mononke1

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投稿者投稿者もけけいいね0お気に入り登録
プレイ回数68難易度(3.0) 2310打 長文 かな
ジブリ作品「もののけ姫」全セリフ

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問題文

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(むかしこのくにはふかいもりにおおわれそこにはたいこからのかみがみがすんでいた)

むかし この国は深い森に覆われ そこには太古からの神々が住んでいた

(やっくる)

ヤックル

(ちょうどよかった。ひいさまがみなむらへもどれと。)

丁度よかった。ヒイさまがみな村へ戻れと。

(じいじもそういうの)

ジイジもそう言うの

(じいじが)

ジイジが

(やまがおかしいって。とりたちがいないの)

山がおかしいって。鳥たちがいないの

(けものたちも)

ケモノたちも

(そうか。じいじのところへいってみよう。みんなははやくもどりなさい)

そうか。ジイジのところへ行ってみよう。みんなは早く戻りなさい

(はい)

はい

(なにかくる)

何か来る

(じいじ、なんだろう)

ジイジ、何だろう

(わからん。ひとではない)

わからん。人ではない

(むらのほうは、ひいさまがみなをよびもどしている)

村の方は、ヒイさまがみなを呼び戻している

(きよった)

来よった

(たたりがみだ!)

タタリ神だ!

(たたりがみ)

タタリ神

(やっくる、にげろ)

ヤックル、逃げろ

(むらのほうへいく。おそうきだ)

村の方へ行く。襲う気だ

(あしたか、たたりがみにてをだすな。のろいをもらうぞ)

アシタカ、タタリ神に手を出すな。呪いをもらうぞ

(やっくる)

ヤックル

など

(しずまれ、しずまりたまえ。)

鎮まれ、鎮まりたまえ。

(さぞかしなのあるやまのぬしとみうけたが、なぜそのようにあらぶるのか)

さぞかし名のある山の主と見受けたが、なぜそのように荒ぶるのか

(おばけ)

お化け

(むらへ)

村へ

(とまれ、なぜわがむらをおそう、やめろ、しずまれ)

止まれ、なぜわが村を襲う、やめろ、鎮まれ

(しっかり)

しっかり

(たおした!)

倒した!

(あにさま!)

兄さま!

(ひいさまをはやく)

ヒイさまをはやく

(ひをたやすな)

火を絶やすな

(あにさま!)

兄さま!

(かや、ふれるな。ただのきずではない)

カヤ、触れるな。ただの傷ではない

(あしたかがてきずをおった)

アシタカが手傷を負った

(ひいさまは)

ヒイさまは

(みな、それいじょうはちかづいてはならぬぞ)

みな、それ以上は近づいてはならぬぞ

(ひいさま)

ヒイさま

(このみずをゆっくりかけておやり)

この水をゆっくりかけておやり

(はい)

はい

(いずこよりいましあらぶるかみとはぞんぜぬも、かしこみかしこみもうす)

いずこよりいまし荒ぶる神とは存ぜぬも、かしこみかしこみ申す

(このちにつかをきずき、あなたのみたまをおまつりします。うらみをわすれ、しずまりたまえ)

この地に塚を築き、あなたの御霊をお祀りします。恨みを忘れ、鎮まりたまえ

(けがらわしいにんげんどもめ。わがくるしみとにくしみをしるがいい)

汚らわしい人間どもめ。我が苦しみと憎しみを知るがいい

(さてこまったことになった。)

さて困ったことになった

(かのいのししは、はるかにしのくにからやってきた)

かのイノシシは、はるか西の国からやってきた

(ふかでのどくにきふれ、からだはくさり、)

深手の毒に気触れ、体は腐り、

(はしりはしるうちにのろいをあつめ、たたりがみになってしまったのだ)

走り走るうちに呪いを集め、タタリ神になってしまったのだ

(あしたかひこや、みなにみぎうでをみせなさい)

アシタカヒコや、みなに右腕を見せなさい

(ひいさま)

ヒイさま

(あしたかひこや、そなたにはじぶんのさだめをみすえるかくごがあるかい)

アシタカヒコや、そなたには自分の定めを見据える覚悟があるかい

(はい。たたりがみにやをいるときこころをきめました)

はい。タタリ神に矢を射るとき心を決めました

(そのあざはやがてほねまでとどいてそなたをころすだろう)

その痣はやがて骨まで届いてそなたを殺すだろう

(ひいさま、なんとかなりませぬか)

ヒイさま、なんとかなりませぬか

(あしたかはむらをまもり、おとめらをすくったのですぞ)

アシタカは村を守り、乙女らを救ったのですぞ

(ただしをまつしかないというのは)

ただ死を待つしかないというのは

(だれにもさだめはかえられない。だがただまつかみずからおもむくかはきめられる)

誰にも定めは変えられない。だがただ待つか自ら赴くかは決められる

(みなさい)

見なさい

(あのししのからだにくいこんでいたものだよ)

あのシシの身体に食い込んでいたものだよ

(ほねをくだき、はらわたをひきさき、むごいくるしみをあたえたのだ)

骨を砕き、はらわたを引き裂き、むごい苦しみを与えたのだ

(さもなくばししがたたりがみなどになろうか)

さもなくばシシがタタリ神などになろうか

(にしのくにでなにかふきつなことがおこっているのだよ)

西の国で何か不吉なことが起こっているのだよ

(そのちにおもむき、くもりのないまなこでものごとをみさだめるなら、)

その地に赴き、曇りのない眼で物事を見定めるなら、

(あるいはそののろいをたつみちがみつかるかもしれん)

あるいはその呪いを断つ道が見つかるかもしれん

(はい)

はい

(やまととのいくさにやぶれ、このちにひそんでからごひゃくゆうよねん)

ヤマトとの戦に敗れ、この地に潜んでから五百有余年

(いまややまとのおうのちからはなく、しょうぐんどものきばもおれたときく)

今やヤマトの王の力はなく、将軍どもの牙も折れたと聞く

(だが、わがいちぞくのちもまたおとろえた)

だが、我が一族の血もまた衰えた

(このときにいちぞくのおさとなるべきわかものがにしへたびだつのはさだめかもしれぬ)

この時に一族の長となるべき若者が西へ旅立つのは定めかもしれぬ

(おきてにしたがいみおくらぬ。すこやかにあれ)

掟に従い見送らぬ。健やかにあれ

(あにさま!)

兄さま!

(かや。みおくりはきんじられているのに)

カヤ。見送りは禁じられているのに

(おしおきはうけます。どうかこれを、わたしのかわりにおともさせてください)

お仕置きは受けます。どうかこれを、わたしのかわりにお供させてください

(たいせつなぎょくのこがたなじゃないか)

大切な玉の小刀じゃないか

(おまもりするよういきをふきこめました)

お守りするよう息を吹き込めました

(いつもいつも、かやはあにさまをおもっています。きっと、きっと)

いつもいつも、カヤは兄さまを思っています。きっと、きっと

(わたしもだ。いつもかやをおもおう)

私もだ。いつもカヤを思おう

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