしょうのすがたはもうどこにもみえず)
厩を出て井戸のそばへ戻ると、お百姓の姿はもうどこにも見えず
(みるくをみたしたこっぷだけが、ぽつんとのこされていました。)
ミルクを満たしたコップだけが、ぽつんと残されていました。
(ぴのっきおは、まだほんのりとあたたかいみるくのこっぷをてにすると)
ピノッキオは、まだほんのりと温かいミルクのコップを手にすると
(なきながらいえへもどっていきました。)
泣きながら家へ戻っていきました。
(それからまいにち、ぴのっきおはじぇぺっとじいさんにのませるみるくを)
それから毎日、ピノッキオはジェペット爺さんに飲ませるミルクを
(てにいれるために、おひゃくしょうのいえでみずくみのしごとをつづけました。)
手に入れるために、お百姓の家で水汲みの仕事を続けました。
(でもぴのっきおは、がりがりぼうやがひどいめにあわされたところではたらくのが)
でもピノッキオは、ガリガリ坊やがひどい目にあわされたところで働くのが
(いやでたまりません。)
嫌でたまりません。
(「こおろぎくん、ほかになにかぼくにもできるようなしごとはないものかしら」)
「コオロギ君、他に何か僕にもできるような仕事はないものかしら」
(「それなら、かごのつくりかたをおしえてあげましょう」)
「それなら、かごの作り方を教えてあげましょう」
(こおろぎは、くさのつるをあんでかごをつくるやりかたを)
コオロギは、草のつるを編んでかごを作るやり方を
(ぴのっきおにおしえてくれました。)
ピノッキオに教えてくれました。
(ぴのっきおは、かごづくりにせいをだすようになりました。)
ピノッキオは、かご作りに精を出すようになりました。
(かごがいくつかたまると、まちのいちばへうりにいきます。)
かごがいくつかたまると、町の市場へ売りに行きます。
(かごがうれておかねがてにはいると、くすりやたべものをかっていそいでいえへもどってきます)
かごが売れてお金が手に入ると、薬や食べ物を買って急いで家へもどってきます
(こうしたぴのっきおのはたらきのおかげで、あるくこともできないほど)
こうしたピノッキオの働きのおかげで、歩くこともできないほど
(からだのよわっていたじぇぺっとじいさんも、すっかりげんきになってきました。)
体の弱っていたジェペット爺さんも、すっかり元気になってきました。