秘蜜～黒の誓い～

(はねおとしただてんしはけがれたちぎりにみをゆだねて)

羽堕とした堕天使は　汚れた契りに身をゆだねて

(あいしあったかこでさえもそのてでけしさってしまったの)

愛し合った過去でさえも　その手で消し去ってしまったの

(きずついたまいごのてんしゆうぐれのまちさまよい)

傷ついた迷子の天使　夕暮れの街　彷徨い

(きれいなひとみをもったひとりのしょうじょとであう)

奇麗な瞳をもった　ひとりの少女と出会う

(めがあったそのしゅんかんにこいにおちたあわれなてんしは)

目が合ったその瞬間に　恋に落ちた哀れな天使は

(ゆるされないおもいつのるままきんきのはこをあけた)

許されない想い募るまま　禁忌の箱を開けた

(もとめたものはえがおのうらにかくされたきんだんのかじつ)

求めたものは　笑顔の裏に隠された　禁断の果実

(ひととてんしゆるされないこいかなえるために)

人と天使　許されない恋　叶える為に

(すべてをこわすだけ)

全てを壊すだけ

(けがれないこころすててきみをあいしていきられるなら)

汚れない心捨てて　君を愛して生きられるなら

(このはねさえきりすててあくまにみをゆだねてしまおう)

この羽さえ切り捨てて　悪魔に身を委ねてしまおう

(しっこくにそまるはなよめせいなるちかいのばしょで)

漆黒に染まる花嫁　聖なる誓いの場所で

(はかないひとみでわらうふしぎなしょうねんとであう)

儚い瞳で笑う　不思議な少年と出会う

(めがあったそのしゅんかんにこいにおちたあわれなしょうじょは)

目が合ったその瞬間に　恋に落ちた哀れな少女は

(ゆるされないおもいつのるまますべてをうらぎった)

許されない想い募るまま　全てを裏切った

(てにいれたのはこのてのなか)

手に入れたのは　この手の中

(こがれつづけたよくぼうのかじつ)

焦がれ続けた欲望の果実

(もとめあってうばいあうねつきよらかなるちかいさえも)

求め合って　奪い合う熱　清らかなる誓いさえも

(おかしていく)

侵していく

(つなぎあったかこをすててこなごなにけしさってしまったら)

繋ぎ合った過去を捨てて　粉々に消し去ってしまったら

(こうかいさえくやむほどきみにおぼれておちていくだけ)

後悔さえ悔やむほど　君に溺れて堕ちていくだけ

(きんきのつみはいえぬきずとなってきざまれつづけ)

禁忌の罪は　癒えぬ傷となって刻まれ続け

(いかれるさばきのやはしっこくのしょうじょをつらぬく)

怒れる裁きの矢は　漆黒の少女を貫く

(はねおとしただてんしはけがれたちぎりをときはなって)

羽堕とした堕天使は　汚れた契りを解き放って

(そのいのちとひきかえにいちまいのはねだけをのこして)

その命と引き換えに　一枚の羽だけを残して

(しょうじょをすくってきえさったの)

少女を救って消え去ったの

(はねおとしただてんしとけがれたくろにそまるはなよめ)

羽堕とした堕天使と　汚れた黒に染まる花嫁

(ちのそこにおちてさえもちかいのくさびをからめあって)

地の底に堕ちてさえも　誓いの楔を絡め合って

(ゆるされないつみをかかえていく)

許されない罪を抱えていく

(つみのかじつがくちはてたときふたたびめぐりあうそのひまで)

罪の果実が朽ち果てた時　再び巡り合うその日まで