姫トリグサ

(あーもしもね)

あーもしもね

(こんなきもちにかたちがあったなら)

こんな気持ちに形があったなら

(どんなんだろう)

どんなんだろう？

(それはたぶんきっとそう)

それはたぶんきっとそう

(ざくろみたいとげとげだらけ)

ザクロみたい棘々だらけ

(むだにちくちくささって)

無駄にチクチク刺さって

(まるでこどものいやがらせ)

まるで子供の嫌がらせ

(うそかほんとうかもしらない)

嘘か本当かも知らない

(すべてはさじかげん)

全てはさじ加減

(たべてたべてめしあがれ)

食べて　食べて　召し上がれ

(もっともっときのすむまで)

もっと　もっと　気の済むまで

(ほとんどもうみなんて)

ほとんどもう実なんて

(のこっちゃいないけどきみにあげる)

残っちゃいないけど君にあげる

(やりたいほうだいおっしゃって)

やりたい放題おっしゃって

(おおせのとおりにかれはてるまで)

仰せの通りに枯れ果てるまで

(ほっとかれるといやなおんなになっちゃうよ)

ほっとかれると　嫌な女になっちゃうよ

(あーもしもね)

あーもしもね

(こんなしっとにいろがあったなら)

こんな嫉妬に色があったなら

(どんなんだろう)

どんなんだろう？

(それはたぶんきっとそう)

それはたぶんきっとそう

(はらのそこみたいにまっくろくろけ)

腹の底みたいに真っ黒くろけ

(むだにねちねちしつこい)

無駄にネチネチしつこい

(まるでおんなのいやがらせ)

まるで女の嫌がらせ

(ありとかなしとかかんけいない)

有りとか無しとか関係ない

(すべてはさじかげん)

全てはさじ加減

(のんでのんでおのこしは)

飲んで　飲んで　お残しは

(ぜったいぜったいゆるさないよ)

絶対　絶対　許さないよ

(ほとんどもういってきも)

ほとんどもう一滴も

(のこってないけどきみにあげる)

残ってないけど君にあげる

(むりなんだいもおっしゃって)

無理難題もおっしゃって

(おおせのとおりにやみちらかすまで)

仰せの通りに病み散らかすまで

(あまやかすといたいおんなになっちゃうよ)

甘やかすと　痛い女になっちゃうよ

(はちみつみたいにあまったるい)

蜂蜜みたいに甘ったるい

(せりふでつりあげられたわたしは)

台詞で釣り上げられた私は

(しょせんとりまきのひとりよ)

所詮取り巻きの一人よ

(でもちょっぴりしんじちゃった)

でもちょっぴり信じちゃった

(ゆうげんみすいのゆめものがたり)

有限未遂の夢物語

(おめでたいね)

おめでたいね

(たべてのんでこころごと)

食べて　飲んで　心ごと

(やっとやっとであえたの)

やっと　やっと　出逢えたの

(ほとんどもうなんにも)

ほとんどもうなんにも

(のこってないけどきみにあげる)

残ってないけど君にあげる

(でもときどきはおっしゃって)

でも時々はおっしゃって

(しょうがいわたしがひれふすまで)

生涯私がひれ伏すまで

(ざつなあつかいじゃやばいおんなになっちゃうよ)

雑な扱いじゃ　やばい女になっちゃうよ

(よわいのうみそもあいしてね)

弱い脳ミソも愛してね