東京

(いったいぜんたいとうきょうのなにをしっているのかときかれたら)

一体全体東京の何を知っているのか と聞かれたら

(なにもしらないってこたえるけど)

何も知らない って答えるけど

(ちっちゃいころのあさのにおいあまいもものにおいがしていたらたしかなつだった)

小っちゃい頃の朝の匂い 甘い桃の匂いがしていたら 確か夏だった

(それがなつだった)

それが夏だった

(あれからこころのかたすみにだいしょうであいやわかれのへやをこしらえて)

あれから心の片隅に大小 出会いや別れの部屋をこしらえて

(とうきょうはろーぐっばいありがとうこころのへやにあいをそそいでくれたひと)

東京 ハローグッバイ ありがとう 心の部屋に愛を注いでくれた人

(とうきょうしんやのすーぱーまーけっとにならんだもものにおいがした)

東京 深夜のスーパーマーケットに並んだ桃の匂いがした

(かちたいかちたいだれにかって)

勝ちたい勝ちたい 誰に勝って

(まけないまけないなににまけない)

負けない負けない 何に負けない

(ああてきはめにみえずしのびよる)

ああ 敵は目に見えず忍び寄る

(ｆｉｇｈｔｉｎｇｆｉｇｈｔｉｎｇ)

Fighting Fighting

(あいのためいつもおなじばしょにもどってくるけどくうきはちがうね)

愛の為いつも同じ場所に戻ってくるけど 空気は違うね

(としをとるのがいやだった)

歳を取るのが嫌だった

(あのころのなやみなんてちいさいっていえるならとしをとるのもわるくないね)

あの頃の悩みなんて小さいって言えるなら 年を取るのも悪くないね

(とうきょうはろーぐっばいあのころのためいき)

東京 ハローグッバイ あの頃の溜息

(じぶんらしくいきていくんだ)

自分らしく生きていくんだ

(こきょうのそらにのぼったにゅうどうぐもをいまもおいかけているよ)

故郷の空に昇った入道雲を今も追いかけているよ

(あめのとうきょうかさをさしてひとのれつがくらげのように)

雨の東京 傘を差して 人の列がクラゲの様に

(どこへゆくのぷらりとみちてひくしおのなかをながされてゆく)

どこへ行くの プラリと 満ちて引く潮の中を流されて行く

(ねえいつまでかがやいていけるの)

ねえ いつまで輝いていけるの

(とうきょうはろーぐっばいありがとうこころのへやをあいでみたしてくれたひと)

東京 ハローグッバイ ありがとう 心の部屋を愛で満たしてくれた人

(とうきょうやけいのかずだけよぞらからほしをうばって)

東京 夜景の数だけ夜空から星を奪って

(かえるばしょとかあいのことばとかやさしさのなかにつつまれるああ)

帰る場所とか 愛の言葉とか 優しさの中に包まれる ああ