ゲスの極み乙女。　ラスカ

(いったいどうしてなにもかんがえず)

一体どうして何も考えず

(あれにどういしたりしてるの？)

あれに同意したりしてるの？

(さんざんいやになったろ？)

散々嫌になったろ？

(そうおもってるのはぼくだけ？)

そう思ってるのは僕だけ？

(「みりょくがすごいよ」たれながしのめでぃあのこえ)

「魅力がすごいよ」垂れ流しのメディアの声

(うまくはわらえないようなしゅうまつ)

うまくは笑えないような週末

(だれかたのしいはなしをきかせて)

誰か楽しい話を聞かせて

(それとまぎゃくなたんぶんはすぐに)

それと真逆な短文はすぐに

(ゆびでなぞるだけでできるんだ)

指でなぞるだけで出来るんだ

(きょうもまた)

今日もまた

(いやなことばっかり)

嫌なことばっかり

(ないたふりでさけてばっかり)

泣いたふりで避けてばっかり

(こいだふねもまたもぐって)

漕いだ舟もまた潜って

(あしたもきれいごとばっかり)

明日も綺麗ごとばっかり

(まえむいてうたわないと)

前向いて歌わないと

(ことばはぽつりぽつり)

言葉はポツリポツリ

(くらしてるあいだにおちていくんだ)

暮らしてる間に落ちていくんだ

(ほうぶつせんをえがいてふねがもぐったあとをついていく)

放物線を描いて舟が潜ったあとをついていく

(ひろいあげるまえに)

拾い上げる前に

(きっときっと)

きっときっと

(だれからもみられないまま)

誰からも見られないまま

(きえていくんだ)

消えていくんだ

(わるいな、またたいせつなひとをふやしてしまった)

悪いな、また大切な人を増やしてしまった

(らぶそんぐをうたってごまかしてるんだ)

ラブソングを歌って誤魔化してるんだ

(きょうもまたいやなことばっかり)

今日もまた　嫌なことばっかり

(ないたふりでさけてばっかり)

泣いたふりで避けてばっかり

(こいだふねもまたもぐって)

漕いだ舟もまた潜って

(あしたもきれいごとばっかり)

明日も綺麗ごとばっかり

(まえむいてうたわないと)

前向いて歌わないと

(それでもたえられなかったおもいを)

それでも耐えられなかった思いを

(かきなぐってしまったから)

書きなぐってしまったから

(うそになるわけないもじをうたう)

嘘になるわけない文字を歌う

(やっぱまだぼくはうたうから)

やっぱまだ僕は歌うから

(ないたふりしないできいてよ)

泣いたふりしないで聴いてよ

(こいでたふねをとびだして)

漕いでた舟を飛び出して

(らすか、きみはもういないけど)

ラスカ、君はもういないけど

(ぼくはさけぶよ)

僕は叫ぶよ

(いえないうそはしんじつにして)

言えない嘘は真実にして

(とどけめろでぃ)

届けメロディ

(とどけめろでぃ)

届けメロディ