片想い心中

(ぜったいれいどのあいがとけるころには)

絶対零度の愛が溶ける頃には

(むすんでちっておわかれですね)

結んで散って　お別れですね

(だめなおとこでどうしようもないけど)

ダメな男でどうしようもないけど

(ほれたおんなのよわみかなしいね)

惚れた女の弱み　哀しいね

(まわるおさけにまかせてけんかして)

回るお酒に任せて喧嘩して

(こうかいしたあさもしあわせでした)

後悔した朝も幸せでした

(きゃしゃだけどりんとまっすぐなそのまなざし)

華奢だけど凛と真っ直ぐなその眼差し

(もうあんたのゆめがうちのゆめ)

もうアンタの夢がウチの夢

(かたおもいしんじゅう)

片想い心中

(しんでもはなさへんよ)

死んでも離さへんよ

(ふこうねうちなんかにすかれてしもて)

不幸ね　ウチなんかに好かれてしもて

(ごめんやけどむりなんよ)

ゴメンやけど　無理なんよ

(とうていあんたなしじゃ)

到底アンタ無しじゃ

(じごくのはてまでおともしますわ)

地獄の果てまでお供しますわ

(にくいおとこでてにもおえんけど)

憎い男で手にも負えんけど

(あんたしかかたんのよずるいね)

アンタしか勝たんのよ　ズルいね

(おとめごころをうばっておいて)

乙女心を奪っておいて

(そっけないよるがだいきらいでした)

素っ気ない夜が大嫌いでした

(つよがりなたとぅーもぴあすも)

強がりな刺青もピアスも

(さびしいきずあとも)

寂しい傷痕も

(うちだけはみとめてまもってあげる)

ウチだけは認めて守ってあげる

(かたおもいしんじゅう)

片想い心中

(しんでもにがさへんよ)

死んでも逃さへんよ

(ふうんねうちなんかにであってしもて)

不運ね　ウチなんかに出逢ってしもて

(ひあそびじゃもう)

火遊びじゃもう

(すまへんよむちゅうのあとしまつ)

済まへんよ夢中の後始末

(ならくのそこまでそいとげさせて)

奈落の底まで添い遂げさせて

(のぼせたけついがさめちゃうまえに)

のぼせた決意が　冷めちゃう前に

(ざんげいたしますごめんなさい)

懺悔いたします　「御免なさい」

(なにもみのらなかった)

何も実らなかった

(だけどいばしょでした)

だけど居場所でした

(どうやらもうしゅうえんね)

どうやらもう終演ね

(よくばりなかたみちきっぷで)

欲張りな片道切符で

(しゅうてんまでむかうわ)

終点まで向かうわ

(かたおもいしんじゅう)

片想い心中

(ここからみをなげたとて)

此処から身を投げたとて

(どうせひとつにはなれへん)

どうせ一つには成れへん

(ひゃくもしょうちよ)

百も承知よ

(ばかにされたとて)

馬鹿にされたとて

(みなすぐわすれていきていく)

皆すぐ忘れて生きていく

(おきざりなままのこのはくじょうなとかいで)

置き去りなままのこの薄情な都会で

(ただただあんたとしねるなら)

ただただアンタと死ねるなら…

(あいしてます)

「愛してます。」