原価計算基準(1)論文式用

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(げんかかんりとは、)

原価管理とは、

(げんかのひょうじゅんをせっていしてこれをしじし、げんかのじっさいのはっせいがくをけいさんきろくし、)

原価の標準を設定してこれを指示し、原価の実際の発生額を計算記録し、

(これをひょうじゅんとひかくして、そのさいのげんいんをぶんせきし、これにかんするしりょうを)

これを標準と比較して、その差異の原因を分析し、これに関する資料を

(けいえいかんりしゃにほうこくし、げんかのうりつをぞうしんするそちをこうずることをいう。)

経営管理者に報告し、原価能率を増進する措置を講ずることをいう。

(よさんとは、)

予算とは、

(よさんきかんにおけるきぎょうのかくぎょうむぶんやのぐたいてきなけいかくをかへいてきにひょうじし、)

予算期間における企業の各業務分野の具体的な計画を貨幣的に表示し、

(これをそうごうへんせいしたものをいい、よさんきかんにおけるきぎょうのりえきもくひょうをしじし、)

これを総合編成したものをいい、予算期間における企業の利益目標を指示し、

(かくぎょうむぶんやのしょかつどうをちょうせいし、きぎょうぜんぱんにわたるそうごうてきかんりのようぐ)

各業務分野の諸活動を調整し、企業全般にわたる総合的管理の要具

(となるものである。)

となるものである。

(げんかけいさんせいどは、)

原価計算制度は、

(ざいむしょひょうのさくせい、げんかかんり、よさんとうせいとうのことなるもくてきが、)

財務諸表の作成、原価管理、予算統制等の異なる目的が、

(じゅうてんのそういはあるがあいともにたっせいされるべきいっていのけいさんちつじょであり、)

重点の相違はあるが相ともに達成されるべき一定の計算秩序であり、

(ざいむかいけいきこうとゆうきてきにむすびつきじょうじけいぞくてきにおこなわれるけいさんたいけいである。)

財務会計機構と有機的に結びつき常時継続的に行なわれる計算体系である。

(じっさいげんかけいさんせいどは、)

実際原価計算制度は、

(せいひんのじっさいげんかをけいさんし、これをざいむかいけいのしゅようちょうぼにくみいれ、)

製品の実際原価を計算し、これを財務会計の主要帳簿に組み入れ、

(せいひんげんかのけいさんとざいむかいけいとが、じっさいげんかをもってゆうきてきにとうごうする)

製品原価の計算と財務会計とが、実際原価をもって有機的に統合する

(げんかけいさんせいどである。)

原価計算制度である。

(げんかかんりじょうひつようあるばあいには、げんかのひょうじゅんをかんじょうそしきのわくがい)

原価管理上必要ある場合には、原価の標準を勘定組織のわく外

(においてせっていし、これとじっさいとのさいをぶんせきし、ほうこくすることがある。)

において設定し、これと実際との差異を分析し、報告することがある。

(ひょうじゅんげんかけいさんせいどは、)

標準原価計算制度は、

など

(せいひんのひょうじゅんげんかをけいさんし、これをざいむかいけいのしゅようちょうぼにくみいれ、)

製品の標準原価を計算し、これを財務会計の主要帳簿に組み入れ、

(せいひんげんかのけいさんとざいむかいけいとが、ひょうじゅんげんかをもってゆうきてきにけつごうする)

製品原価の計算と財務会計とが、標準原価をもって有機的に結合する

(げんかけいさんせいどである。)

原価計算制度である。

(ひょうじゅんげんかけいさんせいどは、ひつようなけいさんだんかいにおいてじっさいげんかをけいさんし、)

標準原価計算制度は、必要な計算段階において実際原価を計算し、

(これとひょうじゅんとのさいをぶんせきし、ほうこくするけいさんたいけいである。)

これと標準との差異を分析し、報告する計算体系である。

(じっさいげんかとは、)

実際原価とは、

(ざいかのじっさいしょうひりょうをもってけいさんしたげんかをいう。)

財貨の実際消費量をもって計算した原価をいう。

(ただし、いじょうなじょうたいをげんいんとするいじょうなしょうひりょうは、)

ただし、異常な状態を原因とする異常な消費量は、

(じっさいげんかのけいさんにおいてもこれをじっさいしょうひりょうとかいさないものとする。)

実際原価の計算においてもこれを実際消費量と解さないものとする。

(じっさいげんかは、げんみつにはじっさいのしゅとくかかくをもってけいさんしたげんかのじっさいはっせいがく)

実際原価は、厳密には実際の取得価格をもって計算した原価の実際発生額

(であるが、げんかをよていかかくとうをもってけいさんしても、しょうひりょうをじっさいによって)

であるが、原価を予定価格等をもって計算しても、消費量を実際によって

(けいさんするかぎり、それはじっさいげんかのけいさんである。)

計算する限り、それは実際原価の計算である。

(ここによていかかくとは、)

ここに予定価格とは、

(しょうらいのいっていきかんにおけるじっさいのしゅとくかかくをよそうすることによって)

将来の一定期間における実際の取得価格を予想することによって

(さだめたかかくをいう。)

定めた価格をいう。

(ひょうじゅんげんかとは、)

標準原価とは、

(ざいかのしょうひりょうをかがくてき、とうけいてきちょうさにもとづいてのうりつのしゃくどとなるように)

財貨の消費量を科学的、統計的調査に基づいて能率の尺度となるように

(よていし、かつ、よていかかくまたはせいじょうかかくをもってけいさんしたげんかをいう。)

予定し、かつ、予定価格又は正常価格をもって計算した原価をいう。

(のうりつのしゃくどとしてのひょうじゅんとは、たっせいされるべきげんかのもくひょうをいみする。)

能率の尺度としての標準とは、達成されるべき原価の目標を意味する。

(ひょうじゅんげんかけいさんせいどにおいてもちいられるひょうじゅんげんかは、)

標準原価計算制度において用いられる標準原価は、

(げんじつてきひょうじゅんげんかまたはせいじょうげんかである。)

現実的標準原価又は正常原価である。

(げんじつてきひょうじゅんげんかとは、)

現実的標準原価とは、

(りょうこうなのうりつのもとにおいて、そのたっせいがきたいされうるひょうじゅんげんかをいい、)

良好な能率のもとにおいて、その達成が期待されうる標準原価をいい、

(つうじょうしょうずるとみとめられるていどのげんそん、しそん、ゆうきゅうじかんとうのよゆうりつ)

通常生ずると認められる程度の減損、仕損、遊休時間等の余裕率

(をふくむげんかであり、かつ、ひかくてきたんきにおけるよていそうぎょうどおよびよていかかく)

を含む原価であり、かつ、比較的短期における予定操業度および予定価格

(をぜんていとしてけっていされ、これらしょじょうけんのへんかにともない、しばしばかいていされる)

を前提として決定され、これら諸条件の変化に伴い、しばしば改訂される

(ひょうじゅんげんかである。)

標準原価である。

(げんじつてきひょうじゅんげんかは、げんかかんりにもっともてきするもののみでなく、)

現実的標準原価は、原価管理に最も適するもののみでなく、

(たなおろししさんかがくのさんていおよびよさんのへんせいのためにももちいられる。)

たな卸資産価額の算定および予算の編成のためにも用いられる。

(せいじょうげんかとは、)

正常原価とは、

(けいえいにおけるいじょうなじょうたいをはいじょし、けいえいかつどうにかんするひかくてきちょうきにわたる)

経営における異常な状態を排除し、経営活動に関する比較的長期にわたる

(かこのじっさいすうちをとうけいてきにへいじゅんかし、これにしょうらいのすうせいをかみした)

過去の実際数値を統計的に平準化し、これに将来のすう勢を加味した

(せいじょうのうりつ、せいじょうそうぎょうどおよびせいじょうかかくにもとづいてけっていされるげんかをいう。)

正常能率、正常操業度および正常価格に基づいて決定される原価をいう。

(せいじょうげんかは、けいざいじょうたいのあんていしているばあいに、たなおろししさんかがくのさんてい)

正常原価は、経済状態の安定している場合に、たな卸資産価額の算定

(のためにもっともてきするのみでなく、げんかかんりのためのひょうじゅんとしてももちいられる。)

のために最も適するのみでなく、原価管理のための標準としても用いられる。

(よていげんかとは、)

予定原価とは、

(しょうらいにおけるざいかのよていしょうひりょうとよていかかくとをもってけいさんしたげんかをいう。)

将来における財貨の予定消費量と予定価格とをもって計算した原価をいう。

(よていげんかは,よさんのへんせいにてきするのみでなく、)

予定原価は,予算の編成に適するのみでなく、

(げんかかんりおよびたなおろししさんかがくのさんていのためにももちいられる。)

原価管理およびたな卸資産価額の算定のためにも用いられる。

(りそうひょうじゅんげんかとは、)

理想標準原価とは、

(ぎじゅつてきにたっせいかのうなさいだいそうぎょうどのもとにおいて、さいこうのうりつをあらわす)

技術的に達成可能な最大操業度のもとにおいて、最高能率を表わす

(さいていのげんかをいい、ざいかのしょうひにおけるげんそん、しそんじ、ゆうきゅうじかんとうにたいする)

最低の原価をいい、財貨の消費における減損、仕損、遊休時間等に対する

(よゆうりつをきょようしないりそうてきすいじゅんにおけるひょうじゅんげんかである。)

余裕率を許容しない理想的水準における標準原価である。

(せいひんげんかとは、)

製品原価とは、

(いっていたんいのせいひんにしゅうけいされたげんかをいい、)

一定単位の製品に集計された原価をいい、

(きかんげんかとは、)

期間原価とは、

(いっていきかんにおけるはっせいがくを、とうきのしゅうえきにちょくせつたいおうさせて、)

一定期間における発生額を、当期の収益に直接対応させて、

(はあくしたげんかをいう。)

は握した原価をいう。

(せいひんげんかときかんげんかとのはんいのくべつはそうたいてきであるが、つうじょう、)

製品原価と期間原価との範囲の区別は相対的であるが、通常、

(うりあげひんおよびたなおろししさんのかがくをこうせいするぜんぶのせいぞうげんかをせいひんげんかとし、)

売上品およびたな卸資産の価額を構成する全部の製造原価を製品原価とし、

(はんばいひおよびいっぱんかんりひは、これをきかんげんかとする。)

販売費および一般管理費は、これを期間原価とする。

(ぜんぶげんかとは、)

全部原価とは、

(いっていのきゅうふにたいしてしょうずるぜんぶのせいぞうげんか)

一定の給付に対して生ずる全部の製造原価

(またはこれにはんばいひおよびいっぱんかんりひをくわえてしゅうけいしたものをいい、)

又はこれに販売費および一般管理費を加えて集計したものをいい、

(ぶぶんげんかとは、)

部分原価とは、

(そのうちいちぶぶんのみをしゅうけいしたものをいう。)

そのうち一部分のみを集計したものをいう。

(ぶぶんげんかは、けいさんもくてきによってかくしゅのものをけいさんすることができるが、)

部分原価は、計算目的によって各種のものを計算することができるが、

(もっともじゅうようなぶぶんげんかは、へんどうちょくせつひおよびへんどうかんせつひのみをしゅうけいした)

最も重要な部分原価は、変動直接費および変動間接費のみを集計した

(ちょくせつげんか(へんどうげんか)である。)

直接原価(変動原価)である。

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