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(すきなものはよくばりほおばった)

好きなものは欲張り頬張った

(きらいなものはゆびさきではじく)

嫌いなものは指先で弾く

(だれのかおもみえないほうかごと)

誰の顔も見えない放課後と

(ろくいんちにゆだねられたじんせい)

6インチに委ねられた人生

(てんかぶつおおめのしんぞうと)

添加物多めの心臓と

(ききたいものしかきかないみみと)

聞きたいものしか聞かない耳と

(みたいものしかみないひとみじゃ)

見たいものしか見ない瞳じゃ

(きみのきゃぱはせいぜいなみもりていどね)

君のキャパはせいぜい並盛程度ね

(わからないのごもじで)

『分からない』の五文字で

(むいしきのないふをつきたてた)

無意識のナイフを突き立てた

(きみのてきはばつじゃなくて)

君の敵はバツじゃなくて

(ばつをうけいれぬこころです)

バツを受け入れぬココロです

(あいをみうしなったこのこころが)

愛を見失ったこの心が

(せかいのかたすみでないていた)

世界の片隅で泣いていた

(まるかったこのちきゅうは)

丸かったこの地球は

(いつからしかくになったんだ)

いつから四角になったんだ

(まんてんのともしびもひとつとしておなじいろはないよ)

満天の灯火も一つとして同じ色はないよ

(このせかいはろくいんちだけじゃ)

この世界は6インチだけじゃ

(わかりはしないから)

わかりはしないから

(こころにきょうかしょなんてないはずなのに)

心に教科書なんてないはずなのに

(まちがいさがし)

間違い探し

(かおもみせない)

顔も見せない

(ぼくのせいじゃない)

『僕のせいじゃない』

(みしゅうがくじはごかいやくください)

未就学児はご解約ください

(むほうしゅうのひょうろんかきどりが)

無報酬の評論家気取りが

(ざわざわざわひとりごと)

ザワザワザワ独り言

(だれもかれがいいねちゅうどく)

誰も彼がイイネ中毒

(ああ、ただのおくびょうもの)

ああ、ただの臆病者

(ひきこもってあぐらかいて)

引きこもって胡座かいて

(やさしさをわすれたそのゆびで)

優しさを忘れたその指で

(なにがわかるなにをつむぐ)

なにがわかる？なにをつむぐ？

(ようりょうぶそくのそのこころで)

容量不足のその心で

(きみをてらすすぽっとらいとは)

君を照らすスポットライトは

(ぶるーのままでいいのかい)

ブルーのままでいいのかい？

(ろくいんちのむこうがわへ)

６インチの向こう側へ

(なまみのままでだいぶを)

生身のままでダイブを

(わからないのごもじで)

『分からない』の五文字で

(ころされてきたゆめもきぼうも)

殺されてきた　夢も希望も

(きみのばつとぼくのまるでせかいはひとつになるのに)

君のバツと僕のマルで　世界は一つになるのに

(いきばをうしなったこのこころが)

逝き場を失ったこの心が

(せかいのかたすみでないていた)

世界の片隅で泣いていた

(まるかったこのちきゅうを)

丸かったこの地球を

(しかくにしたのはぼくだよな)

四角にしたのは僕だよな

(まんてんのともしびもひとつずつきえてしまう)

満天の灯火も一つずつ消えてしまう

(まだまにあうかな)

まだ間に合うかな

(とびこえてけ)

飛び越えてけ

(ろくいんちそのむこうへ)

６インチその向こうへ

(そのめにうつったものはなんだ)

その目に映ったものは何だ？

(きみのまるをばつにしていたのは)

君のマルをバツにしていたのは

(せけんというなのぼくでした)

世間という名の僕でした

(まんてんのともしびもひとつとしておなじいろはないよ)

満天の灯火も一つとして同じ色はないよ

(このせかいはろくいんち)

この世界は６インチ

(それだけでおわらせはしないよ)

それだけで終わらせはしないよ

(ゆびさきにひかりをともしていけ)

指先に光を灯していけ