猟奇歌3 夢野久作
夢野久作の猟奇歌より
青空文庫から
| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | seokjin | 4071 | C | 4.3 | 93.1% | 224.5 | 986 | 72 | 16 | 2026/08/17 |
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問題文
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(きょうもおきがあんなにあおくすいているだれかおぼれてしんだだんべ)
けふも沖が あんなに青く透いてゐる 誰か溺れて死んだだんべ
(みずのそこでたいじはいきてうごいているぼたいはさかなにくわれているのに)
水の底で 胎児は生きて動いてゐる 母体は魚に喰はれてゐるのに
(ひがくれかかるとわがくびをきるはにみえていきちがしたたるかんぼうのまど)
日が暮れかゝると わが首を斬る刃に見えて 生血がしたゝる監房の窓
(あのこをあきやでころしておいたのをだれもしるまいあいいろのそら)
あの娘を空屋で殺して置いたのを 誰も知るまい 藍色の空
(ちへいせんになめくじのようなくもがでてみまいとしてもなんだかきになる)
地平線になめくぢのやうな雲が出て 見まいとしても 何だか気になる
(ちだらけのかおがぬまからはいあがるおれのせんぞにきられたかおが)
血だらけの顔が 沼から這ひ上る 俺の先祖に斬られた顔が
(あのおんながくちからあかんぼううんだげなそのこのちちのそでをとらえて)
唖の女が 口から赤ん坊生んだゲナ その子の父の袖をとらへて
(どらつぐのろうにんぎょうのぜんしんをそうぞうしてみてひやあせながす)
ドラツグの蝋人形の 全身を想像してみて 冷汗ながす
(やみのなかでおれとおれとがまっくろくにらみあったままうごくことができぬ)
暗の中で 俺と俺とが真黒く睨み合つた儘 動くことが出来ぬ
(すれちがったいまのおんながめのまえでちまみれになるはくちゅうのげんそう)
すれちがつた今の女が 眼の前で血まみれになる 白昼の幻想
(うぬぼれうぬぼれのさっかくすなわちこいだからこどもはいらないざまあみやがれ)
自惚うぬぼれの錯覚すなはち恋だから 子供は要らない ザマア見やがれ
(ぴすとるがおれのみけんをにらみつけてずどんとうったあははのはっは)
ピストルが俺の眉間を睨みつけて ズドンと云つた アハハのハツハ
(まいにちまいにちむかいえのやねのぺんぺんぐさをみていたおとこがきょうじんであった)
毎日毎日 向家の屋根のペンペン草を 見てゐた男が狂人であつた
(なつこだちひっそりとしてぬすびとのこころのいろにつきのかたむく)
夏木立ヒツソリとして ぬす人の心の色に 月の傾むく
(かるもちんをかみくずかごになげいれてまたとりだしてじっとみつめる)
カルモチンを紙屑籠に投げ入れて 又取り出して ジツと見つめる
(いろのしろいうつくしいこをなんとなくいじめてみたさになかよしになる)
色の白い美しい子を 何となくイヂメて見たさに 仲よしになる