まみれて

(ねえいつまでもこのままでいて)

ねえいつまでもこのままでいて

(ほかのだれよりやさしくふれて)

他の誰より優しく触れて

(かえらなくてももういいように)

帰らなくてももう良いように

(つなぎとめるのふたりそめるの)

繋ぎ止めるの2人染めるの

(さびしさはてんじょうしじゅうそうは)

寂しさは天井 四重奏は

(たれながしてまなこからほろり)

垂れ流して眼からほろり

(あたってくだけろがもっとーの)

当たって砕けろがモットーの

(ばいとさきのせんぱいにうんざり)

バイト先の先輩にうんざり

(ためしがきすみっこにつめこんだ)

試し書き隅っこに詰め込んだ

(らくがきのあいだでんごんに)

落書きの間 伝言に

(そうしんのないほんしょうを)

送信の無い本性を

(ためしたあいのひょうじょう)

試した愛の表情

(とくべつをくべつしつづけるしまつ)

特別を区別し続ける始末

(みかけによらずにふらっとに)

見かけに寄らずにフラットに

(あなのあいたむねにあいを)

穴の空いた胸に愛を

(ただほしかった)

ただ欲しかった

(あまいようでにがいだけの)

甘いようで苦いだけの

(はりつめたおんどが)

張り詰めた温度が

(あなただけをおもいだして)

あなただけを思い出して

(おもいでになっていく)

思い出になっていく

(うそみたいでうそだらけのあざやかなまほう)

嘘みたいで嘘だらけの鮮やかな魔法

(ひとりになるのがこわいから)

一人になるのが怖いから

(うばわれてしまうのがこわいから)

奪われてしまうのが怖いから

(じれったいくらいがのーまる)

焦れったいくらいがノーマル

(つかいまわしのねまきめざまし)

使い回しの寝巻き目覚まし

(あわせてなんぼのじんせいに)

合わせてなんぼの人生に

(そろそろあきあきでうんざり)

そろそろ飽き飽きでうんざり

(ほつれてはとけたあかいいと)

解れては溶けた赤い糸

(こゆびのさきながれるあかいちも)

小指の先流れる赤い血も

(ほらおなじようにきれてしまったあと)

ほら、同じように切れてしまった跡

(あまいようでにがいだけの)

甘いようで苦いだけの

(はりつめたおんどが)

張り詰めた温度が

(あなただけをおもいだして)

あなただけを思い出して

(おもいでになっていく)

思い出になっていく

(うそみたいでうそだらけのあざやかなまほう)

嘘みたいで嘘だらけの鮮やかな魔法

(ひとりになるのがこわいから)

一人になるのが怖いから

(うばわれてしまうのがこわいから)

奪われてしまうのが怖いから

(あなたにまみれている)

あなたにまみれている

(たいせつなものまもってきたけど)

大切なもの守ってきたけど

(あなたのまえじゃまもれないみたい)

あなたの前じゃ守れないみたい

(なにかをうしなってまたきづいて)

何かを失ってまた気づいて

(たいせつなものまたぬりかえて)

大切なものまた塗り替えて