おとぎばなし

(まよなかのかわぞいに)

真夜中の川沿いに

(つめたいかぜふいている)

冷たい風吹いている

(もうつかれてしまったよ)

もう疲れてしまったよ

(あいのいみをおしえて)

愛の意味を教えて

(あいのうたをうたって)

愛のうたを歌って

(ひとかげにおどろいた)

人影に驚いた

(はしのしたうたうたい)

橋の下うたうたい

(わたしをみてこういうの)

私をみてこう言うの

(まほうはとけました)

魔法はとけました

(いままほうはとけました)

いま魔法はとけました

(つきあかりてらされる)

月明り照らされる

(しろいはだとあかいぎたーの)

白い肌と赤いギターの

(こんとらすとがいんしょうてきで)

コントラストが印象的で

(しみこんでくうたごえに)

染みこんでく歌声に

(いたみはとけだしてなみだになりました)

痛みは溶けだして涙になりました

(ああいまやきみはおとぎばなし)

ああ今や君はおとぎばなし

(いまやきみはまぼろし)

今や君はまぼろし

(たねもしかけもみやぶって)

種も仕掛けも見破って

(まほうはいまとけたよ)

魔法はいまとけたよ

(どんなにおもいかえしても)

どんなに思い返しても

(あったかいだけ)

あったかいだけ

(とけいはあのときのまんま)

時計はあのときのまんま

(たたいてもなげてもうごかんな)

叩いても投げても動かんな

(あたらしいうたもたくさんできたし)

新しい歌もたくさんできたし

(はなしたいこともある)

話したいこともある

(ずっといえなかったけど)

ずっと言えなかったけど

(きみだけにほめてほしいとうたってた)

君だけに褒めて欲しいと歌ってた

(ほかのだれかじゃいみないよ)

他の誰かじゃ意味ないよ

(ほかのだれかじゃいみないよ)

他のだれかじゃいみないよ

(あかいぎたーにおねがい)

赤いギターにお願い

(きょうもやさしいうたがうたいたいの)

今日も優しい歌がうたいたいの

(できればきらいにならずに)

できれば嫌いにならずに

(できればうそつかずに)

できれば嘘つかずに

(このうたがやくにたってこそやっと)

この歌が役にたってこそやっと

(まっしろにもどれるんじゃないかな)

真っ白に戻れるんじゃないかな

(ほどけっぱなしのくつひも)

ほどけっぱなしの靴ひも

(おとぎばなしのつづきを)

おとぎばなしの続きを

(うたわなくちゃ)

歌わなくちゃ

(かなしみもあいしてあげなくちゃ)

悲しみも愛してあげなくちゃ

(かせんじきまではしった)

河川敷まで走った

(だーりんおやすみだーりん)

ダーリンおやすみダーリン

(さよならぐっばい)

さよならグッバイ

(どんなきおくもかんじょうもめろでぃも)

どんな記憶も感情もメロディも

(わたしだけのぷれぜんと)

私だけのプレゼント

(あらしのよるもきみがすき)

嵐の夜も君が好き

(うたいたいだけ)

歌いたいだけ

(ああいまやうんめいはかんちがい)

ああ今や運命は勘違い

(いまややくそくはおまもり)

今や約束はお守り

(こよいふたりはめぐりあう)

今宵ふたりは巡り会う

(げんそうじゃないゆめのなか)

幻想じゃない夢の中

(きみがわらうならそれでいいとおもえたこと)

君が笑うならそれでいいと思えたこと

(いまやきみはおとぎばなし)

今や君はおとぎばなし

(いまやきみはまぼろし)

今や君はまぼろし

(すいもあまいもかみわけて)

酸いも甘いも噛み分けて

(あじわってみたいんだ)

味わってみたいんだ

(くらやみはきっとよあけまえ)

暗闇はきっと夜明け前

(やさしいだけ)

優しいだけ

(いつかきみがわらいばなしに)

いつか君が笑い話に

(いつかきみがおもいでに)

いつか君が思い出に

(たねもしかけもみやぶって)

種も仕掛けも見破って

(まほうはいまとけたよ)

魔法はいまとけたよ

(はたせなかったやくそくも)

果たせなかった約束も

(いとしいだけ)

愛しいだけ

(まほうにかかったあのひさえ)

魔法にかかったあの日さえ

(いとしいだけ)

愛しいだけ