被害者宅から発見された手記.m4v
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問題文
(とつぜんですがあなたはじょういそんざいというものをしんじていますか)
突然ですが、あなたは上位存在というものを信じていますか?
(さきにことわっておくといであをばっこしているれんちゅうとわたしはちがうのですから)
先に断っておくと、イデアを跋扈している連中とわたしは違うのですから、
(おしつけがましいことをたくらんでいるわけではありません)
押し付けがましいことを企んでいる訳ではありません。
(きいたはなしでは)
聞いた話では、
(ほとんどのちてきせいめいたいにはそうしゅとよばれるそんざいが1たい1たいおうでそんざいし)
ほとんどの知的生命体には「宗主」と呼ばれる存在が1:1対応で存在し、
(すべてのれいでそのそうしゅからはなたれたえこーをきゅうしゅうしてはじめて)
全ての例でその「宗主」から放たれたエコーを吸収して初めて、
(とうにんのにくたいがなりたつらしいです)
当人の肉体が成り立つらしいです。
(ならばわたしのそうしゅとはだれなのでしょうか)
ならば私の「宗主」とは誰なのでしょうか?
(あのひとのふほうについてはわたしのみみにもただちにはいってきました)
あの人の訃報については、私の耳にも直ちに入ってきました。
(どくどくしいかじつのつぶをていねいにつぶしていくように)
毒々しい果実の粒を丁寧に潰していくように、
(わたしたちのよめいはさだまっているのかもしれません)
私たちの余命は定まっているのかもしれません。
(わたしにとってはかれとかんけいをもたないようにこれまでじんりょくしてきたので)
私にとっては『彼』と関係を持たないようにこれまで尽力してきたので、
(さしせまったもんだいをてんかされずにすみました)
差し迫った問題を転嫁されずに済みました。
(いまのわたしのそうしゅはほかのおおくのそんざいとちがって)
今の私の宗主は他の多くの存在と違って
(じぶんのせきにんをじぶんでかたづけることにていひょうがあるようで)
自分の責任を自分で片付けることに定評があるようで、
(ちょっとしたことではなびかないところにあんしんかんをかんじることができます)
ちょっとした事では靡かないところに安心感を感じることができます。
(とはいえ)
とはいえ、
(かれもじったいのあるそんざいであることにかわりはないので)
彼も実態のある存在であることに変わりはないので、
(なにかやらかさないかはすこしだけしんぱいです)
何かやらかさないかは少しだけ心配です。
(はるまつりがおわったすうじつごにいもうとはゆくえをくらましました)
春祭りが終わった数日後に、妹は行方を眩ましました。
(おきてがみとともにのこされていたsdかーどには)
置き手紙と共に残されていたSDカードには、
(みかんせいのふたりぶんのたいじがこんぽうされていました)
未完成の2人分の胎児が梱包されていました。
(こいつらをみばえのきくじょうたいにしあげてかわにながすのが)
こいつらを見栄えの効く状態に仕上げて川に流すのが
(つぎのわたしのしごとになりそうです)
次の私の仕事になりそうです。
(しかしわたしにはほんとうにいもうとがいたのでしょうか)
しかし、私には本当に妹が居たのでしょうか?
(いもうととはるまつりにいったというじじつきおくだけがのこっていて)
妹と春祭りに行ったという事実記憶だけが残っていて、
(そのときのいもうとのかおをおもいだすことができません)
その時の妹の顔を思い出すことができません。
(もしさいしょからいもうとがいなかったとすれば)
もし最初から妹が居なかったとすれば、
(ここにあるてがらはもとからわたしのものとなりますが)
此処にある手柄は元から私のものとなりますが、
(わたしじしんがそれをきおくできていないのです)
私自身がそれを記憶できていないのです。
(どうやらわたしはなまえもしらないだれかをうらまなければならなくなりそうです)
どうやら私は、名前も知らない誰かを恨まなければならなくなりそうです。
(む)
「お前を絶対に許さない。」
(げんちょう)
幻聴。
(ときにひとをくるしめときにひとをみちびくはいごれいのようながいねん)
時に人を苦しめ、時に人を導く背後霊のような概念。
(そうしゅがつねにかもくであるのにたいしてこれはほかのだれよりもゆうべんで)
「宗主」が常に寡黙であるのに対して、これは他の誰よりも雄弁で、
(わたしのなかをほとばしるでんぱでさえもそがいしてしまいます)
私の中を迸る電波でさえも阻害してしまいます。
(わたしはだれもきみをあいさないというあいことばをそれとのあいだにもっていましたが)
私は「誰も君を愛さない」という合言葉をそれとの間に持っていましたが、
(いまではつかえなくなってしまいました)
今では使えなくなってしまいました。
(しかしそれはどうじにつぎのようなことばをあらたにささやきかけるようになったのです)
しかしそれは同時に、次のような言葉を新たに囁きかけるようになったのです。
(わたしはかねてよりとりおさえていたはすうのとちにしばらくたいざいし)
私はかねてより取り押さえていた端数の土地にしばらく滞在し、
(じぶんじしんのけいかくをすすめるまでです)
自分自身の計画を進めるまでです。
(さいきんあるおとこをへやにむかえいれました)
最近、ある男を部屋に迎え入れました。
(わたしとおなじいろのふくをきていたかれは)
私と同じ色の服を着ていた彼は
(つねにいかにじぶんがゆうしゅうであるかをくちからかたっていながらも)
常にいかに自分が優秀であるかを口から語っていながらも、
(つねにふんいきでけんそんをしているようなじんぶつであり)
常に雰囲気で謙遜をしているような人物であり、
(そのようないみでかれとはまぎゃくだといんしょうづけられました)
そのような意味で『彼』とは真逆だと印象付けられました。
(かれとわたしはりがいがいっちしたことで)
彼と私は利害が一致したことで、
(しばらくのあいだいくつかのきょうどうせいめいをだしつづけることをけいやくしました)
しばらくの間いくつかの共同声明を出し続けることを契約しました。
(いっしゅうかんまえにおこったさいがいにより)
1週間前に起こった災害により、
(せけんでははなしがまともにつうじるひとのほうがすくなくなってしまいました)
世間では話がマトモに通じる人の方が少なくなってしまいました。
(わたしのいえのまえにもがれきというがれきがいくらはいてもさいげんなくあつまってきて)
私の家の前にも瓦礫という瓦礫が幾ら掃いても際限なく集まってきて、
(たいおうにこんぱいせざるをえません)
対応に困憊せざるを得ません。
(なにかおおきないわをうごかすということは)
何か大きな岩を動かすということは、
(それによってとおれないばしょがうまれぶんだんをうむことなのでしょう)
それによって通れない場所が生まれ、分断を生むことなのでしょう。
(かんきょうががいてきよういんでへんかしたとりかいし)
環境が外的要因で変化したと理解し、
(それにてきおうすることをもとめられているじきのようなきがします)
それに適応することを求められている時期のような気がします。
(あなたはりかいしていますか)
貴方は理解していますか?
(あなたのことばでひとりのにんげんがきずついているのかもしれないのですよ)
貴方の言葉で一人の人間が傷ついているのかもしれないのですよ。
(せかいのすべてが)
世界の全てが、
(まいにちよりつまらないものになりさがっているようなきがしてなりません)
毎日よりつまらないものに成り下がっているような気がしてなりません。
(ながいきかんここにすんできづくのがいまさらだったのかもしれませんが)
長い期間ここに住んで気付くのが今更だったのかもしれませんが、
(このくろいりょういきからいきてだっしゅつできるひとはほとんどいないのだろうとおもいます)
この黒い領域から生きて脱出できる人はほとんどいないのだろうと思います。
(ゆめをみました)
夢を見ました。
(このよのすべてのものがきゅうそくにふはいし)
この世の全てのものが急速に腐敗し、
(へどろのようなみためにすがたをかえるゆめを)
ヘドロのような見た目に姿を変える夢を。
(にんげんもそうでないものもひとしくみにくいいろにかわりはてたのですが)
人間もそうでないモノも等しく醜い色に変わり果てたのですが、
(そのどれもがせいぶつといえなくなるちょくぜんには)
そのどれもが、生物と言えなくなる直前には、
(まるでしにばしょをみさだめたようなめをしていました)
まるで死に場所を見定めたような目をしていました。
(あなたもわたしもしょせんだれかのでくのぼうにすぎません)
あなたも私も所詮誰かの木偶の棒に過ぎません。
(あのろくでもないやつらといっしょにしぬより)
あの碌でもない奴らと一緒に死ぬより、
(わたしはしめいをはたしてめいよあるさいごをとげたいとつくづくおもうのです)
私は使命を果たして名誉ある最期を遂げたいとつくづく思うのです。
(みっつめのたぐがふよされるそのときにまたおあいしましょう)
3つ目のタグが付与されるその時に、またお会いしましょう。
(おまえらのせんざいいしきがいったいなんなのかかならずつきとめてやる)
お前等の潜在意識が一体何なのか、必ず突き止めてやる。