仕事を休んだことはない
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歌詞(問題文)
(しゅうせんからしちねんがたったしょうわにじゅうしちねん)
終戦から七年が経った昭和二十七年
(このものがたりのしゅじんこうは とうきょうきんこうのしやくしょではたらくろくじゅうさいもくぜんのおとこ)
この物語の主人公は 東京近郊の市役所で働く六十歳目前の男
(なまえはわたなべかんじ)
名前は渡辺勘治
(あさはかならずろくじにおきる)
朝は必ず六時に起きる
(ねぼうをしたことはいちどもない)
寝坊をしたことは一度もない
(いつもふとんをきちんとたたむ)
いつも布団をきちんとたたむ
(ねおししておいたずぼんをだす)
寝押ししておいたズボンをだす
(てをあわせてあさのあいさつをする)
手を合わせて 朝の挨拶をする
(かおをあらってていねいにひげをそる)
顔を洗って ていねいにヒゲをそる
(あなたおきてちこくするわよ)
あなた起きて遅刻するわよ!
(もうそんなじかん)
もうそんな時間?
(あさごはんとちょうかんおもちしました)
朝ごはんと朝刊お持ちしました
(きょうもみそしるとつけものだけ)
今日もみそ汁と漬物だけ
(しんぶんよみながらしょくじをする)
新聞読みながら食事をする
(こーひーのんでめさめるわよ)
コーヒー飲んで 目 覚めるわよ
(あじにもんくつけたことはない)
味に文句付けたことはない
(おちゃでながしこめばみんなおなじ)
お茶で流し込めばみんな同じ
(せびろはやくにんのせいふくだから)
背広は役人の制服だから
(いつでもどこでもきている)
いつでもどこでも着ている
(おなじものを)
同じものを
(ななじはんにはしごとにでかける)
七時半には仕事にでかける
(どんなひでもていじしゅっきん)
どんな日でも定時出勤
(だれよりまじめにはたらいてきた)
誰より真面目に働いてきた
(しごとをやすんだことはない)
仕事を休んだことはない
(さんじゅうねんいちにちも)
三十年 一日も
(みつおいってくるよ)
光男 行ってくるよ
(いってらっしゃいませ)
行ってらっしゃいませ
(そしてまたありふれたいちにちがはじまる)
そしてまたありふれた一日が始まる
(いつもおなじみちあるいてく)
いつも同じ道歩いてく
(めをとじていてもまちがわない)
目を閉じていても間違わない
(にちようびがまちどおしい)
日曜日が待ち遠しい
(いつもおなじけしきをながめてあくび)
いつも同じ景色をながめて あくび
(ああきょうもきのうとおなじだ)
ああ今日も昨日と同じだ
(おなじことくりかえすだけのしごとだ)
同じこと 繰り返すだけの仕事だ
(しょくばにつけばまつのは)
職場につけば待つのは
(しょるいのやまだ)
書類の山だ
(みあきたしかめっつらがならんでる)
見飽きたしかめ面が並んでる
(あいそわらいであいさつする)
愛想笑いであいさつする
(やるきをだせばじぶんがそんする)
やる気を出せば自分が損する
(いわれたことだけやればいい)
言われたことだけやればいい
(それでみんながしあわせ)
それでみんなが幸せ
(かちょうおはようございます)
課長おはようございます
(あのひとらいねんには)
あのひと 来年には
(あのひとらいねんには)
あのひと 来年には
(ていねんたいしょくする)
定年退職する
(ていねんたいしょくする)
定年退職する
(むちこくむけっきんで)
無遅刻 無欠勤で
(やくにんのかがみ)
役人の鏡
(でもいるかいないか)
でも いるか いないか
(わからない)
わからない
(なにをかんがえてるかしらないが)
何を考えてるか知らないが
(あたらしいことにてをださず)
新しいことに手をださず
(うえのいいなりにただはたらいて)
上の言いなりにただ働いて
(しごとをやすんだことはない)
仕事を休んだことはない
(さんじゅうねんいちにちも)
三十年一日も