Blue jet

(よくぼうがいきついてなにになった)

欲望が行き着いて 何になった

(かなしみがすぎさってだれになった)

悲しみが過ぎ去って 誰になった

(あみにかかったことり)

網に掛かった小鳥

(いどのかえる)

井戸の蛙

(くさりのついたらいおん)

鎖の付いたライオン

(それともぼくは)

それとも 僕は

(なきつかれたせみのぬけがらなのか)

鳴き疲れた 蝉の 抜け殻 なのか

(こえをとどかせてあおいそらのした)

声を届かせて 青い空の下

(やがてあくむからさめて)

やがて 悪夢から覚めて

(あめあがる)

雨 上がる

(かぜがふきさって)

風が吹き去って

(ひとがたちさって)

人が立ち去って

(なにものこらないじゆうをみたして)

何も残らない 自由を満たして

(つくりかけのはしみたいなきもちでだくりゅうをうけている)

作りかけの橋みたいな 気持ちで 濁流を受けている

(こころとからだ)

心 と 身体

(はたすはずのやくそく)

果たす筈の 約束

(またせてるひと)

待たせてる人

(みんなみんなそれぞれちがうはしをわたってしまって)

皆 皆 それぞれ違う橋を渡ってしまって

(とりのこされたとして)

取り残されたとして

(ひとはとおらない)

人は 通らない

(それでかまわない)

それで 構わない

(ただここにいきてはしをかけてゆく)

ただ ここに生きて 橋を架けてゆく

(くもがたちこめていぬもほえなくて)

雲が 立ち込めて 犬も吠えなくて

(だれのきもひかぬじゆうをみたして)

誰の気も引かぬ 自由を満たして

(そらはこんなにひろくだれのもんでもなく)

空は こんなに広く 誰のもんでも なく

(さびしさなんてなく)

寂しさなんて なく

(やさしさしかなく)

優しさしか なく

(だから)

だから

(せめて)

せめて

(こえがとどくなら)

声が届くなら

(ゆきどけのような)

雪解けのような

(みむきもされないぬくもりになりたい)

見向きもされない 温もりになりたい

(つかいすてられた)

使い捨てられた

(かわりのきかない)

代わりの効かない

(ほんとうのあいをよびさませｂｌｕｅｊｅｔ)

本当の愛を 呼び醒ませ Blue jet

(たちあがれよｂｌｕｅｊｅｔ)

立ち上がれよ Blue jet

(よみがえれよｂｌｕｅｊｅｔ)

甦れよ Blue jet

(てんとちをむすんで)

天と 地を 結んで

(あくむをおわらせて)

悪夢を終わらせて

(かぜがやまぬまに)

風が 止まぬ間に

(だれもしらぬまに)

誰も 知らぬ間に

(あいをみにまとい)

愛を 身に纏い

(つきぬけろよｂｌｕｅｊｅｔ)

突き抜けろよ Blue jet