ユマの失明

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プレイ回数339難易度(3.5) 2389打 歌詞 長文モード可
楽曲情報 ユマの失明  Diarays Feat.MAYU  作詞コウ  作曲コウ
"何故失うの?"
※このタイピングは「ユマの失明」の歌詞の一部または全部を使用していますが、歌詞の正しさを保証するものではありません。

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歌詞(問題文)

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(きたないほん・・・)

「汚い本…」

(ゆまはそのしょもつをてにとった)

ユマはその書物を手に取った。

(しんしょがおおくならぶたなにらんざつにおかれたきたないかみたば)

新書が多く並ぶ棚に乱雑に置かれた汚い紙束。

(それはひときわまぶしいやみをはなっていた)

それは一際眩しい闇を放っていた。

(どうしてこんなふるいにっきが・・・)

「どうしてこんな古い日記が…」

(え・・・?)

「え…?」

(はちがつさんじゅういちにちのつぎのぺーじがちではりつきあけなくなっていた)

八月三十一日の次のページが、血で貼り付き開けなくなっていた。

(あいするひとととわに)

"愛する人と、永久に"

(とぎれかけてたせいめいせんがどくへびのようにしただして)

途切れかけてた生命線が毒蛇のように舌出して

(てのひらのうえせいかんたいをやさしくのびてく)

掌の上、性感帯を優しく伸びてく

(ほらまっかなしょうかいぺーじでくだらない)

ほら真っ赤な紹介ページでくだらない

(ぷりせっとでちーぷなほそいれんあいを)

プリセットでチープな細い恋愛を

(ゆめにっきでこっそりつづるほうかいよくにおぼれこびた)

夢日記でこっそり綴る崩壊欲に溺れ媚びた

(さくしゃふめい)

作者:不明

(かのじょにはむねをはりともだちとよべるにんげんがそんざいしなかった)

彼女には胸を張り友達と呼べる人間が存在しなかった。

(もともとどくしょをこのむかのじょはそのきみょうなにっきのさくしゃにひかれていった)

元々読書を好む彼女は、その奇妙な日記の作者に惹かれていった。

(じぶんがそのさくしゃのひとりだということにもきづかずに)

自分がその作者の一人だということにも気付かずに。

(ほどけかけてたせいぞんほんのうせかいをかえることばは)

解けかけてた生存本能 世界を変える言葉は

(あなたがしるすすべてにやどされて)

あなたが記す全てに宿されて

(いきて)

「生きて」

(ほらあっちもこっちもかわくしずかな)

ほらあっちもこっちも渇く静かな

(かるてっとにかわったゆめをぐうきょに)

カルテットに代替った夢を寓居に

(あいちゅうしゃでちょっぴりふともものかいをそそいだよるに)

愛注射でちょっぴり太ももの快を注いだ夜に

(ねぇいっさいがっさいのかんじょうをうばってはいけない?)

ねぇ一切合切の感情を奪ってはいけない?

(このくうきょなしっこくさーかすもういちどさけ)

この空虚な漆黒サーカス もう一度咲け

(またしっぱいばっかりのこいごっこにとうすいてきな)

また失敗ばっかりの恋ごっこに陶酔的な

(ろんりーべいべーろんりーべいべー)

ロンリーベイベー ロンリーベイベー

(さからってもさっかにこうつづかないでーとはきえて)

逆らっても作家に乞う 続かないデートは消えて

(ざれごとにもうしゅうどおりであなたをさがす)

虚言に妄執通りであなたを探す

(このてでさわりたい)

この手で触りたい

(そのひもとしょしつでくるったようににっきによみふけっていた)

その日も図書室で狂ったように日記に読み耽っていた。

(・・・?)

「…?」

(ほんだなのむこうがわからこちらにほほえみかけてくるだんしせいとがいた)

本棚の向こう側からこちらに微笑みかけてくる男子生徒がいた。

(なぜだかこのせいねんがにっきのことをしっているとすぐにりかいした)

何故だか、この青年が日記のことを知っているとすぐに理解した。

(こわれかけてたのうないとうしゃ)

壊れかけてた脳内投射

(なかよくしてね)

「仲良くしてね」

(みだれたただしさがわからなくなってゆだねわらった)

乱れた正しさがわからなくなって 委ね笑った

(なんどもきすしてよるをつつみこむ)

何度もキスして 夜を包み込む

(だれもきづかないちいさすぎるわたしを)

誰も気付かない 小さすぎる私を

(きみはきづいてるだれもいないこと)

「君は気付いてる 誰も存在しないこと」

(かみさまありがとうこれがわたしのないと)

神様ありがとう これが私の"騎士"

(かのじょはだんだんとしりょくがよわまっていた)

彼女はだんだんと視力が弱まっていた。

(さいごにやきつけておきたい)

「最期に焼き付けておきたい」

(ふゆがおわるころにはかんぜんなやみがかのじょのめをおおった)

冬が終わる頃には完全な闇が彼女の目を覆った。

(わたしもうまんぞくだよ)

「私、もう満足だよ」

(どうかどうかきいてちょうだい)

どうかどうか聴いて頂戴

(ほんとうにふしぎなほんだよ)

「本当に不思議な本だよ」

(わたしがあつめたおと)

私が集めた音

(そのひづけにのぞむことをかけばげんじつになる)

「その日付に望むことを書けば現実になる」

(てさぐりのひだりてがそのくびをしめるまでは)

手探りの左手がその首を絞めるまでは

(さよならゆま)

「さよなら、ユマ」

(ごめんね)

「ごめんね」

(ねぇいっさいがっさいのかんじょうをうばってはどうだい?)

ねぇ一切合切の感情を奪ってはどうだい?

(このすうきなしっこくさーかすもういちどなけ)

この数奇な桎梏サーカス もう一度哭け

(またしっぱいばっかりのあいごっこにいぞんせいてきな)

また失敗ばっかりの愛ごっこに依存性的な

(ろんりーべいべーろんりーべいべー)

ロンリーベイベー ロンリーベイベー

(さからってもさっかにこうめくれないぺーじはきえて)

逆らっても殺家に乞う 捲れないページは消えて

(またいきてもしんでもいきてもしんでもあなたはどこ?)

また生きても死んでも生きても死んでも あなたは何処?

(なみだはそっと)

涙はそっと

(これがわたしのぼうきゃく)

「これが私の"忘却"。」

(あなたにとどく)

あなたに届く

(ゆまのがんたいがはずれた)

ユマの眼帯が外れた。

(ほんとうはみえてたの)

「本当は見えてたの」

(せいねんはゆっくりとくびにかけたてをほどいた)

青年はゆっくりと首にかけた手を解いた。

(にっきのこうりょくがしりたかったんだ)

「日記の効力が知りたかったんだ。」

(ぜんぶせかいがわるいんだよ)

「全部、世界が悪いんだよ。」

(まっていてかあさんめあ)

「待っていて、母さん、メア。」

(ところでかのじょはいったいどんなのぞみをかいたのか)

ところで彼女は一体どんな望みを書いたのか。

(せいねんはいちばんあたらしいぺーじをめくった)

青年は一番新しいページを捲った。

(・・・・・・)

「……」

(せいねんのりょうめからかなしみがこぼれた)

青年の両目から悲しみが零れた。

(いちがつにじゅうよっかあいするひとにころされる)

一月二十四日「愛する人に○される」

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