レイメイノベルス

(たどったらちぎれそうなきおくなら)

辿ったらちぎれそうな記憶なら

(わすれてしまっていいのかもね)

忘れてしまっていいのかもね

(ひとりきりでただただつむいだはて)

一人きりでただただ紡いだ果て

(どこかへ)

何処かへ

(おくびょうばかりがうずまく)

臆病ばかりが渦巻く

(おろかしさをときにあいせたら)

愚かしさを時に愛せたら

(こんきょはないけどこわくはない)

根拠はないけど怖くはない

(わりきれないままいまのぼくだけのあすをうたえ)

割り切れないまま今の僕だけの明日を謳え

(すかしたかぜのなかでほほえむのは)

透かした風の中で 微笑むのは

(あおいそらにさいてたしらないはな)

青い空に咲いてた 知らない花

(かざらないつよさを)

飾らない強さを

(いつのひにかきづけたらいいのにな)

いつの日にか 気づけたらいいのにな

(おいてけぼりのままのあのひのじぶん)

置いてけぼりのままの あの日の自分

(ささやかだけどつづるこのめろでぃ)

ささやかだけど綴る このメロディ

(くちずさんだらとけてく)

口ずさんだら溶けてく

(はれわたってた)

晴れ渡ってた

(いまのきせつにあしたをもとめた)

今の季節に明日を求めた

(なにもないよるあるきつづけてた)

なにもない夜歩き続けてた

(しずかすぎるまちにおちる)

静かすぎる街に堕ちる

(つきあかりをみまちがえそうだな)

月明かりを見間違えそうだな

(つめたくひかるがらすのかけらに)

冷たく光る 硝子の欠片に

(とおくできこえるさいれん)

遠くで聞こえるサイレン

(ぼくのこころせかしてくざんきょう)

僕の心 急かしてく残響

(こころのおくそこのこるのは)

心の奥底 残るのは

(ねつをおびたままのことばたち)

熱を帯びたままの言葉たち

(あのときぼくにさしたひだまりへと)

あの時僕に射した 陽だまりへと

(たいおんはすこしずつどうちょうした)

体温は少しずつ同調した

(ふるびていくみらいちず)

古びていく未来地図

(いらないこときづけたら)

いらないこと 気付けたら

(しらないままじゃとてもいられなくて)

知らないままじゃとてもいられなくて

(あさをめざしはしれどのどはかわく)

朝を目指し走れど 喉は渇く

(きのうのぼくへつぐ)

昨日の僕へ告ぐ

(すみわたれよせかいはきれいだから)

澄み渡れよ 世界は綺麗だから

(せつな)

刹那

(はじまりのようにかぜがほおにふれて)

始まりのように風が 頬に触れて

(かたちのないゆめがそうはばたいてく)

形のない夢が そう 羽ばたいてく

(さよならじゃないことばを)

さよならじゃない言葉を

(えんどろーるはまだはやすぎるね)

エンドロールはまだ早すぎるね

(ひとりごとをぷろろーぐのあいずにしようよ)

ひとりごとをプロローグの合図にしようよ