白雪の願いごと

(ふりしきるゆきのなか)

降りしきる雪の中

(しろくそまるまちなみには)

白く染まる街並みには

(すこしだけかがやいた)

少しだけ輝いた

(くものあいまのほしが)

雲の合間の星が

(ねがいごとをかなえてくれるかな)

願い事を叶えてくれるかな

(しずかにちかづいてくなりやまないべるのおとに)

静かに近づいてく 鳴り止まないベルの音に

(ぼくはきづけなかったこんなにもとおくなる)

僕は気付けなかった こんなにも遠くなる

(からっぽのぽけっとのなか)

空っぽのポケットの中

(いまならわかるよきみにあえたきせき)

今ならわかるよ 君に逢えた奇跡

(とおまわりばかりいやになってそれでもつよく)

遠回りばかり嫌になって それでも強く

(まいおちてそっときえてゆくおともなく)

舞い落ちてそっと消えてゆく音もなく

(こぼれたことばにおもわずほほえんだよこがお)

こぼれた言葉に思わず微笑んだ横顔

(しろくそまるおもいでをなくさないで)

白く染まる思い出を無くさないで

(てとてかさねたそのときはじめてきづくこのおもいは)

手と手重ねたその時 初めて気づくこの想いは

(よぞらにきらめくほしたちゆきがふるように)

夜空に煌めく星たち 雪がふるように

(そのかがやきをそらからてらして)

その輝きを空から照らして

(みあげたよぞらひとつやさしくまいおちるゆきに)

見上げた夜空ひとつ 優しく舞い落ちる雪に

(ぼくはきづけなかったこんなにあたたかいのに)

僕は気づけなかった こんなに温かいのに

(ゆびさきはつめたいまま)

指先は冷たいまま

(いまならいえるよきみとすごしたかった)

今なら言えるよ 君と過ごしたかった

(ひとりきりでみるこのけしきはなによりずっと)

一人きりで見るこの景色は何よりずっと.....

(しずかにきえゆくてのひらでまたひとつ)

静かに消えゆく 手のひらでまた一つ

(おもわずふりかえるぼくにわらいかけるきみは)

思わず振り返る僕に笑いかける君は

(ゆびさきあかくそめたてをにぎる)

指先赤く染めた手を握る

(しろくまいおちたゆきはそっとふたりをつつむ)

白く舞い落ちた雪はそっと二人を包む

(まちじゅうにひびくふゆのおとあざやかに)

街中に響く冬の音鮮やかに

(ふりそそいだゆきよぞらをいろどるほしのように)

降り注いだ雪、夜空を彩る星のように

(しろくそまるこのけしきわすれないで)

白く染まるこの景色忘れないで

(てとてかさねたそのときはじめてきづくこのおもいは)

手と手重ねたその時 初めて気づくこの想いは

(よぞらにきらめくほしたちしずかにまいおちた)

夜空に煌めく星たち 静かに舞い落ちた

(このねがいをそっとゆきがふるように)

この願いをそっと 雪が降るように

(そのかがやきでそらからてらして)

その輝きで空から照らして