プラトニック・ラブ / 神はサイコロを振らない

(きみがいないせかいでどれほどときがたったろう)

君がいない世界でどれほど時が経ったろう

(ゆびさきのかんしょくもわすれそうになるけど)

指先の感触も忘れそうになるけど

(しわのかずもふえたひだりくすりゆびには)

皴の数も増えた左薬指には

(おきざりのぷらとにっくらぶ)

置き去りのプラトニックラブ

(ふたりをつなぎとめるきがした)

二人を繋ぎ止める気がした

(いまごろきみはどこかとおくで)

今頃君は何処か遠くで

(うまくわらえていますか)

上手く笑えていますか？

(ぼくのしらないえがおで)

僕の知らない笑顔で

(しらないだれかと)

知らない誰かと

(かさなりあうすがたばかりがうかぶたそがれ)

重なり合う姿ばかりが浮かぶ黄昏

(ものくろのぼうえんきょうでは)

モノクロの望遠鏡では

(じかんがとまったままでさ)

時間が止まったままでさ

(ふるえたきみをぎゅっと)

震えた君をぎゅっと

(だきよせられたらもういちど)

抱き寄せられたらもう一度

(にどとてばなさないのに)

二度と手放さないのに

(くるしいよなんていわせないのに)

苦しいよなんて言わせないのに

(ことばをつむいだってとどかないよ)

言葉を紡いだって届かないよ

(ねえおしえてよあいのゆくえ)

ねえ教えてよ愛の行方

(すべてうしなってなにもなくなったって)

全て失って何も無くなったって

(きみだけはそばでわらってくれたのに)

君だけは側で笑ってくれたのに

(ゆるされるなら)

許されるなら

(ねがいがひとつだけかなうのなら)

願いが一つだけ叶うのなら

(もどりたいよふたりであうまえに)

戻りたいよ二人出逢う前に

(ものくろのぼうえんきょうでは)

モノクロの望遠鏡では

(じかんがとまったままでさ)

時間が止まったままでさ

(ふるえたきみをぎゅっと)

震えた君をぎゅっと

(だきよせられたらもういちど)

抱き寄せられたらもう一度

(にどとてばなさないのに)

二度と手放さないのに

(くるしいよなんていわせないのに)

苦しいよなんて言わせないのに

(ことばをつむいだってとどかないよ)

言葉を紡いだって届かないよ

(ねえおしえてよあいのゆくえ)

ねえ教えてよ愛の行方

(こんなにくるしくなるくらいなら)

こんなに苦しくなるくらいなら

(ぼくにこころなんてなかったらな)

僕に心なんてなかったらな

(ふかれてはとんでゆく)

吹かれては飛んでゆく

(わたになりふわりただよえば)

綿になりふわり漂えば

(むかいかぜのすきまをぬけ)

向かい風の隙間を抜け

(ふりしきるさみだれをこえて)

降り頻る五月雨を越えて

(きずだらけになったって)

傷だらけになったって

(たどりついても)

辿り着いても

(そこにきみはいないのに)

そこに君はいないのに

(はてしのないいんりょくに)

果てしのない引力に

(ひきよせられたまま)

引き寄せられたまま