セネカの名言

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(じんせいはみじかいのではない。われわれがそれをみじかくしているのだ。)

人生は短いのではない。我々がそれを短くしているのだ。

(どのみなとへむかうのかをしらぬものにとっては、いかなるかぜもじゅんぷうたりえない。)

どの港へ向かうのかを知らぬ者にとっては、いかなる風も順風たり得ない。

(もしきみがひとにあいされようとおもうなら、まずきみがひとをあいさなければならない。)

もし君が人に愛されようと思うなら、まず君が人を愛さなければならない。

(むずかしいからやろうとしないのではない。やろうとしないから、むずかしくなるのだ。)

難しいからやろうとしないのではない。やろうとしないから、難しくなるのだ。

(どんなにゆたかなどじょうでも、たがやさなければみのりをもたらさない。)

どんなに豊かな土壌でも、耕さなければ実りをもたらさない。

(ひとのこころもおなじである。)

人の心も同じである。

(ちゅうしょうをうけないけんじんよりも、ちゅうしょうをうけてもどうじないけんじんのほうがかくがうえだ。)

中傷を受けない賢人よりも、中傷を受けても動じない賢人の方が格が上だ。

(げんろんがだらくしたところではせいしんもだらくしている。)

言論が堕落したところでは精神も堕落している。

(がんこものは、うちくだくことはできるが、ふくじゅうさせることはできない。)

頑固者は、打ち砕くことはできるが、服従させることはできない。

(もっともよくふみならされ、またもっともひとどおりのおおいみちほど、)

最もよく踏みならされ、また最も人通りの多い道ほど、

(どれもみなおおくのひとをまよわせるものである。)

どれもみな多くの人を迷わせるものである。

(いきることのさいだいのしょうがいは、きたいをもつということである。)

生きることの最大の障害は、期待を持つということである。

(それはあしたにいぞんして、きょうをうしなうことである。)

それは明日に依存して、今日を失うことである。

(われわれはめのなかにたにんのけってんを、せなかにじぶんのけってんをもつ。)

我々は目の中に他人の欠点を、背中に自分の欠点を持つ。

(かこをわすれ、げんざいをおろそかにし、みらいをおそれるもののしょうがいはみじかく、なやみごとがおおい。)

過去を忘れ、現在を疎かにし、未来を恐れる者の生涯は短く、悩み事が多い。

(けわしいみちこそが、いだいなるたかさにむすびつくのである。)

険しい道こそが、偉大なる高さに結び付くのである。

(いきているかぎり、どのようにいきていくのかまなびつづけるんだよ。)

生きている限り、どのように生きていくのか学び続けるんだよ。

(まだかんじやすきうちにこころをくんれんするはよういなり。)

まだ感じやすきうちに心を訓練するは容易なり。

(じんせいはつねにこうふくではない、よきじんせいのみがこうふくなのだ。)

人生はつねに幸福ではない、善き人生のみが幸福なのだ。

(ひとはおしえることによって、もっともよくまなぶ。)

人は教えることによって、もっともよく学ぶ。

など

(うんはわれわれからとみをうばうことはできても、ゆうきをうばうことはできない。)

運は我々から富を奪うことはできても、勇気を奪うことはできない。

(きみがながいきするかどうかは、うんめいにかかっている。)

君が長生きするかどうかは、運命にかかっている。

(だが、じゅうじつしていきるかどうかは、きみのたましいにかかっている。)

だが、充実して生きるかどうかは、君の魂にかかっている。

(おんけいをほどこしたものはだまっているのがよい。おんけいをうけたものはかたるのがよい。)

恩恵を施したものは黙っているのがよい。恩恵を受けたものは語るのがよい。

(いかにながくいきたかではなく、いかによくいきたかがもんだいである。)

いかに長く生きたかではなく、いかに良く生きたかが問題である。

(まいにちをまったくちがうじんせいとみなすべきだ。)

毎日を全く違う人生とみなすべきだ。

(みらいをきづかうこころはひさんなり。)

未来を気づかう心は悲惨なり。

(とみをもっともひつようとせぬものが、それをもっともきょうじゅす。)

富を最も必要とせぬ者が、それを最も享受す。

(いかなることも、ともにそうだんすべし。とりわけ、じぶんじしんにかんすることは。)

いかなることも、友に相談すべし。とりわけ、自分自身に関する事は。

(じこあいははんだんをくるわすゆえ、とものじょげんはゆうえきである。)

自己愛は判断を狂わすゆえ、友の助言は有益である。

(もしきみがじぶんのためにいきようとのぞむならば、たにんのためにいきねばなりません。)

もし君が自分の為に生きようと望むならば、他人の為に生きねばなりません。

(そぼうはよわさのひとつのしるしである。)

粗暴は弱さの一つのしるしである。

(ぐずぐずしているあいだに、じんせいはいっきにすぎさっていく。)

ぐずぐずしている間に、人生は一気に過ぎ去っていく。

(すべてのげいじゅつはしぜんのもほうである。)

すべての芸術は自然の模倣である。

(だれかにおこりうることは、だれにでもおこりうることである。)

誰かに起こりうることは、誰にでも起こりうることである。

(ひとがいるところにはかならず、しんせつをほどこすきかいがある。)

人がいるところには必ず、親切を施す機会がある。

(こんなんはせいしんをきたえ、ろうどうはしんたいをきたえる。)

困難は精神を鍛え、労働は身体を鍛える。

(きぼうをもたぬものは、ぜつぼうすることもない。)

希望を持たぬ者は、絶望することもない。

(もっともやっかいなどれいじょうたいとは、じぶんじしんのどれいであることだ。)

もっとも厄介な奴隷状態とは、自分自身の奴隷であることだ。

(すべてのざんにんせいはおくびょうからうまれる。)

すべての残忍性は臆病から生まれる。

(せいこうのおかげで、いくつかのつみはいっけんこうせいにみえてくる。)

成功のおかげで、いくつかの罪は一見公正に見えてくる。

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