アイデンティティ・クライシス

(あいまいろーかるせん)

曖昧ローカル線

(かざぐるまかんから)

風車かんから

(さむがりゆうえんち)

寒がり遊園地

(ためいきすいようび)

ため息水曜日

(なまえをはいしゃく)

名前を拝借

(ぱらだいむはんげん)

パラダイム半減

(なんにもできないおばけだよ)

なんにもできないお化けだよ

(よのなかってほんとうふじょうり)

世の中って本当、不条理！

(みみすませまだぼくのこどうはなってる)

耳澄ませ！まだ僕の鼓動は鳴ってる

(きみにかりてるこのなはむきずでそのてにかえすとちかった)

君に借りてるこの名は無傷でその手に返すと誓った

(まだぼくはがらんどうなんかじゃないの)

まだ僕は伽藍堂なんかじゃないの！

(たんかきったおまじない)

啖呵、切ったおまじない

(とぎすましたやいばはさやでにぶくひかりはなつ)

研ぎ澄ました刃は、鞘で鈍く光り放つ

(ぼくはまだ)

僕は、まだ

(きみとあそんでたい)

君と遊んでたい

(まがさしたれもんてぃー)

魔が差した檸檬紅茶

(やくほうしひゃくまい)

薬包紙100枚

(らじかるなもんだい)

ラジカルな問題

(わかいするきはなし)

和解する気はなし

(どうせとうふめんたる)

どうせ豆腐メンタル

(でもたすけだしたいのだ)

でも助け出したいのだ

(じょうちょふあんていはうまれつき)

情緒不安定は生まれつき

(よのなかってほんとうふじょうり)

世の中って本当、不条理！

(せんろじょうなげだされとっさのこいんとす)

線路上投げ出され咄嗟のコイントス

(うらかおもてかわからずなさけなくなってきみのなさけんだ)

裏か表か判らず情けなくなって君の名叫んだ

(まだぼくはがらんどうなんかじゃないの)

まだ僕は伽藍堂なんかじゃないの！

(とおいこえはぼくをさす)

遠い、声は僕を刺す

(だれにもぼくのすがたみえていなかった)

誰にも僕の姿見えていなかった

(ずっとひとりでなにもないほうむいてひとりでわらってた)

ずっと一人で何もない方向いて一人で笑ってた

(まわりからすればきみはおかしなこだったね)

周りからすれば君は「可笑しな子」だったね

(ああごめん)

ああ、ごめん

(ゆるしてね)

許してね

(めをさませまだきみのこどうはなってる)

目を醒ませ！まだ君の鼓動は鳴ってる

(ふかくあおいせかいのおうさましりたくてさきへてをのばす)

深く、青い世界の王様知りたくて先へ手を伸ばす

(そうきみはがらんどうなんかじゃないよ)

「そう、君は伽藍堂なんかじゃないよ」

(てんちかえすおまじない)

天地、返すおまじない

(とぎすましたやいばをさやからゆっくりひきだす)

研ぎ澄ました刃を鞘からゆっくり引き出す

(ぼくはまだ)

僕は、まだ

(きみとあそんでたい)

君と遊んでたい