ディメンション 雄之助

(かれはがくずれおちても)

枯れ葉が崩れ落ちても

(にぎりしめてひろいあげた)

握り締めて拾い上げた

(ぜがひでもてにする)

是が非でも手にする

(いとしさをせいじょうと)

愛しさを正常と

(ゆるしたいのちののぞむとおりなら)

許した命の望む通りなら

(よるのそこにめざめてくるう)

夜の底に目覚めて狂う

(ぷろぐらむにおいかすか)

プログラム匂い微か

(こーどないのじょうをはんで)

コード内の情を食んで

(こもれびにうれうねじを)

木漏れ日に憂うネジを

(がいのないせかいでとめて)

害のない世界で止めて

(さいごまでおもいままの)

最後まで重いままの

(たいるじょうのかいをけって)

タイル上の解を蹴って

(おびえずにむかうやくそく)

怯えずに向かう約束

(さわぎたつそらにうつるからすばも)

騒ぎ立つ空に映る鴉羽も

(あずかりしらぬこころのだくりゅうが)

与り知らぬ心の濁流が

(のみこむだろう)

呑み込むだろう

(そしてあれくるうけものらしくおぼれたら)

そして荒れ狂う獣らしく溺れたら

(ひとつのいきをふたつにかさねいま)

一つの息を二つに重ね今

(あなたとゆめをみる)

貴方と夢を見る

(ただやすらぎをさがして)

ただ安らぎを探して

(ふかいばしょのかぎをあけた)

深い場所の鍵を開けた

(むりやりになろうと)

無理矢理になろうと

(しょうじゅんをあわせても)

照準を合わせても

(ぼやけるぴんとでなにをみたいのか)

暈けるピントで何を見たいのか

(いたみさえもしんじてくるう)

痛みさえも信じて狂う

(むきしつなほそいかんを)

無機質な細い管を

(まいたかおでかいになって)

巻いた顔で貝になって

(さびしいなってほんかいも)

寂しいなって本懐も

(しんりがいにおいちらして)

心理外に追い散らして

(てんかするたこうかんへ)

点火する多幸感へ

(くいるまえにくいをうって)

悔いる前に杭を打って

(とまらずにむかうやくそく)

止まらずに向かう約束

(ひごうりをつらぬくほどあふれだす)

非合理を貫くほど溢れ出す

(おもいもいしでけいけんのちかいも)

想いも意志で敬虔の誓いも

(じゅんせいだから)

純正だから

(のぼるたいようにてをのばしてやけようが)

昇る太陽に手を伸ばして焼けようが

(こわれるまではもうそうだとしても)

壊れるまでは妄想だとしても

(あがいてあがいて)

足掻いて足掻いて

(よりすがるはてにいきたしょうけいは)

寄り縋る果てに生きた憧憬は

(あけがたにさすかーてんのこぼした)

明け方に差すカーテンの零した

(ぬくもりだろう)

温もりだろう

(そしてあれくるうけものらしくおぼれたら)

そして荒れ狂う獣らしく溺れたら

(いかにくるしきとうぼえになろうと)

如何に苦しき遠吠えになろうと

(あなたとゆめをみる)

貴方と夢を見る