猟奇歌2 夢野久作
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問題文
(いちばんにせんこうをたてにきたやつがおれを・・・というていきをひきとる)
一番に線香を立てに来た奴が 俺を… と云うて息を引き取る
(わかいいしゃがおれのいのちをあずかったというてにやりとわらいくさった)
若い医者が 俺の生命を預つたと云うて ニヤリと笑ひ腐つた
(だしぬけにちみどろのおれにぶつかったあのよころじのくらやみのなかで)
だしぬけに 血みどろの俺にぶつかつた あの横路地のくら暗の中で
(しろいちちをださせようとてたんぽぽをひききるきもちかのじょのうでをみる)
白い乳を出させようとて タンポヽを引き切る気持ち 彼女の腕を見る
(ひつぎのなかでしにんがそっとあくびあくびしたそのときおしょうがせきばらいした)
棺の中で 死人がそつと欠伸あくびした その時和尚が咳払ひした
(だきしめるそのしゅんかんにいつもおもうあのどろぬまのそこのはっこつ)
抱きしめる その瞬間にいつも思ふ あの泥沼の底の白骨
(にせもののぱすででんしゃにのってみるちょうじんらしいすてきなきもち)
ニセ物のパスで 電車に乗つてみる 超人らしいステキな気持ち
(あおぞらのすみからじっとめをあけておれのしょぎょうをにらんでいるやつ)
青空の隅から ジツト眼をあけて 俺の所業を睨んでゐる奴
(じてんしゃのしがいがあきちにつんであるのっていたやつのしがいもともに)
自転車の死骸が 空地に積んである 乗つてゐた奴の死骸も共に
(やみのなかからちまみれのさるがよろよろとよろめきかかるおれのりょうしん)
闇の中から血まみれの猿が ヨロ/\とよろめきかゝる 俺の良心
(かんごくにはいらぬまえもでたあともおなじあおぞらにおなじひがてっている)
監獄に はいらぬ前も出た後も 同じ青空に同じ日が照つてゐる
(しろいちょうがせんろをとおくよこぎってきしゃがごーとすぎてちまみれのこいがのこる)
白い蝶が線路を遠く横切つて 汽車がゴーと過ぎて 血まみれの恋が残る
(みてはならぬものをみているわがすがたをにやりとわらってふりむいてみる)
見てはならぬものを見てゐる 吾が姿をニヤリと笑つて ふり向いて見る
(まよなかにしんぞうがちょっときゅうしするそのときにこわいゆめをみるのだ)
真夜中に 心臓が一寸休止する その時にこはい夢を見るのだ
(まくらもとのはなにくすりをそそぎかけてほほえんでねむるはいびょうのむすめ)
枕元の花に薬をそゝぎかけて ほゝゑむでねむる 肺病の娘