リセットボタン

(ぼくなんか)

「僕なんか」

(いてもいなくてもかわらないせかい)

居ても居なくても変わらない世界

(ぼくなんか)

「僕なんか」

(じゅうきゅうさいさいごのひあすがみえない)

19歳最後の日　明日が見えない

(ぼくだって)

「僕だって」

(いちどくらいはだれかのために)

一度くらいは誰かのために

(ゆめみたってぼくさえすくえないの)

夢見たって僕さえ救えないの

(こんなじんせい)

こんな人生

(ひとりぼっち)

独りぼっち

(うすぐらい１ｋぽつりさよなら)

薄暗い１Kぽつり、「さよなら」

(いざってときにうごかないのみぎて)

いざってときに動かないの右手

(なんでだろう)

なんでだろう

(かみさまなみだがとうめいなのは)

神様、涙が透明なのは

(ちゃんとまえをむけるように)

ちゃんと前を向けるように？

(おかげさまです)

おかげさまです。

(ごまかしがじょうずになりました)

誤魔化しが上手になりました

(わかってよぜんぶ)

「わかってよ全部」

(わかからないでよかんたんに)

分からないでよ簡単に

(ああもう)

嗚呼、もう

(だいじょうぶのつうちがあざとい)

大丈夫？の通知があざとい

(いいねぜろのぐちもむなしいだけ)

いいねぜろの愚痴も虚しいだけ

(ぼくはぼくをやめたいのに)

僕は僕を辞めたいのに

(りせっとぼたんがおせなかったんだ)

リセットボタンが押せなかったんだ

(そんなことがいきてるりゆうなんてね)

そんなことが生きてる理由なんてね

(りせっとぼたんがおせなかったんだ)

リセットボタンが押せなかったんだ

(そんなことがぼくのあかし)

そんなことが僕の証

(きづいちゃった)

気づいちゃった

(おとなのくんしょうはないものねだりのあいとこどくだった)

大人の勲章はないものねだりの愛と孤独だった

(それからなまえとかたがきだけのそんざいしょうめい)

それから名前と肩書だけの存在証明

(きみのしあわせがせいこうがにくいのは)

君の幸せが成功が憎いのは

(はくじょうなせかいのせいだ)

薄情な世界のせいだ

(あいしてくれないあんたのせいだ)

愛してくれないあんたのせいだ

(こころはわがままでほんとういやになるよ)

心は我儘で本当嫌になるよ

(りせっとぼたんがてばなせなかった)

リセットボタンが手放せなかった

(こんなぼくじゃいきてるりゆうなんかない)

こんな僕じゃ生きてる理由なんかない

(りせっとぼたんがてばなせなかった)

リセットボタンが手放せなかった

(そんなゆうきもないのに)

そんな勇気もないのに

(あしたをてらすあさひがはなをからして)

明日を照らす朝日が花を枯らして

(がんばれのひとことがぼくをころした)

頑張れの一言が僕を殺した

(まちをぬらすあめがなみだをかくして)

街を濡らす雨が涙を隠して

(ふこうさけぶこころがしあわせねがったんだ)

不幸叫ぶ心が幸せ願ったんだ

(ひとりでいいから)

一人でいいから

(このてをひいて)

この手を引いて

(とめてほしかっただけそれだけ)

止めてほしかっただけ、それだけ

(りせっとぼたんがおせなかったんだ)

リセットボタンが押せなかったんだ

(そんなことがいきてるりゆうなんてね)

そんなことが生きてる理由なんてね

(りせっとぼたんがおせなかったんだ)

リセットボタンが押せなかったんだ

(そんなことがぼくのあかし)

そんなことが僕の証

(おかねなんかどうでもよくて)

お金なんかどうでも良くて

(ゆめなんかさがせばよくて)

夢なんか探せば良くて

(くるしいならたよればいいよ)

苦しいなら頼ればいいよ

(あいだってつたえればよくて)

愛だって伝えれば良くて

(しあわせもみつければよくて)

幸せも見つければ良くて

(しにたいとかことばじゃないの)

「死にたい」とか言葉じゃないの

(りせっとぼたんがおせなかったんだ)

リセットボタンが押せなかったんだ

(こんなぼくをうけとめてほしいんだ)

こんな僕を受け止めてほしいんだ

(りせっとぼたんがおせないこのては)

リセットボタンが押せないこの手は

(あしたにそっとのばしてみたいんだ)

明日にそっと伸ばしてみたいんだ