夏目漱石「こころ」3-26

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夏目漱石「こころ」3-26
下)先生と遺書
夏目漱石の「こころ」(下)でございます。
なるべく原文ママで問題を設定しておりますので、誤字なのか原文なのかややこしいとは思われますが最後までお付き合い下さい。

オリジナルの書き方・読み方については以下に載せますので、参考の程よろしくお願い致します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
16:片付て(かたづけて)
18:欺むかれた(あざむかれた)
18:新らしい(あたらしい)
19:挟さまず(さしはさまず)
20:偽(いつわり)
24:理由(わけ)
25:塗り付けて(なすりつけて)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(2024/6/17)誤字のご連絡ありがとうございました。「わたし」→「わたくし」に訂正致しました。
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 berry 8228 8.3 98.9% 175.6 1461 16 27 2024/06/07
2 subaru 7752 7.9 97.0% 183.8 1469 44 27 2024/06/10
3 HAKU 7749 7.9 97.2% 185.3 1477 41 27 2024/06/07
4 □「いいね」する 7574 8.1 93.7% 181.8 1475 98 27 2024/06/12
5 ヤス 7158 7.5 94.9% 195.0 1475 79 27 2024/06/07

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問題文

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(じゅうよん)

十四

(「わたくしはおじょうさんのたったあとで、ほっとひといきするのです。)

「私は御嬢さんの立ったあとで、ほっと一息するのです。

(それとどうじに、ものたりないようなまたすまないようなきもちになるのです。)

それと同時に、物足りないような又済まないような気持になるのです。

(わたくしはおんならしかったのかもしれません。)

私は女らしかったのかも知れません。

(いまのせいねんのあなたがたからみたらなおそうみえるでしょう。)

今の青年の貴方がたから見たら猶そう見えるでしょう。

(しかしそのころのわたくしたちはたいていそんなものだったのです。)

然しその頃の私達は大抵そんなものだったのです。

(おくさんはめったにがいしゅつしたことがありませんでした。)

奥さんは滅多に外出した事がありませんでした。

(たまにうちをるすにするときでも、)

たまに宅を留守にする時でも、

(おじょうさんとわたくしをふたりぎりのこしていくようなことはなかったのです。)

御嬢さんと私を二人ぎり残して行くような事はなかったのです。

(それがまたぐうぜんなのか、こいなのか、わたくしにはわからないのです。)

それがまた偶然なのか、故意なのか、私には解らないのです。

(わたくしのくちからいうのはへんですが、おくさんのようすをよくかんさつしていると、)

私の口からいうのは変ですが、奥さんの様子を能く観察していると、

(なんだかじぶんのむすめとわたくしとをせっきんさせたがっているらしくもみえるのです。)

何だか自分の娘と私とを接近させたがっているらしくも見えるのです。

(それでいて、あるばあいには、)

それでいて、或場合には、

(わたくしにたいしてあんにけいかいするところもあるようなのですから、)

私に対して暗に警戒するところもあるようなのですから、

(はじめてこんなばあいにであったわたくしには、ときどきこころもちをわるくしました。)

始めてこんな場合に出会った私には、時々心持をわるくしました。

(わたくしはおくさんのたいどをどっちかにかたづけてもらいたかったのです。)

私は奥さんの態度を何方かに片付て貰いたかったのです。

(あたまのはたらきからいえば、それがあきらかなむじゅんにちがいなかったからです。)

頭の働きから云えば、それが明らかな矛盾に違いなかったからです。

(しかしおじにあざむかれたきおくのまだあたらしいわたくしは、)

然し叔父に欺むかれた記憶のまだ新らしい私は、

(もういっぽふみこんだうたがいをさしはさまずにはいられませんでした。)

もう一歩踏み込んだ疑いを挟さまずにはいられませんでした。

(わたくしはおくさんのこのたいどのどっちかがほんとうで、どっちかがいつわりだろうとすいていしました。)

私は奥さんのこの態度の何方かが本当で、何方かが偽だろうと推定しました。

など

(そうしてはんだんにまよいました。)

そうして判断に迷いました。

(ただはんだんにまようばかりでなく、)

ただ判断に迷うばかりでなく、

(なんでそんなみょうなことをするかそのいみがわたくしにはのみこめなかったのです。)

なんでそんな妙な事をするかその意味が私には吞み込めなかったのです。

(わけをかんがえだそうとしても、かんがえだせないわたくしは、)

理由を考え出そうとしても、考え出せない私は、

(つみをおんなといういちじになすりつけてがまんしたこともありました。)

罪を女という一字に塗り付けて我慢した事もありました。

(ひっきょうおんなだからああなのだ、おんなというものはどうせぐなものだ。)

必畢女だからああなのだ、女というものはどうせ愚なものだ。

(わたくしのかんがえはいきづまればいつでもここへおちてきました。)

私の考は行き詰れば何時でも此所へ落ちて来ました。

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