センシティブ・ゴースト

(くものすめぐらすよるとあさのまに)

蜘蛛の巣巡らす夜と朝の間に

(あまつぶつやめくつきとくものまに)

雨粒艶めく月と雲の間に

(こころをうかべてからだをうしなった)

心を浮かべて身体を失った

(わらえないぜ)

笑えないぜ

(おもしろいにはこせいがあること)

オモシロいには個性があること

(ただしさにはきけんがともなうこと)

正しさには危険が伴うこと

(ひとのしにはしゅるいがあるときづいた)

人の死には種類があると気付いた

(かわいそうなていかーきみはまだせきにんてんかますとないきじごく)

可哀相なTAKER　キミはまだ　責任転嫁マストな生き地獄

(ふきげんにはなさかかすそのくうきがだいだいだいのだいっきらいでした)

不機嫌に花咲かす　その空気が大大大の大っ嫌いでした

(いたいいたいいたいのろってしまいそうだ)

痛い痛い痛い　呪ってしまいそうだ

(したいしたいしたいはとうにくさってんだ)

肢体肢体肢体　はとうに腐ってんだ

(い～かゆいかゆいかゆいもうくうきにゃびんかんで)

い〜痒い痒い痒い　もう空気にゃ敏感で

(みんなよってたかってちくちくっておもしろがっちゃって)

みんな寄ってたかって　ちくちくって　“オモシロ”がっちゃって

(そういうのうつるもんでちかよんないで)

そういうの　感染るもんで近寄んないで

(ちょっとさわんないでしっしっ)

ちょっ、と触んないで？しっしっ。

(なやみなんて)

悩みなんて

(わざわざはなすまでもないざれごと)

わざわざ話すまでもない　ざれ言

(わざわざかくすまでもないたわごと)

わざわざ隠すまでもない　たわ言

(むじゅんをはらんだせいかつにぐったり)

矛盾を孕んだ生活にぐったり

(しらぬまにうつったわるぐちがたいせつなひとのかおをくもらせた)

知らぬ間に感染った悪愚痴が　大切な人の顔を曇らせた

(あやまちはれんさするこのこころがしめすのはどちらだ)

過ちは連鎖する　この心が示すのは“どちら”だ？

(いたいいたいいたいもうはいになってんだ)

痛い痛い痛い　もうハイになってんだ

(しっぱいしっぱいしっぱいばっかりのじんせいだ)

失敗失敗失敗　ばっかりの人生だ

(きたいきたいきたいはできやしないが)

期待期待期待　は出来やしないが

(まじないをずぶっとさしこんでほくそわらっていよう)

まじないをズブッと刺し込んで　ほくそ笑っていよう

(もういっかい)

もう一回

(いたいいたいいたいのろってしまいそうだ)

痛い痛い痛い　呪ってしまいそうだ

(したいしたいしたいはとうにくさってんだ)

肢体肢体肢体　はとうに腐ってんだ

(い～かゆいかゆいかゆいもうくうきにゃびんかんで)

い〜痒い痒い痒い　もう空気にゃ敏感で

(みんなよってたかってちくちくっておもしろがっちゃって)

みんな寄ってたかって　ちくちくって　“オモシロ”がっちゃって

(そういうのうつるもんでちかよんないで)

そういうの　感染るもんで近寄んないで

(ちょっとさわんないでしっしっ)

ちょっ、と触んないで？しっしっ。

(めをさまして)

「目を覚まして！」