水樹奈々　夢幻

(ねむりなさい　いまはただわたしのなかで)

眠りなさい　今はただ私の中で

(どこにもいかないで・・・)

どこにも行かないで・・・

(まどろみのふちでゆれてる　ぐんじょういろのよ)

微睡の淵で揺れてる　群青色の夜

(まじわることのないほしをさがしてる)

交わることのない星を探してる

(あなたをもとめるゆびさき　やみにさまよって)

あなたを求める指先　闇に彷徨って

(もがいてもぬけだせない)

もがいても抜け出せない

(あいのうみにおぼれてく)

愛の海に溺れてく

(やわらなといきに　こころさえもふるえる)

柔らな吐息に　心さえも震える

(からまる)

絡まる

(うつくしい)

美しい

(くものいとのよう　うごけないの・・・)

蜘蛛の糸のよう　動けないの・・・

(わたしをゆるして)

私を許して

(あなたのうでにだかれてねむる)

あなたの腕に抱かれて眠る

(なにもかもすてたっていい)

何もかも捨てたっていい

(いいこのままのまぼろしなんてつくるのはやめて)

良いコのままの幻影‐まぼろし‐なんて作るのはやめて

(ほんとうのわたしをみつけて)

本当の私を見つけて

(ずっとまってる・・・)

ずっと待ってる・・・

(ふれあったて、かさなりあう)

触れ合った手、重なり合う

(くちびるのきおく)

口唇の記憶

(いつかきえてしまうの？)

いつか消えてしまうの？

(まるでゆきがとけるように・・・)

まるで雪が溶けるように・・・

(やさしいほほえみみるたびくるしくなる)

優しい微笑み見るたび苦しくなる

(いますぐ)

今すぐ

(こわして)

壊して

(くちづけよりもあついこえでわたしをつつんで)

口づけよりも熱い声で私を包んで

(こどものようになまえをよぶの)

子供のように名前を呼ぶの

(あなたのすがたをなぞって)

あなたの姿をなぞって

(とどかないことばはそらをまい　やがてふりそそぐ)

届かない言葉は空を舞い　やがて降り注ぐ

(このおもいがつみだというなら)

この想いが罪だと言うなら

(すべてささげるわ)

すべて捧げるわ

(わかってる？)

わかってる？

(あたりまえはいつも)

日常‐アタリマエ‐はいつも

(そばにあるわけじゃないから)

側にあるわけじゃないから

(きづけばとおく　まよいごのよう)

気づけば遠く 迷い子のよう

(めをはなさないで)

目を離さないで

(わたしにおしえて)

私に教えて

(あなたのうでにだかれてねむる)

あなたの腕に抱かれて眠る

(なにもかもすてたっていいわ)

何もかも捨てたっていいわ

(とめられないの　いいこじゃいられない)

止められないの 良いコじゃいられない

(ほんとうのわたしをみつけて)

本当の私を見つけて

(ずっとまってる。。。ずっと。。。)

ずっと待ってる。。。ずっと。。。