夏目漱石「こころ」3-33

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投稿者投稿者たけしいいね0お気に入り登録
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夏目漱石「こころ」3-33
下)先生と遺書
夏目漱石の「こころ」(下)でございます。
なるべく原文ママで問題を設定しておりますので、誤字なのか原文なのかややこしいとは思われますが最後までお付き合い下さい。

オリジナルの書き方・読み方については以下に載せますので、参考の程よろしくお願い致します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
16:竪に(たてに)
20;夕飯(ゆうめし)
22:木原店(きはらだな)
26;翌日(あくるひ)
28;調戯(からか)われました
30;賞める(ほめる)
31:三人連(さんにんづれ)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
今回も少し長くなっちゃいました。
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 berry 8329 8.4 98.5% 199.9 1689 24 32 2024/06/21
2 subaru 7811 8.1 96.4% 210.2 1704 62 32 2024/06/21
3 HAKU 7692 7.9 96.4% 214.1 1709 62 32 2024/06/21
4 □「いいね」する 7204 7.5 95.3% 226.1 1713 84 32 2024/06/22
5 ヤス 6970 S++ 7.4 93.8% 229.4 1711 112 32 2024/06/23

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問題文

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(おくさんはじぶんひとりでかいにいくとはいいません。)

奥さんは自分一人で買いに行くとは云いません。

(わたくしにもいっしょにこいとめいれいするのです。)

私にも一所に来いと命令するのです。

(おじょうさんもいかなくてはいけないというのです。)

御嬢さんも行かなくてはいけないと云うのです。

(いまとちがったくうきのなかにそだてられたわたくしどもは、がくせいのみぶんとして、)

今と違った空気の中に育てられた私共は、学生の身分として、

(あまりわかいおんななどといっしょにあるきまわるしゅうかんをもっていなかったものです。)

あまり若い女などと一所に歩き廻る習慣を有っていなかったものです。

(そのころのわたくしはいまよりもまだしゅうかんのどれいでしたから、)

その頃の私は今よりもまだ習慣の奴隷でしたから、

(たしょうちゅうちょしましたが、おもいきってでかけました。)

多少躊躇しましたが、思い切って出掛けました。

(おじょうさんはたいそうきかざっていました。)

御嬢さんは大層着飾っていました。

(じたいがいろのしろいくせに、おしろいをほうふにぬったものだからなおめだちます。)

地体が色の白い癖に、白粉を豊富に塗ったものだから猶目立ちます。

(おうらいのひとがじろじろみていくのです。)

往来の人がじろじろ見て行くのです。

(そうしておじょうさんをみたものはきっとそのしせんをひるがえして、)

そうして御嬢さんを見たものはきっとその視線をひるがえして、

(わたくしのかおをみるのだから、へんなものでした。)

私の顔を見るのだから、変なものでした。

(さんにんはにほんばしへいってかいたいものをかいました。)

三人は日本橋へ行って買いたいものを買いました。

(かうあいだにもいろいろきがかわるので、おもったよりひまがかかりました。)

買う間にも色々気が変るので、思ったより暇がかかりました。

(おくさんはわざわざわたくしのなをよんでどうだろうとそうだんをするのです。)

奥さんはわざわざ私の名を呼んでどうだろうと相談をするのです。

(ときどきたんものをおじょうさんのかたからむねへたてにあてておいて、)

時々反物を御嬢さんの肩から胸へ竪に宛てて置いて、

(わたくしににさんぽとおのいてみてくれろというのです。)

私に二三歩遠退いて見てくれろと云うのです。

(わたくしはそのたびごとに、それはだめだとか、それはよくにあうとか、)

私はその度ごとに、それは駄目だとか、それは能く似合うとか、

(とにかくいちにんまえのくちをききました。)

とにかく一人前の口を聞きました。

(こんなことでじかんがかかってかえりはゆうめしのじこくになりました。)

こんな事で時間が掛って帰りは夕飯の時刻になりました。

など

(おくさんはわたくしにたいするおれいになにかごちそうするといって、)

奥さんは私に対する御礼に何か御馳走すると云って、

(きはらだなというよせのあるせまいよこちょうへわたくしをつれこみました。)

木原店という寄席のある狭い横町へ私を連れ込みました。

(よこちょうもせまいが、めしをくわせるうちもせまいものでした。)

横丁も狭いが、飯を食わせる家も狭いものでした。

(このあたりのちりをいっこうこころえないわたくしは、おくさんのちしきにおどろいたくらいです。)

この辺の地理を一向心得ない私は、奥さんの知識に驚ろいた位です。

(われわれはよにいってうちへかえりました。)

我々は夜に入って家へ帰りました。

(そのあくるひはにちようでしたから、わたくしはしゅうじつへやのうちにとじこもっていました。)

その翌日は日曜でしたから、私は終日室の中に閉じ籠っていました。

(げつようになって、がっこうへでると、)

月曜になって、学校へ出ると、

(わたくしはあさっぱらそうそうきゅうゆうのひとりからからかわれました。)

私は朝っぱら早々級友の一人から調戯われました。

(いつさいをむかえたのかといってわざとらしくきかれるのです。)

何時妻を迎えたのかと云ってわざとらしく聞かれるのです。

(それからわたくしのさいくんはひじょうにびじんだといってほめるのです。)

それから私の細君は非常に美人だといって賞めるのです。

(わたくしはさんにんづれでにほんばしへでかけたところを、)

私は三人連で日本橋へ出掛けたところを、

(そのおとこにどこかでみられたものとみえます。)

その男に何処かで見られたものと見えます。

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