塩屋

(くしゃくしゃのれこーどづつみとはんかち)

くしゃくしゃのレコード包みとハンカチ

(ひざのうえにかさねた)

ひざの上に重ねた

(いまのかれのくちぶりことばのにはしに)

今の彼のくちぶり言葉のにはしに

(ただよわせているね)

漂わせているね

(こまったときにすぐにでんわでよびだすくせも)

困ったときに　すぐに電話で呼び出すくせも

(むかしのままさ)

昔のままさ

(かなしいよとかなげだしたいよとか)

悲しいよとか投げだしたいよとか

(ながされているひびはぼくもおなじさ)

流されている日々はぼくも同じさ

(きみがひとりでなやんでいるときに)

きみがひとりで悩んでいるときに

(いちばんそばにいれるぼくでいるよ)

いちばんそばにいれるぼくでいるよ

(あさのひかりがつつみこんだすべてにきょうがはじまる)

朝の光が包み込んだ全てに今日が始まる

(のりのきいたそででしはつのまどに)

のりのきいた袖で始発の窓に

(ちいさくきみはてをふる)

小さくきみは手をふる

(きみとちがうたいぷのひとともうじき)

きみとちがうタイプの人ともうじき

(くらしはじめるぼくさ)

暮らし始めるぼくさ

(どんなりゆうでむかしきみとあらそったか)

どんな理由で昔きみと争ったか

(それもおもいだせなくなる)

それも思い出せなくなる

(にくんでるとかかおもみたくないとか)

憎んでるとか顔も見たくないとか

(そうじゃないのになぜひとはわかれるの)

そうじゃないのに　なぜ人は別れるの

(めぐりあったらたいせつにいきたいよ)

巡りあったら大切に生きたいよ

(かのじょのことをいまはしあわせにする)

彼女のことを今は幸せにする

(あさのひかりがつつみこんだすべてにきょうがはじまる)

朝の光が包み込んだ全てに今日が始まる

(なぎさにちかいあのかいどうのすたんども)

渚に近いあの街道のスタンドも

(もういまはさびれている)

もう今はさびれている

(このばしょだけはかれしとくるなよと)

この場所だけは彼氏と来るなよと

(おとなげないこというぼくがいやだよ)

大人気ないこと言うぼくが嫌だよ

(じぶんできめたみちをもどりたくない)

自分で決めた道をもどりたくない

(かのじょのことをいまはしあわせのする)

彼女のことを今は幸せのする

(あさのひかりがつつみこんだすべてにきょうがはじまる)

朝の光が包み込んだ全てに今日が始まる