吉岡亜衣加　消えない虹

(あついねがいときのきしべへと)

熱い願い　時の岸辺へと

(ふたりささぶねにうかべここまでながれきた)

ふたり　笹舟に浮かべ　ここまで流れ来た

(かげろうまうそらはかなく)

蜉蝣(かげろう)舞う空　儚く

(わすれないともしびうつす)

忘れない灯火映す

(そのなみだせおうかずでいつくしむあいのうたをささげた)

その涙　背負う数で　慈しむ愛の詩を捧げた

(つなぐてとてにうまれたきぼうで)

つなぐ　手と手に　生まれた希望で

(きえないにじをおりあげて)

消えない虹を織り上げて

(にどとないいまをあなたとかさねたいの)

二度とない”今”を　あなたと重ねたいの

(どうかおわらぬゆめを)

どうか終わらぬ夢を...

(かこのかげにおびえめざめても)

過去の影に　怯(おび)え目覚めても

(よるもひだまりでつつんでくれるうでがある)

夜も陽だまりで包んでくれる腕がある

(あさぎのみちへとひとあめふるごと)

浅葱(あさぎ)の道へと　ひと雨降るごと

(なみださえみのりとなる)

涙さえ実りとなる

(きせつをいろづけた)

季節を色彩(いろ)づけた

(ひかれあったきせきがこのきずなさかせた)

惹かれあった奇蹟が　この絆　咲かせた

(ずっととなりでこのよでいちばんちかくに)

ずっと隣で…　この世で一番近くに

(いられるだけでいい)

いられるだけでいい

(のこされたあすへやさしさのかけはしを)

残された明日へ　優しさの架け橋を

(つなぎあなたといきる)

つなぎ　あなたと生きる

(いたみじゃなくやすらぐむねがかなでだす)

痛みじゃなく　安らぐ胸が　奏で出す

(そうためいきのねいろがあるとしったあのひ)

そう　溜息の音色があると知ったあの日

(ささやかでもかけがえないふたりまもって)

ささやかでもかけがえないふたり　守って

(つなぐてとてにうまれたきぼうで)

つなぐ手と手に　生まれた希望で

(きえないにじをおりあげて)

消えない虹を　織り上げて

(であいたぐればひかりをもとめて)

出逢い手繰(たぐ)れば　光を求めて

(たしかないとでむすばれた)

確かな糸で結ばれた

(にどとないいまをよりそいかさねてゆく)

二度とない”今”を　寄り添い重ねてゆく

(どうかおわらぬゆめをいつまでも)

どうか終わらぬ夢を…　いつまでも…