名も無き革命

(そのてをつよくふりはらってまちをでた)

その手を強く振り払って街を出た

(こえやくんしょうもおきさって)

声や勲章も置き去って

(かっとうはないさなんてほんしんもまいご)

「葛藤はないさ」なんて本心も迷子

(ただいきいそいだままあくるひをさけべよ)

ただ生き急いだまま明くる日を叫べよ

(いっさいをなげすてたかくめいのよあけ)

一切を投げ捨てた 革命の夜明け

(ふられたさいのめはむししてあるいてきた)

振られた賽の目は無視して歩いてきた

(どのみちかんせいけいをみたせるかどうかと)

「どの道、完成形を満たせるかどうか」と

(さいたよそのはなにみずをさしうれうそのえ)

咲いた他所(よそ)の花に水を差し憂うその画

(これいじょういらないひとりごとのふりならば)

これ以上要らない 独り言の振りならば

(あぁさいぎしんのぐげんよ)

あぁ 猜疑心の具現よ

(さらばわたしはたつわ)

去らば 私は発つわ

(あめをまつほどりこうじゃないから)

雨を待つほど利口じゃないから

(とんだ)

跳んだ

(りかいなんてもうされずにけっこう)

理解なんてもうされずに結構

(こうとうのとくいせいのもちあわせなんてないわ)

口頭の特異性の持ち合わせなんてないわ

(じろんやひはんのそうめいなようそう)

持論や批判の聡明な様相

(そこにそうぞうへとかりたてるこたえが)

そこに創造へと駆り立てる答えが

(びさいもそんざいはしなかったから)

微細も存在はしなかったから

(からんだつるはすぐにやきはらえ)

絡んだ蔓はすぐに焼き払え

(あまたのふこうろんをたちきって)

数多の不幸論を断ち切って

(ぎたいしたじょうやたいおん)

擬態した情や体温

(そんなていにふさがれぬよう)

そんな体(てい)に塞がれぬ様

(いまをもやした)

今を燃やした

(ただひとつきるだけでいいの)

ただ1つ切るだけでいいの

(そのたんじゅんなことかなうよちすらない)

その単純なこと 叶う余地すらない

(きたいがあることもわかってただとびだしたの)

期待があることも解ってただ飛び出したの

(そのひをゆるしてわたしもういられない)

その非を許して 私 もう居られない！

(そのてをつよくふりはらってまちをでた)

その手を強く振り払って街を出た

(こえやくんしょうはおきさって)

声や勲章は置き去って

(みれんはないさなんてうそをついて)

「未練はないさ」なんて嘘をついて

(まだいきいそいだままあくるひももやして)

未だ生き急いだまま 明くる日も燃やして

(いっさいをなげすてたじかいをつれていった)

一切を投げ捨てた 自戒を連れて行った

(かくめいのよあけ)

革命の夜明け