シンデレラグレイ

(ねえどうして)

ねえどうして

(そうやってあたしのことばかにして)

そうやってあたしのこと馬鹿にして

(やさしさとかなぐさめとかあたえようとするの)

優しさとか慰めとか与えようとするの？

(そのたびたびにみじめなおもいがわいてきて)

その度々に惨めな思いが湧いてきて

(どうしようもないきもちになるってわかってないの)

どうしようもない気持ちになるって分かってないの？

(いろんないろでみちあふれたまちをあるいたって)

いろんな色で満ち溢れた街を歩いたって

(いろづかないあたしはぐれい)

色づかないあたしは灰色

(どこへいけばいいの)

どこへ行けばいいの？

(じぶんのすきなようにいきていけばいいってしっているはずなのにさ)

自分の好きなように生きていけばいいって知っているはずなのにさ

(わすれちゃうんだいつもいつもいつも)

忘れちゃうんだいつもいつもいつも

(おもいだしたくもないようなことがいつまでもきえないな)

思い出したくもないようなことがいつまでも消えないな

(ぐしゃぐしゃのあたまのなかひとつもせいりがつかずに)

ぐしゃぐしゃの頭の中　一つも整理がつかずに

(またおもいだした)

また思い出した

(こわかったのにつらかったのに)

怖かったのに　辛かったのに

(だれもしんじてくれなかったのに)

誰も信じてくれなかったのに

(あなただけがそのこえだけが)

あなただけが　その声だけが

(いつでもわらいかけてくれたのに)

いつでも笑いかけてくれたのに

(かぼちゃのばしゃもがらすのくつもにあわなくて)

カボチャの馬車もガラスの靴も似合わなくて

(ただひたすらなにごともないひびのありあわせ)

ただひたすら何事も無い日々のあり合わせ

(このせかいはどうもあざやかすぎてめがくらむ)

この世界はどうも鮮やか過ぎて目が眩む

(いろづけやしないあたしへのあてつけみたいで)

色づけやしないあたしへの当てつけみたいで

(もういいよ)

もういいよ

(どうなろうとなにもかもしらないし)

どうなろうと何もかも知らないし

(あなたのことあたしのことこれからのすべても)

あなたのこと　あたしのこと　これからの全ても

(ねえだーりんあたしのためにいきてっていいたくて)

「ねえ王子様、あたしのために生きて」って言いたくて

(いえなかったあのひのじぶんがきらいきらいきらい)

言えなかった　あの日の自分が嫌い嫌い嫌い

(どこへだっていけるようなじゆうなんてほしくはないな)

何処へだって行けるような自由なんてほしくはないな

(あなたというふじゆうだけがあたしをじゆうにしていたんだって)

あなたという不自由だけがあたしを自由にしていたんだって

(きづいてしまったんだ)

気付いてしまったんだ

(いたむこころいえないのは)

痛む心　癒えないのは

(ぶざまなほどにきたいしてるから)

無様な程に期待してるから

(あなただけにそのこえだけに)

あなただけに　その声だけに

(やさしくされたかっただけなのに)

優しくされたかっただけなのに

(あいはえいえんってだれかのだれかのだれかがいった)

「愛は永遠」って誰かの誰かの誰かが言った

(それがもしほんとうならいつまでくるしめばいいの)

それがもし本当ならいつまで苦しめばいいの？

(じゅうにじをこえてずっときえないものがあるなんて)

12時を越えてずっと消えないものがあるなんて

(おねがいよもうけしてけして)

お願いよ　もう消して　消して

(けしてけして)

消して　消して

(こわかったのにつらかったのに)

怖かったのに　辛かったのに

(だれもしんじてくれなかったのに)

誰も信じてくれなかったのに

(あなただけがそのこえだけが)

あなただけが　その声だけが

(いつでもわらいかけてくれたのに)

いつでも笑いかけてくれたのに

(いたむこころいえないのは)

痛む心　癒えないのは

(ぶざまなほどにきたいしてるから)

無様な程に期待してるから

(あなただけにそのこえだけに)

あなただけに　その声だけに

(やさしくされたかっただけだったのに)

優しくされたかっただけだったのに