アナザー・ディアレスト

(きみのてぼくをとうかして)

君の手、僕を透過して

(だまるだまるひりきしこうかいろ)

黙る、黙る、非力思考回路

(おどろいためはまんまるで)

驚いた瞳はまんまるで

(ゆらぐゆらぐじょうしきせかいかん)

揺らぐ、揺らぐ、常識世界観

(もしかしてこれはまぼろし)

もしかしてこれは幻？

(ちがうちがううのうはわかってた)

違う、違う、右脳はわかってた

(きみはひとじゃなかったけど)

君は人間じゃなかったけど

(なぜかぼくはこわくなかったんだ)

何故か、僕は恐くなかったんだ

(たいくつまじりの４げんめ)

退屈混じりの4限目

(こくばんのもじはやけにたっぴつで)

黒板の文字はやけに達筆で

(ぼやけるしかいはしの)

ぼやける視界端の

(ゆうとうせいのかれはきょうもけっせきで)

優等生の彼は今日も欠席で

(さよならさよならさよなら)

さよなら、さよなら、さよなら

(かえりのかいをはじめましょうか)

帰りの会を始めましょうか

(さよならさよならさよならさよなら)

さよなら、さよなら、さよなら、さよなら

(あなざーでぃあれすとはおほしさま)

アナザー・ディアレストはお星様

(さえないぼくのみちしるべいちなんさってさまたいちなん)

冴えない僕の道標 （一難去ってさ、また一難）

(かえりみちがわからないの)

帰り道がわからないの？

(ぼくといっしょにさがそうか)

僕と一緒に探そうか

(きむずかしそうなかおして)

気難しそうな顔して

(なやむなやむきみをよこでみてた)

悩む、悩む、君を横で見てた

(じぶんのながわからないと)

「自分の名がわからない」と

(かたるかたるきみをよこでみてた)

語る、語る、君を横で見てた

(おもいだしたらどうなるの)

思い出したらどうなるの？

(まわるまわるさのうはわかってた)

廻る、廻る、左脳はわかってた

(きみがきえてしまうのが)

君が消えてしまうのが

(ぼくはぼくはなによりこわかったよ)

僕は、僕は何より怖かったよ

(ねむたいまぶたの５げんめ)

眠たい瞼の5限目

(はやくかえってげーむでもしたいな)

はやく帰ってゲームでもしたいな

(うつろうしかいはしの)

うつろう視界端の

(ゆうとうせいのかれはきょうもあおいめで)

優等生の彼は今日も青い目で

(さよならさよならさよなら)

さよなら、さよなら、さよなら

(かえりのかいをはじめましょうか)

帰りの会を始めましょうか

(さよならさよならさよならさよなら)

さよなら、さよなら、さよなら、さよなら

(あなざーでぃあれすとはおうじさま)

アナザー・ディアレストは王子様

(おうさまにはなりきれずまほうとわなときくししてもなお)

王様には成りきれず （魔法と罠解き、駆使してもなお）

(とおくできみとのさよならが)

遠くで君との「さよなら」が

(てまねいてるきがしたんだ)

手招いてる気がしたんだ

(じかんがたつほどぱずるは)

時間が経つほどパズルは

(かんせいひんにちかづいていくけど)

完成品に近づいていくけど

(むりょくなぼくはまだきみがいなきゃだめなやつでして)

無力な僕はまだ、君がいなきゃ駄目な奴でして

(なんにもできないおばけというのはむしろぼくのほうなんだよ)

何にも出来ないお化けというのは寧ろ僕の方なんだよ

(ねがいをかなえておうさまおうさま)

願いを叶えて、王様、王様

(あなざーでぃあれすとぼくはかんがえた)

アナザー・ディアレスト僕は考えた

(きみがやみにおちるならめをさましてぼくはここだよ)

君が闇に堕ちるなら （目を覚まして、僕は此処だよ）

(いのちをたてによびもどすよ)

命を盾に呼び戻すよ

(ぼくはにげもかくれもしない)

僕は逃げも隠れもしない

(あなざーでぃあれすとぼくはさけんでた)

アナザー・ディアレスト僕は叫んでた

(ぼくのきおくをあげるからみみをすましてぼくはここだよ)

僕の記憶をあげるから （耳を澄まして、僕は此処だよ）

(さいしょでさいごのおねがいだ)

最初で最後のお願いだ

(ぼくはまだきみとあそんでいたい)

僕は、まだ君と遊んでいたい

(ぼくはまだきみとあそんでいたい)

僕は、まだ君と遊んでいたい