失楽園

(ちぎるせんのしょうがいはふかくめをとざした)

契る千の生涯は深く目を閉ざした

(めぶけばかれゆくぼくらどこにいるのだろう)

芽吹けば枯れゆく　ボクら何処にいるのだろう

(もしもいっさいをわかちあえるのなら)

「もしも一切を分かち合えるのなら」

(ねがいはただついおくのしらせかざまのもらいび)

願いはただ追憶の知らせ　風間の貰い火

(これでいいこれでいい すれちがったせつなによぎるくうそう)

これでいい　これでいい すれ違った刹那に　過る空想

(きみをあいしていたよ)

君を愛していたよ

(りょうよくのうんめいもわらいあうきょうもきかんじゅうのそらへ こころにいみがあるいみもないくたい)

両翼の運命も笑い合う今日も　機関銃の空へ 心に意味がある意味もない躯体

(どこかでであっていたであっていたんだ ここじゃないせかいなら)

何処かで出会っていた　出会っていたんだ 此処じゃない世界なら

(うつしかがみのひとみにうつるしょうじょはゆめみているはるのことぶれ)

映し鏡の瞳に映る少女は夢見ている　春の事触れ

(ねふだのついたいのちでひよりみしゅぎなせかいだ)

値札のついた命で　日和見主義な世界だ

(みじめでしたみじめでしたぼくにはとうぜんふさわしい)

惨めでした　惨めでした　ボクには当然ふさわしい

(どろにまみれたこのてにくばられたかーどは)

泥にまみれたこの手に配られたカードは

(ああこうかふこうかえがらさえよごれにみえてしまうな)

ああ　幸か不幸か　絵柄さえ汚れに見えてしまうな

(これでいいこれでいい そらのふったじべたをにらむこうせい)

これでいい　これでいい 空の降った地べたを睨む後世

(ぼくはいきているよ)

ボクは生きているよ

(とらうまとはいおくでみたしていくんだ)

トラウマとハイオクで満たしていくんだ

(からっぽのこころはぬぐえどもきえないくらやみのこくしょく)

空っぽの心は　拭えども消えない暗闇の黒色

(ひすいのねがいこうにとをたたいたみつけてほしいんだよ)

翡翠の音　外光に戸を叩いた　見つけてほしいんだよ

(めぐるみらいせせいこくをいるそのじかんのはざまへいま)

巡る未来世　正鵠を射る　その時間の狭間へ　今

(きずつけることをしってこれだけひとをにくんで)

傷つけることを知って　これだけ人を憎んで

(それなのにぼくはきみのなまえもしらない)

それなのにボクは君の名前も知らない

(これがまちがいだというならこれはまちがいだといえたら)

これが間違いだと言うなら　これは間違いだと言えたら

(どれだけゆめみたせかいだろうぼくらのたがわぬみらいへいこうよ)

どれだけ夢見た世界だろう　ボクらの違わぬ未来へ行こうよ

(りょうよくのうんめいもわらいあうきょうもきかんじゅうのそらへ)

両翼の運命も笑い合う今日も　機関銃の空へ

(せつなでもときをとめてみせておねがい)

刹那でも時を止めて見せて　お願い

(どこかでであっていたつないでいたんだここじゃないせかいなら)

何処かで出会っていた　繋いでいたんだ　此処じゃない世界なら

(うつしかがみのひとみにうつるぼくはきっとしっているはるのことぶれ)

映し鏡の瞳に映る　ボクはきっと知っている　春の事触れ

(しんじつなんてさどうせつごうのいいさっかくだろう)

真実なんてさ　どうせ都合のいい錯覚だろう

(どんなことばもきみのめにはにどとうつらないまぼろしのまま)

どんな言葉も君の目には二度と映らない　幻のまま