物申す

(いざいざいざいざ)

いざ！　いざ！　いざ！　いざ！

(これからいよいよいっしんふらんに)

是からいよいよ一心不乱に

(このいえまもらん)

此の　家　守らん！

(されどもおぬしもおぬしもおぬしも)

されどもおぬしもおぬしもおぬしも

(あてにはなるまい)

当て　には　なるまい？

(こたびのいくさはしょうりすれど)

此度の　戦は　勝利すれど

(ばんじゃくになるはまだまだなり)

盤石　になるは　まだまだなり

(なぜにのんきなりしやからばかり)

何故に　呑気　なりし　輩ばかり・・・

(みんなみなあまいぬるいいやいや)

皆々　甘い！　ぬるい！　いや　いや

“皆々《みんなみな》”

(かけがえなきわがはらから)

かけがえなき　我が同胞

“同胞《はらから》”

(ゆるいかるいいな)

緩い！　軽い！　否

(たいせつなわがどうし)

大切な我が同志

(ともにあゆみしこころはひとつ)

共に歩みし　心はひとつ

(されどためいきこよいも)

されど溜息　今宵も

(きらくなふるまいゆだんはたいてき)

気楽な振る舞い油断は大敵

(かたはらいたいぞ)

片　腹　痛いぞ！

(あいてはたぬきかむじなかいたちか)

相手はたぬきかむじなかいたちか

(たぬきかやっぱり)

たぬ　きか　やっぱり？

(たよれるみぎうでそばにおるが)

頼れる　右腕　傍に居るが

“居《お》るが”

(なかまのたいどがふにおちぬぞ)

仲間の　態度が　腑に落ちぬぞ

(たよりなきというほどではないが)

頼り　なきと　言う　ほどではないが・・・

(なにとぞわがむねよぎりし)

何とぞ！　我が　胸　よぎ　りし

(このおもいをさとってくれ)

此の思いを　悟ってくれ

(こののちよろしくとただたのみたく)

此の　のち　よろ　しくとただ頼みたく

(ともにあゆみしねがいはひとつ)

共に歩みし　願いはひとつ

(さればぐちなどこれにて)

されば愚痴など　これにて。

(いざいざいざいざ)

いざ！　いざ！　いざ！　いざ！

(みんなみなあまいぬるいいやいや)

皆々　甘い！　ぬるい！　いや　いや

“皆々《みんなみな》”

(かけがえなきわがはらから)

かけがえなき　我が同胞

“同胞《はらから》”

(ゆるいかるいいな)

緩い！　軽い！　否

(たいせつなわがどうし)

大切な　我が同志

(ともにあゆみしこころはひとつ)

共に歩みし　心はひとつ

(ちからつくしていこうぞ)

力尽くして　いこうぞ。