怖い話《真実は違うと思うんだ》
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問題文
(もうすうねんまえのはなしなんだけどさ)
もう数年前の話なんだけどさ
(おれ、だいがくにしんがくして、ひとりぐらしをはじめたんだ。)
俺、大学に進学して、一人暮らしを始めたんだ。
(きゅうこうのとまるえきがちかくて、あそぶばしょやうまいめしやがおおい。)
急行の止まる駅が近くて、遊ぶ場所や美味い飯屋が多い。
(なのにいえのちかくはかんせいなじゅうたくがいっていうのかな?おちついたばしょなんだ。)
なのに家の近くは閑静な住宅街って言うのかな?落ち着いた場所なんだ。
(かわがあって、かわのわきがゆうほどうになってて、)
川があって、川の脇が遊歩道になってて、
(ひるでもよるでもらんにんぐやいぬのさんぽしているひとがおおくいるんだ。)
昼でも夜でもランニングや犬の散歩している人が多くいるんだ。
(こうこうじだいりくじょうぶだったおれは、よくはしりにいってたんだよ。)
高校時代陸上部だった俺は、よく走りに行ってたんだよ。
(でもそのゆうほどうさ、にしがわとひがしがわがあって、ひがしがわはほとんどひとがとおらないんだ。)
でもその遊歩道さ、西側と東側があって、東側はほとんど人が通らないんだ。
(よるになるとまったくといっていいほど、ひがしがわはがいとうがすくなくて、よるはくらいんだよ。)
夜になると全くと言っていいほど、東側は外灯が少なくて、夜は暗いんだよ。
(だからかな?ていどにおもってた。)
だからかな?程度に思ってた。
(おそろしいたいけんをしたのは、だいがく3ねんの7がつのまんげつのよるだった。)
恐ろしい体験をしたのは、大学3年の7月の満月の夜だった。
(たまにだったけどらんにんぐはつづけていたんだ。)
たまにだったけどランニングは続けていたんだ。
(そのひもかわぞいをはしっていた。)
その日も川沿いを走っていた。
(まんげつってひとをこうようさせるのかな?)
満月って人を高揚させるのかな?
(おれはいつもよりはいぺーすで、おんがくをききながらはしっていた。)
俺はいつもよりハイペースで、音楽を聴きながら走っていた。
(おれもふだんはあかるくて、ひとどおりのおおいにしがわをはしっていた。)
俺も普段は明るくて、人通りの多い西側を走っていた。
(でもそのひはなんだかふだんはしらないひがしがわをはしりたいきぶんになって、)
でもその日はなんだか普段走らない東側を走りたい気分になって、
(にしがわからひがしがわにはしをわたった。)
西側から東側に橋を渡った。
(しばらくはしっていると、すこしいわかんをかんじた。)
しばらく走っていると、少し違和感を感じた。
(さいしょはなにがおかしいのかわからず、もやもやしながらはしってたんだけど、)
最初は何がおかしいのか分からず、モヤモヤしながら走ってたんだけど、
(いわかんをかんじて15ふん~20ぷんくらいはしっているといわかんのしょうたいにきづいた。)
違和感を感じて15分~20分くらい走ってると違和感の正体に気付いた。
(まったくだれもみかけないんだ。)
全く誰も見かけないんだ。
(ひがしがわでひとがいないのはいつもどおりだけど、)
東側で人がいないのはいつも通りだけど、
(かわごしににしがわをみてもだれもいないんだ。なんかすこしこわくなって、)
川越しに西側を見ても誰もいないんだ。なんか少し怖くなって、
(はしについたらにしがわにいこうとおもい、すぴーどあっぷした。)
箸に着いたら西側に行こうと思い、スピードアップした。
(そしたらしんこうほうこうにひとかげをみつけた。)
そしたら進行方向に人影を見つけた。
(とおくからみてもははおやとこどもってのがわかった。)
遠くから見ても母親と子供ってのが分かった。
(あと50mくらいってきょりのときに、ははおやがこどものあたまをたたいてこどもがたおれた。)
あと50mくらいって距離の時に、母親が子供の頭を叩いて子供が倒れた。
(ぎゃくたい!?いかられてるだけ!?っておもい、あしをとめた。)
虐待!?怒られてるだけ!?って思い、足を止めた。
(ただいかられてるだけかもしれない・・・)
ただ怒られてるだけかもしれない・・・
(おれはちかくにあったべんちにすわり、おやこがはなれるのをまつことにした。)
俺は近くにあったベンチに座り、親子が離れるのを待つことにした。
(すわって、おやこをみたら、ははおやがこどもにうまのりになって、)
座って、親子を見たら、母親が子供に馬乗りになって、
(こどものあたまをはげしくゆさぶっているのがみえた!)
子供の頭を激しく揺さぶっているのが見えた!
(たぶんじめんにあたまをうちつけている。)
多分地面に頭を打ち付けている。
(これはぎゃくたいだろ!とおもってたちあがったんだけど、なぜかあしがうごかなかった。)
これは虐待だろ!と思って立ち上がったんだけど、なぜか足が動かなかった。
(たぶんたちあがって10びょうくらいだとおもう。)
多分立ち上がって10秒くらいだと思う。
(ははおやのこえもこどものこえもきこえないことにきづいた。)
母親の声も子供の声も聞こえないことに気付いた。
(そんなことされたらふつうなきごえくらいきこえるだろ?)
そんなことされたら普通泣き声くらい聞こえるだろ?
(どういうこと!?なんておもってたら、ははおやがぐったりしているこどもの)
どういうこと!?なんて思ってたら、母親がぐったりしている子供の
(かみのけをひっぱりながらこっちにむかってあるいてきた。)
髪の毛を引っ張りながらこっちに向かって歩いてきた。
(はなれなきゃ!とおもったんだけど、あしがうごかない。)
離れなきゃ!と思ったんだけど、足が動かない。
(うごかしかたをわすれてしまったかんかくだった。)
動かし方を忘れてしまった感覚だった。
(そして、おやこがおれのまえにきたとき、したをむいていたははおやがおれをみて、)
そして、親子が俺の前に来た時、下を向いていた母親が俺を見て、
(「みてんじゃないよーーー!!!!」)
「見てんじゃないよーーー!!!!」
(とこまくがやぶれるんじゃないかってくらいたかくておおきなこえでさけんだ。)
と鼓膜が破れるんじゃないかってくらい高くて大きな声で叫んだ。
(そのとき、このおやこはいきてるにんげんじゃないとおもった。)
その時、この親子は生きてる人間じゃないと思った。
(ははおやのめがまっくろなんだ。)
母親の目が真っ黒なんだ。
(しろめぶぶんもくろいっているんじゃなくて、めそのものがないっていうのかな。)
白眼部分も黒いっているんじゃなくて、目そのものが無いって言うのかな。
(うまくいえないんだけど、めのまわりがやみなんだ。)
上手く言えないんだけど、目の周りが闇なんだ。
(こどももがりがりではだはむらさき)
子供もガリガリで肌は紫
(ところどころあかいしっしんみたいなのがあった。)
所々赤い湿疹みたいなのがあった。
(そしてはききがするくらいくさい。)
そして吐き気がするくらいくさい。
(いままでかいだことのないにおい。)
今までかいだ事のないにおい。
(そして、きづけばおれはぜんそくりょくではしってた。)
そして、気付けば俺は全速力で走ってた。
(えきがみえて、ちょうどおおくのひとがえきからでてくるところだった。)
駅が見えて、ちょうど多くの人が駅から出てくるところだった。
(はいがやけるようにいたかった・・・)
肺が焼けるように痛かった・・・
(それからしばらくして,このまちにこどものときからすんでいる)
それから暫くして,この街に子供の時から住んでいる
(だいがくのともだちとのみにいった。)
大学の友達と飲みに行った。
(おれは、このはなしをするきにはなれなかったんだけど、)
俺は、この話をする気にはなれなかったんだけど、
(すこしよってるってのもあって、さりげなくともだちにしつもんした。)
少し酔ってるってのもあって、さりげなく友達に質問した。
(「~~がわのゆうほどうのひがしがわってさ、なんでひとどおりがすくないんだ?」)
「~~川の遊歩道の東側ってさ、何で人通りが少ないんだ?」
(そしたらともだちがはなしてくれた。)
そしたら友達が話してくれた。
(いか、ともだちのはなし)
以下、友達の話
(~~がわのひがしがわにべんちあるのしってる?)
~~川の東側にベンチあるの知ってる?
(13,14ねんまえにそのへんでおんなのこのしたいがみつかったからだよ)
13,14年前にその辺で女の子の死体が見つかったからだよ
(ぜんじつのよるに、ははおやからけいさつに)
前日の夜に、母親から警察に
(「いえにかえってきたらむすめがいない」ってでんわがあったらしい)
「家に帰ってきたら娘がいない」って電話があったらしい
(よる、かってにかわにあそびにでかけたおんなのこがあしをすべらせて、)
夜、勝手に川に遊びに出かけた女の子が足を滑らせて、
(あたまうちってしんじゃったんだって)
頭打って死んじゃったんだって
((かわの)ちかくにすんでいたやつのはなしじゃ、はっけんとうじつ、)
(川の)近くに住んでいた奴の話じゃ、発見当日、
(ははおやがむすめのしたいのまえでなにかさけんでたらしいぜ)
母親が娘の死体の前で何か叫んでたらしいぜ
(そのいえさぁ、りこんかなにかでちちおやがいなくてさぁ)
その家さぁ、離婚か何かで父親がいなくてさぁ
(せいかつくるしかったのか、まいにちむすめのためによるおそくまではたらいていたらしいよ)
生活苦しかったのか、毎日娘の為に夜遅くまで働いていたらしいよ
(むすめのためにがんばってたのにかわいそうだよな・・・)
娘の為に頑張ってたのに可哀想だよな・・・
(けっきょく、むすめをうしなったしょっくかひとりぼっちになったははおやは)
結局、娘を失ったショックか一人ぼっちになった母親は
(あたまおかしくなってしんじゃったらしいよ)
頭おかしくなって死んじゃったらしいよ
(・・・)
・・・
(おれ、このはなしきいておもったんだけど、しんじつはちがうとおもうんだ。)
俺、この話聞いて思ったんだけど、真実は違うと思うんだ。