童話タイピング -酔っ払いタヌキ-
北海道の民話です
このお話は、タヌキのユーモラスな一面と、人間の油断を描いた民話として親しまれています。
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問題文
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(むかしむかし、ほっかいどうのはこだてに、)
むかしむかし、北海道の函館に、
(おおきなりょうりやがありました。このおみせへ、)
大きな料理屋がありました。このお店へ、
(ひとりのこぶとりのおとこがはいってきました。)
一人の小太りの男が入ってきました。
(あしもとがふらふらしているところをみると、)
足元がフラフラしているところを見ると、
(もう、かなりおさけをのんでいるのでしょう。)
もう、かなりお酒を飲んでいるのでしょう。
(おとこははきものをぬぐと、にかいのざしきへいこうと)
男は履き物を脱ぐと、二階の座敷へ行こうと
(かいだんをあがっていきました。)
階段を上がって行きました。
(はきものをかたづけていたみせのろうじんが、)
履き物を片付けていた店の老人が、
(おとこのうしろすがたをしたからみあげていました。)
男の後ろ姿を下から見上げていました。
(「だいぶよっておるな。だいじょうぶかのう。)
「だいぶ酔っておるな。大丈夫かのう。
(ほれほれ、あしもとが。うん?あれはなんじゃ?」)
ほれほれ、足元が。うん?あれはなんじゃ?」
(ろうじんは、びっくりです。)
老人は、びっくりです。
(かいだんをのぼっていくおとこのあしは、)
階段を登って行く男の足は、
(まるでけだもののようにほそいあしで、)
まるでけだものの様に細い足で、
(びっしりとはいいろのけがはえているのです。)
ビッシリと灰色の毛が生えているのです。
(とても、にんげんのあしにはみえません。)
とても、人間の足には見えません。
(「あっ、あれは、たぬきだー!」)
「あっ、あれは、タヌキだー!」
(ろうじんは、おもわずさけびました。)
老人は、思わず叫びました。
(そのこえにおどろいたおとこはかいだんからあしをふみはずして、)
その声に驚いた男は階段から足を踏み外して、
(ごろごろごろー!と、したまでおちてくると、)
ゴロゴロゴロー!と、下まで落ちてくると、
など
(たぬきのしょうたいをあらわしてしまいました。)
タヌキの正体を現してしまいました。
(たぬきはあわてふためいて、)
タヌキは慌てふためいて、
(そのままそとへとびだしていったのです。)
そのまま外へ飛び出して行ったのです。
(「そういえばあのたぬきは、)
「そう言えばあのタヌキは、
(さけのにおいをぷんぷんさせておったな。)
酒のにおいをプンプンさせておったな。
(よっぽどさけがすきなんだろう」)
よっぽど酒が好きなんだろう」
(よっぱらいたぬきのさけのにおいは)
酔っ払いタヌキの酒の匂いは
(くさったしぶがきのようなにおいで、)
腐った渋柿の様な匂いで、
(みっかもよっかもきえなかったということです。)
三日も四日も消えなかったという事です。