やさしい哲学

(しょうじょがせいをうけたひにおんなのさいのうはめばえていた)

少女が生を受けた日に女の才能は芽生えていた

(どんなにきょうがせわしくさそいかけようとおぼこのまましろいはをこぼした)

どんなに今日が忙しく誘い掛けようと　おぼこのまま白い歯を零した

(ついにじゆうをしって・・きみはあえかなねなしぐさ)

遂に自由を知って・・　君はあえかな根無し草

(なみだにくれたらしあわせのあいずさ)

なみだに暮れたら　仕合せの合図さ

(さいごにはきっとぼくらよこたわろうえでんのその)

最期にはきっと僕ら　横たわろうエデンの園

(ひがしへにしへどこにだっていけるんだ)

東へ西へ　どこにだって行けるんだ

(ぼくらなんにもしらないのたがいをあやぶむほど)

僕らなんにも知らないの　互いを危ぶむほど

(うつつもゆめもただしくみたければめをつぶってごらんほら)

現も夢も　正しく見たければ　目を瞑ってご覧ほら

(せかいがみえるだろうそれがすべてさ)

世界が見えるだろう　それがすべてさ

(しょうじょはほんのひとなつでおんなになってかみをほどいた)

少女はほんの一夏で女になって髪を解いた

(どんなにきょうがまぶしくわらいかけようとうつろなままためいきをついた)

どんなに今日が眩しく笑い掛けようと　虚ろなまま溜息を吐いた

(もっとふこうをしって・・ぼくのせいでああくたびれて)

もっと不幸を知って・・　僕の所為で噫草臥れて

(いかりにふるえたらしあわせのあいずさ)

いかりに震えたら　仕合せの合図さ

(さいごにはきっとぼくらちえのみをつくりだそうよ)

最期にはきっと僕ら　知恵の実を造り出そうよ

(みなみへきたへどこでだっていきるんだ)

南へ北へ　どこでだって生きるんだ

(ぼくらどうにかしりあうのいのちがひきあうから)

僕らどうにか知り合うの　命が引き合うから

(まことかうそかしらべてみたければめをつぶってごらんほら)

真か嘘か　調べてみたければ　目を瞑ってご覧ほら

(みらいがみえるだろうそれがすべてさ)

未来が見えるだろう　それがすべてさ

(ほんとうにほしいものがめだってうりこまれているわけないだろう)

本当に欲しいものが目立って　売り込まれている訳無いだろう

(ひがしへにしへみなみへきたへ)

東へ西へ　南へ北へ

(どこにだっていけるんだ)

どこにだって行けるんだ

(ぼくらはいつもおもいどおりのいまをかっぽしているんだ)

僕らはいつも思い通りの　いまを闊歩して居るんだ

(ひかりもやみもどちらもうけいれるんだ)

光も闇も　どちらも受け容れるんだ

(ぼくらはいつかなきやんでいのちをひきつぐだろう)

僕らはいつか泣き止んで　命を引き継ぐだろう

(それがすべてさ)

それがすべてさ